本文へ進む
メニュー
医学部数学 過去問DB問題を探す

慶應義塾大学/2021年度/前期

慶應義塾大学 2021年 数学 第I問解答・解説

このページには広告が含まれます。

1問題

慶應義塾大学2021年度第I問

以下の文章の空欄に適切な数または式を入れて文章を完成させなさい。

(1) 点OOを中心とする半径1の円に内接する三角形ABCABCにおいて、−5OA→+7OB→+8OC→=0→-5\overrightarrow{\mathrm{OA}}+7\overrightarrow{\mathrm{OB}}+8\overrightarrow{\mathrm{OC}}=\overrightarrow{0} が成り立っているとする。また直線OAOAと直線BCBCの交点をPPとする。このとき線分BC,OPBC,OPの長さを求めるとBC=あ,OP=いBC=\boxed{\text{あ}},\quad OP=\boxed{\text{い}}である。さらに三角形ABCABCの面積はう\boxed{\text{う}}である。

(2) 0<α<1,m>00<\alpha<1,\quad m>0とする。曲線y=xα−mx(x≧0)y=x^\alpha-mx\quad(x\geq0)とxx軸で囲まれた図形をxx軸の回りに1回転させてできる回転体の体積をVVとする。mmを固定してα→+0\alpha\to+0とするときのVVの極限値をmmの式で表すと、lim⁡α→+0V=え\displaystyle \lim\limits _{\alpha\to+0}V=\boxed{\text{え}} となる。また、α\alphaを固定してm→∞m\to\inftyとするときm3Vm^3Vが0でない数に収束するならば、α=お\alpha=\boxed{\text{お}}である。

(3) 整数kkに対して、xxの2次方程式x2+kx+k+35=0x^2+kx+k+35=0の解をαk,βk\alpha_k,\beta_kとおく。ただし、方程式が重解をもつときはαk=βk\alpha_k=\beta_kである。また、U={k∣k は整数, かつ ∣k∣≦100}U=\{k\mid k\text{ は整数, かつ }|k|\leq100\} を全体集合とし、その部分集合A={k∣k∈U かつ αk,βk はともに実数で αk≠βk},A=\{k\mid k\in U\text{ かつ }\alpha_k,\beta_k\text{ はともに実数で }\alpha_k\ne\beta_k\},B={k∣k∈U かつ αk,βk の実部はともに2より大きい},B=\{k\mid k\in U\text{ かつ }\alpha_k,\beta_k\text{ の実部はともに2より大きい}\},C={k∣k∈U かつ αk,βk の実部と虚部はすべて整数}C=\{k\mid k\in U\text{ かつ }\alpha_k,\beta_k\text{ の実部と虚部はすべて整数}\} を考える。このときn(A)=か,n(A∩B)=き,n(A‾∩B)=く,n(A∩C)=け,n(A‾∩C)=こn(A)=\boxed{\text{か}},\quad n(A\cap B)=\boxed{\text{き}},\quad n(\overline{A}\cap B)=\boxed{\text{く}},\quad n(A\cap C)=\boxed{\text{け}},\quad n(\overline{A}\cap C)=\boxed{\text{こ}} である。ただし有限集合XXに対してその要素の個数をn(X)n(X)で表す。また、A‾\overline{A}はAAの補集合である。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

平面ベクトルの内積と三角形の面積公式、回転体の定積分、二次方程式の判別式・解と係数・整数条件を用いて小問ごとに求めた。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)(\quad (あ)=57, (\displaystyle )=\frac5{\sqrt7},\space{}(い)=13, (\displaystyle )=\frac13,\space{}(う)=5314;\displaystyle )=\frac{5\sqrt3}{14};\quad (2)(\quad (え)=π3m, (\displaystyle )=\frac{\pi}{3m},\space{}(お)=25;\displaystyle )=\frac25;\quad (3)(\quad (か)=176, ()=176,\space{}(き)=2, ()=2,\space{}(く)=6, ()=6,\space{}(け)=8, ()=8,\space{}(こ)=3.)=3.

4解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) OA→=a, OB→=b, OC→=c\overrightarrow{OA}=\mathbf a,\ \overrightarrow{OB}=\mathbf b,\ \overrightarrow{OC}=\mathbf c とおく。∣a∣=∣b∣=∣c∣=1|\mathbf a|=|\mathbf b|=|\mathbf c|=1 で、5a=7b+8c5\mathbf a=7\mathbf b+8\mathbf c だから、両辺の長さの2乗より 25=49+64+112(b⋅c),b⋅c=−1114.\displaystyle 25=49+64+112(\mathbf b\cdot\mathbf c),\qquad \mathbf b\cdot\mathbf c=-\frac{11}{14}. よって BC2=∣b−c∣2=2−2b⋅c=25/7BC^2=|\mathbf b-\mathbf c|^2=2-2\mathbf b\cdot\mathbf c=25/7 から BC=5/7BC=5/\sqrt7。また、条件式と b,c\mathbf b,\mathbf c との内積をとると a⋅b=1/7, a⋅c=1/2\mathbf a\cdot\mathbf b=1/7,\ \mathbf a\cdot\mathbf c=1/2 を得る。∣b∣=∣c∣|\mathbf b|=|\mathbf c| なので b+c\mathbf b+\mathbf c は BCBC に垂直であり、直線 BCBC 上の点の位置ベクトル x\mathbf x は x⋅(b+c)=1+b⋅c=3/14\mathbf x\cdot(\mathbf b+\mathbf c)=1+\mathbf b\cdot\mathbf c=3/14 を満たす。PP の位置ベクトルを tat\mathbf a とすると t(a⋅b+a⋅c)=t914=314,t=13.\displaystyle t\left(\mathbf a\cdot\mathbf b+\mathbf a\cdot\mathbf c\right)=t\frac9{14}=\frac3{14},\qquad t=\frac13. したがって OP=1/3OP=1/3。さらに AB2=2−2a⋅b=12/7, AC2=2−2a⋅c=1AB^2=2-2\mathbf a\cdot\mathbf b=12/7,\ AC^2=2-2\mathbf a\cdot\mathbf c=1 であり、(b−a)⋅(c−a)=−3/7(\mathbf b-\mathbf a)\cdot(\mathbf c-\mathbf a)=-3/7。ゆえに sin⁡∠BAC=5/(27)\sin\angle BAC=5/(2\sqrt7) で、三角形の面積は 12AB⋅ACsin⁡∠BAC=12127⋅527=5314.\displaystyle \frac12 AB\cdot AC\sin\angle BAC=\frac12\sqrt{\frac{12}{7}}\cdot\frac5{2\sqrt7}=\frac{5\sqrt3}{14}.

(2) 正の交点を x0x_0 とすると、x0α=mx0x_0^\alpha=mx_0 より x0=m−1/(1−α)x_0=m^{-1/(1-\alpha)}。0<x<x00<x<x_0 では xα−mx>0x^\alpha-mx>0 なので、円板法により V=π∫0x0(xα−mx)2 dx=πx02α+1(12α+1−2α+2+13)=2π(1−α)23(2α+1)(α+2)m−(2α+1)/(1−α).\displaystyle V=\pi\int_0^{x_0}(x^\alpha-mx)^2\,dx=\pi x_0^{2\alpha+1}\left(\frac1{2\alpha+1}-\frac2{\alpha+2}+\frac13\right)=\frac{2\pi(1-\alpha)^2}{3(2\alpha+1)(\alpha+2)}m^{-(2\alpha+1)/(1-\alpha)}. mm を固定して α→+0\alpha\to+0 とすると V→π/(3m)V\to\pi/(3m)。また m3Vm^3V の mm にかかる指数は (2−5α)/(1−α)(2-5\alpha)/(1-\alpha) で、係数は正である。したがって m→∞m\to\infty で有限かつ0でない値に収束する条件は 2−5α=02-5\alpha=0、すなわち α=2/5\alpha=2/5 である。

(3) 判別式は D=k2−4(k+35)=(k−14)(k+10)D=k^2-4(k+35)=(k-14)(k+10)。異なる実数解をもつ kk は −100≦k≦−11-100\le k\le-11 または 15≦k≦10015\le k\le100 なので、n(A)=90+86=176n(A)=90+86=176。D>0D>0 の場合、2解を u,vu,v とすると、両方が2を超えることと (u−2)+(v−2)=−k−4>0, (u−2)(v−2)=3k+39>0(u-2)+(v-2)=-k-4>0,\ (u-2)(v-2)=3k+39>0 は同値である。よって −13<k<−4-13<k<-4 かつ D>0D>0 となる整数は k=−12,−11k=-12,-11 の2個である。D≦0D\le0 の場合は2解の実部がともに −k/2-k/2 なので、−10≦k≦14-10\le k\le14 の中で k<−4k<-4 を満たす k=−10,−9,…,−5k=-10,-9,\ldots,-5 の6個が A‾∩B\overline A\cap B に入る。したがって n(A∩B)=2, n(A‾∩B)=6n(A\cap B)=2,\ n(\overline A\cap B)=6。 次に CC を数える。D≧0D\ge0 では、2解が整数となる条件は D=s2D=s^2(ss は非負整数)である。実際、D≡k2(mod4)D\equiv k^2\pmod4 より ss と kk の偶奇は一致する。t=∣k−2∣t=|k-2| とおけば (t−s)(t+s)=144(t-s)(t+s)=144。両因子を 2u,2v2u,2v(0<u≦v0<u\le v)と書くと uv=36uv=36 であり、(u,v)=(1,36),(2,18),(3,12),(4,9),(6,6)(u,v)=(1,36),(2,18),(3,12),(4,9),(6,6)。それぞれ t=u+v=37,20,15,13,12t=u+v=37,20,15,13,12 だから、該当する kk は −35,−18,−13,−11,−10,14,15,17,22,39-35,-18,-13,-11,-10,14,15,17,22,39 である。このうち k=−10,14k=-10,14 は D=0D=0 で AA に属さない。D<0D<0 では解の実部 −k/2-k/2 が整数になるため kk は偶数である。k=2qk=2q、虚部の絶対値を整数 h>0h>0 とおくと (q−1)2+h2=36(q-1)^2+h^2=36。∣q−1∣<6|q-1|<6 の整数について 36−(q−1)236-(q-1)^2 が正の平方数になるのは q−1=0, h=6q-1=0,\ h=6 だけなので、k=2k=2 のみである。ゆえに A∩CA\cap C は −35,−18,−13,−11,15,17,22,39-35,-18,-13,-11,15,17,22,39 の8個、A‾∩C\overline A\cap C は −10,2,14-10,2,14 の3個である。

この問題で使う考え方

  • 約数・倍数
  • ベクトルの内積
  • 位置ベクトル
  • ベクトルによる図形の考察
  • 集合と包含
  • 三角比による面積
  • 複素数の四則演算
  • 二次方程式の判別式

PR

数学を1対1で教わるオンライン塾「数強塾」

数強塾は、中学生・高校生のための数学専門のオンライン個別指導塾です。プロ講師がマンツーマンで教え、大学受験の数学にも対応しています。入塾の前に、今の学習状況と目標を確かめる診断授業(体験・3,000円、税込)を受けられます。

「数強塾」オンライン数学克服塾〈プロ講師〉

東大生と1対1で学べるオンライン個別指導「トウコベ」

トウコベは、東大生を中心に難関大学の学生が講師を務める、完全マンツーマンのオンライン個別指導です。はじめに、オンラインの説明会・勉強相談(無料)をWebで予約でき、その後にお試し授業を受けられます。

トウコベ公式サイト

似た問題を、ほかの大学で

答えや解説の誤りに気づいたら、お問い合わせから教えてください。