(1)
絶対値を付ける前の式を平方完成すると x2−4x+1=(x−2)2−3. 内側の放物線 y=x2−4x+1 の頂点は (2,−3) である。絶対値を取ると負の部分が x 軸に関して反転し、中央の部分は y=3−(x−2)2 となる。したがって、表示された絶対値グラフの中央の折返し点(中央の頂点)は (2,3) である。なお、グラフの最小点は (2−3,0)、(2+3,0) である。
(2)
t=x−2 とおくと、曲線は y=∣t2−3∣ となる。f=9 では交点は t2−3=9 を満たし、t=±23 である。また ∣t2−3∣={3−t2t2−3(0≦t≦3),(3≦t≦23). 対称性より囲み面積は S=2{∫03(9−(3−t2))dt+∫323(9−(t2−3))dt}=2{∫03(6+t2)dt+∫323(12−t2)dt}=2(73+53)=243. よって S=243.
(3)
t=x−2 とおき、g(t)=∣t2−3∣ とする。囲み領域ができるには f≧0 が必要である。
0≦f≦3 では、交点の t 座標は ±r,±R である。ただし r=3−f,R=3+f とおき、f=0,3 では重なる交点を一つと数える。t=3 は絶対値による折返しの境界であり、積分を分ける点である。左右対称性により、全ての囲み部分の面積の合計は S(f)=2{∫0r(3−t2−f)dt+∫r3(f−3+t2)dt+∫3R(f+3−t2)dt}. 各積分を原始関数で計算し、r2=3−f, R2=3+f を用いると S(f)=2{[(3−f)t−3t3]0r+[(f−3)t+3t3]r3+[(f+3)t−3t3]3R}=34(3+f)3/2+38(3−f)3/2−83. この式を合成関数の微分法で微分すると、0<f<3 で S′(f)=23+f−43−f=2(3+f−23−f). 平方根はいずれも非負なので、S′(f)=0 は 3+f=4(3−f)すなわちf=59 と同値である。さらに 0<f<9/5 では 3+f<4(3−f) より S′(f)<0、9/5<f<3 では S′(f)>0。
f≧3 では最も外側の交点は t=±f+3 であり、その二点の間では曲線が直線以下となる。f=3 では t=0 でも接する。この場合 S(f)=2{∫03(f−3+t2)dt+∫3f+3(f+3−t2)dt}, 原始関数で計算すると S(f)=2{[(f−3)t+3t3]03+[(f+3)t−3t3]3f+3}=34(f+3)3/2−83. したがって f>3 では S′(f)=2f+3>0. 二つの面積の式は f=3 で一致し、S(f) は f≧0 で連続である。以上より面積は f=9/5 で最小となる。 f=59.
最終答案
絶対値グラフの中央の折返し点は (2,3)(内側の放物線の頂点は (2,−3))。また Sf=9=243,S が最小となる f=59.
使用した解法
平方完成と絶対値によるグラフの反転、対称性を用いた定積分、交点区間ごとの場合分けと面積関数の微分を用いた。