産業医科大学 2021 数学・第4問
問題の確認
原本画像(PDF p.10、印字ページ7)で第4問の(1)〜(3)を確認した。楕円は
x2+21y2=1
であり、D=(d,0)、∣d∣>1。点Dを通る2本の接線のうち正の傾きを持つものをℓ、原点を通りℓに平行な直線をtとする。求めるのはℓ、弦QRの長さ、および三角形PQRの面積である。
(1) 直線 ℓ
ℓの傾きをm(m>0)とすると、Dを通るので
y=m(x−d)
である。これを楕円の式に代入すると
(1+2m2)x2−m2dx+2m2d2−1=0.
接する条件は、この二次方程式が重解を持つこと、すなわち判別式が0となることである。したがって
0=(−m2d)2−4(1+2m2)(2m2d2−1)=−2m2d2+4+2m2,
よってm2(d2−1)=2。∣d∣>1かつm>0より
m=d2−12.
したがって
ℓ: y=d2−12(x−d).
(2) 線分 QR の長さ
tの方程式はy=mxである。楕円との交点では
x2+21m2x2=1,x=±1+m2/21.
したがって、交点のx座標の差の絶対値は2/1+m2/2。同一直線上でy=mxだから、距離はこの差に1+m2を掛けたものとなる。
QR=1+m2/221+m2=21+1/(d2−1)1+2/(d2−1)=∣d∣2d2+1.
(3) 三角形 PQR の面積
QRは直線t上にあり、ℓとtは平行である。2直線の式はそれぞれy=mx−md、y=mx。よってその距離(点Pから直線tまでの距離)は
1+m2∣md∣.
以上から、底辺をQR、高さをこの距離とした面積は
[△PQR]=21⋅1+m2/221+m2⋅1+m2∣md∣=1+m2/2∣md∣=d2/(d2−1)2d2/(d2−1)=2.
最終答案
(1) y=d2−12(x−d),(2) QR=∣d∣2d2+1,(3) [△PQR]=2.
使用した解法
接線条件を代入後の二次方程式の判別式で表し、直線と楕円の交点を連立方程式で求めた。線分の長さは距離の公式、三角形の面積は底辺と平行線間の距離を用いて計算した。