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大分大学/2012年度/前期

大分大学 2012年 数学 第1問解答・解説

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1問題

大分大学2012年度第1問

次の問いに答えよ。

(1) 実数係数の二次方程式 x2+2bx+c=0x^{2}+2bx+c=0 の解を α,β\alpha,\beta とする。この方程式が異なる2つの実数解を持たないとき,α+β+αβ\alpha+\beta+\alpha\beta の最小値を求めよ。

(2) 523\displaystyle \frac{5\sqrt{2}}{3} が無理数であることを示せ。

(3) 動点 PP が現在 xx 軸上の原点にある。コイン1個とサイコロ1個を同時に投げ,コインが表であれば点 PP はサイコロの目の数だけ正の方向に進み,コインが裏であればサイコロの目にかかわらず負の方向に2だけ進む。この試行を3回続けて行ったとき,点 PP が原点にある確率を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) −1-1 (2) 無理数 (3) 796\displaystyle \frac{7}{96}

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) 判別式は D=(2b)2−4c=4(b2−c)D=(2b)^2-4c=4(b^2-c) である。異なる2つの実数解を持たない条件は D≦0D\le 0、すなわち c≧b2c\ge b^2 である。解と係数の関係より α+β=−2b, αβ=c\alpha+\beta=-2b,\ \alpha\beta=c だから、 α+β+αβ=c−2b≧b2−2b=(b−1)2−1≧−1.\alpha+\beta+\alpha\beta=c-2b\ge b^2-2b=(b-1)^2-1\ge -1. ここで b=1,c=1b=1, c=1 とすると方程式は (x+1)2=0(x+1)^2=0 となり、条件を満たして等号が成り立つ。したがって最小値は −1-1 である。

(2) 523\displaystyle \frac{5\sqrt{2}}{3} が有理数であると仮定すると、2=35⋅523\displaystyle \sqrt{2}=\frac{3}{5}\cdot\frac{5\sqrt{2}}{3} も有理数となる。そこで 2=mn\displaystyle \sqrt{2}=\frac{m}{n}(m,nm,n は互いに素な正の整数)とおくと、m2=2n2m^2=2n^2 である。よって m2m^2 は偶数なので mm は偶数であり、m=2km=2k とおける。これを代入すると n2=2k2n^2=2k^2 となるから nn も偶数である。これは m,nm,n が互いに素であることに反する。したがって 2\sqrt{2} は無理数であり、仮定に矛盾するので 523\displaystyle \frac{5\sqrt{2}}{3} は無理数である。

(3) 3回のうち表が出る回数を hh、表のときに進むサイコロの目の合計を SS とする。裏の回は毎回 −2-2 進むので、原点に戻る条件は S−2(3−h)=0S-2(3-h)=0、すなわち S=2(3−h)S=2(3-h) である。

・ h=0h=0 では移動量は −6-6 であり、原点に戻らない。

・ h=1h=1 では表の回の目が 44 であればよい。表の位置は (31)=3\displaystyle \binom{3}{1}=3 通りあり、残る2回のサイコロの目はそれぞれ6通りだから、有利な結果は 3⋅1⋅62=1083\cdot 1\cdot 6^2=108 通りである。

・ h=2h=2 では表の回の目の合計が 22 でなければならないので、2つの目はともに 11 である。表の位置は (32)=3\displaystyle \binom{3}{2}=3 通りで、裏の回のサイコロの目は6通りだから、有利な結果は 3⋅1⋅6=183\cdot 1\cdot 6=18 通りである。

・ h=3h=3 では表の目の合計は少なくとも 33 で、0にはならない。

各回のコインとサイコロの組は12通りあり、3回の全結果は 123=172812^3=1728 通りである。したがって求める確率は 108+181728=796\displaystyle \frac{108+18}{1728}=\frac{7}{96} である。確かめとして、表が1回のときの確率は 38⋅16=116\displaystyle \frac{3}{8}\cdot\frac{1}{6}=\frac{1}{16}、表が2回のときの確率は 38⋅136=196\displaystyle \frac{3}{8}\cdot\frac{1}{36}=\frac{1}{96} であり、その和も 796\displaystyle \frac{7}{96} となる。

この問題で使う考え方

  • 二次関数の最大・最小
  • 実数と無理数
  • 対偶・背理法による証明
  • 二次方程式の判別式
  • 解と係数の関係
  • 約数・倍数
  • 和の法則
  • 積の法則

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