以下の記号は指数式の略記として定義する。 cosht=2et+e−t,sinht=2et−e−t,tanht=coshtsinht. 指数関数を微分すると (cosht)′=sinht、(sinht)′=cosht である。また cosh2t−sinh2t=4(et+e−t)2−(et−e−t)2=1,(tanht)′=cosh2tcosh2t−sinh2t=cosh2t1. t>0 では et>e−t なので sinht>0、また cosht−1=(et/2−e−t/2)2/2>0 である。 以下はこれらの指数式の計算だけを用いる。
f(x)=2ex+e−xとおくと、f(t)=cosht、f′(t)=sinhtである。曲線の点P=(t,cosht)における接線の方向ベクトルは(1,sinht)であり、長さはcoshtだから、単位法線ベクトルの一つは(coshtsinht,−cosht1)=(tanht,−cosht1)である。円の中心はこの法線上でPから距離rにある。X<tでありtanht>0なので、中心はこの単位法線と逆向きにrだけ進んだ点である。したがってX(t)=t−rtanht,Y(t)=cosht+coshtr.
Xの微分はX′(t)=1−cosh2trである。t>0ならcosht>1であるから、0<r≦1ならX′(t)>0であり、X(0)=0を連続的に定めるとX(t)>0となる。逆にr>1ならX(0)=0、X′(0)=1−r<0なので、十分小さい正のtでX(t)<0となる。よってすべてのt>0でX(t)>0となる条件はr≦1である。
この条件が成り立たない場合はr>1である。u=coshtとおけばu>1で、Y(t)=u+ur≧2r,等号はu=rのとき成立する。r>1よりこの値はt>0で実現し、最小値は2rである。cosht=rを解くとet=r+r−1(もう一方の解は1未満)なので、最小となるのはt=log(r+r−1).
一方、r≦1ならX′(t)>0なのでYをXの関数とみなせる。またY′(t)=sinht−cosh2trsinht=sinhtX′(t),dXdY=sinht.よって(dXdY)2+1=cosh2t。c=cosht>1とするとY=c+r/cであり、cは方程式c2−Yc+r=0の大きい方の解である(r/c≦1<c)。したがって(dXdY)2+1=(2Y+Y2−4r)2.