産業医科大学 2021年度一般・第2問
解答
オ:3点を通る二次関数
二次関数を y=ax2+bx+c とおく。与えられた3点を代入すると a−b+c=8,a+b+c=6,9a+3b+c=20. 前2式の差より b=−1。これを第2式に入れると a+c=7、第3式に入れると 9a+c=23。差を取って 8a=16 だから a=2、従って c=5 である。 オ=2x2−x+5.
カ:最大公約数と和
gcd(a,b)=24 より a=24u, b=24v と書くと、gcd(u,v)=1 である。和の条件は u+v=2496=4,u≦v. 正の整数の組は (1,3) と (2,2) だが、後者は互いに素でない。したがって カ=(24,72).
キ・ク:6170 の桁数と最高位
与えられた対数から log10(6170)=170(log102+log103)=170(0.7781)=132.277. 従って 10132<6170<10133 であり、桁数は キ=133. さらに 6170=10132⋅100.277,0<0.277<0.3010=log102. よって 1<100.277<2 であり、最高位の数字は ク=1.
ケ:分数列の第1000項
分母が 2j+1 の項は、分子が1から j+1 までなので j+1 個である。分母1から分母 2m+1 までの項数は 1+2+⋯+(m+1)=2(m+1)(m+2). 分母87まで(m=43)では 244⋅45=990 項であり、分母89のブロックで第1000項に達する。そこでは10番目の項だから ケ=8910.
コ:複素数平面上の距離
2点の差の絶対値を計算すると ∣(3−i)−(−2+4i)∣=∣5−5i∣=52+(−5)2=52. したがって コ=52.
サ:直線が切り取る弦の長さ
交点の x 座標は x2+5x−3=2x+fすなわちx2+3x−(3+f)=0 の2解である。判別式を D とすると D=32−4{−(3+f)}=21+4f. 2解を x1,x2 とすれば ∣x1−x2∣=D。直線の傾きが2なので、交点間の距離は (x1−x2)2+{2(x1−x2)}2=5D. これが5であるから D=5、従って 21+4f=5すなわちサ=−4.
シ:2回目と8回目に原点にいる確率
2回目の投げ終わりに原点に戻るには、最初の2回の表裏が異なる必要があり、その確率は 2/22=1/2 である。その後8回目に再び原点にいるには、残り6回で正負の移動が3回ずつ必要である。その確率は 26(36)=6420=165. 前半と後半の投げ方は独立なので シ=21⋅165=325.
ス:第一象限での最小値
平方完成すると f(x,y)=3(x−y+2)2+2y(2y−1). まず 0≦y≦2 では、x≧0 に対して x−y+2≧0 であり、x について最小となるのは x=0 である。このとき f(0,y)=7(y−1)2+5≧5, 等号は y=1 で成り立つ。
次に y≧2 では、平方項を最小にする x=y−2≧0 が許され、そのとき f(y−2,y)=2y(2y−1),2y(2y−1)−12=2(2y+3)(y−2)≧0, だから最小でも12であり、5を下回らない。 従って全領域での最小値は ス=5 であり、(x,y)=(0,1) でとる。
セ・ソ:点Pの軌跡
d=AB,u=AP とおくと、BP=u−d である。与式に代入して整理すると 2∣d∣2+9u⋅(u−d)9∣u∣2−18u⋅d+8∣d∣29∣u−d∣2−∣d∣2=3d⋅{u+2(u−d)},=0,=0. ここで u−d=BP だから ∣BP∣=3∣AB∣. よって軌跡は セ=B を中心とし、ソ=3∣AB∣ を半径とする円 である。
タ:複素数の6乗
分母の共役複素数を掛けると z=(3+i)(3−i)(1+3i)(3−i)=423+2i=23+i=cos6π+isin6π. ド・モアブルの定理より z6=cosπ+isinπ=−1, 従って タ=−1.
最終答案
オ=2x2−x+5 カ=(24,72) キ=133, ク=1 ケ=8910 コ=52 サ=−4 シ=325 ス=5 セ=B, ソ=3∣AB∣ タ=−1.
使用した解法
連立一次方程式、最大公約数による約数化、常用対数による桁数判定、数列の項数計算、複素数の絶対値、二次方程式の判別式と弦長、硬貨列の組合せ、平方完成、ベクトルの内積、ド・モアブルの定理を用いた。