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新潟大学/2020年度

新潟大学 2020年 数学 第5問解答・解説

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1問題

新潟大学2020年度第5問

複素数を極形式で表したときの偏角 θ は 0≦θ<2π の範囲にとる。3以上の整数 n に対して,方程式 z^n=i の解を極形式で表したとき,偏角の小さい順に α_0,α_1,…,α_{n-1} とする。ただし,i は虚数単位である。次の問いに答えよ。

(1) k=0,1,2,…,n-1 に対して,α_k を極形式で表せ。

(2) k=0,1,2,…,n-1 に対して,α_k=α_0β_k と (β_k)^n=1 を同時に満たす複素数 β_k が存在することを証明せよ。

(3) k=0,1,2,…,n-1 に対して,γ_k=α_0+α_1+…+α_k とする。また,γ_k を表す複素数平面上の点を P_k とする。このとき,P_0,P_1,P_2,…,P_{n-1} を頂点とする多角形は正 n 角形であることを証明せよ。

(4) n=6 とし,(3)で求めた正6角形の頂点 P_0,P_1,P_2,P_3,P_4,P_5 を通る円の中心が表す複素数を求めよ。ただし,求めた答えの複素数には極形式を使わないこと。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) αk=cos⁡π/2+2πkn+isin⁡π/2+2πkn\displaystyle \alpha_k=\cos\frac{\pi/2+2\pi k}{n}+i\sin\frac{\pi/2+2\pi k}{n}。 (2) βk=cos⁡2πkn+isin⁡2πkn\displaystyle \beta_k=\cos\frac{2\pi k}{n}+i\sin\frac{2\pi k}{n}。 (3) 正n角形。 (4) 中心: 6−24+i6+24\displaystyle \frac{\sqrt6-\sqrt2}{4}+i\frac{\sqrt6+\sqrt2}{4}。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) z^n=iより、zの絶対値をr、偏角をθ\thetaとするとr^n=1なのでr=1であり、nθ\theta=π2\displaystyle \frac{\pi}{2}+2π\pi j (jは整数)となる。0≦\leθ\theta<2π\piに入る解はθk=π/2+2πkn(k=0,1,…,n−1)\displaystyle \theta_k=\frac{\pi/2+2\pi k}{n}\qquad(k=0,1,\ldots,n-1)である。これらはkの増加順に偏角が増えるから、αk=cos⁡θk+isin⁡θk.\alpha_k=\cos\theta_k+i\sin\theta_k. (2) βk=cos⁡2πkn+isin⁡2πkn\displaystyle \beta_k=\cos\frac{2\pi k}{n}+i\sin\frac{2\pi k}{n}とおくと、三角関数の加法定理によりα0βk\alpha_0\beta_k=cos⁡π/2+2πkn+isin⁡π/2+2πkn=αk\displaystyle \cos\frac{\pi/2+2\pi k}{n}+i\sin\frac{\pi/2+2\pi k}{n}=\alpha_kである。またド・モアブルの定理から(βk)n=cos⁡(2πk)+isin⁡(2πk)=1.(\beta_k)^n=\cos(2\pi k)+i\sin(2\pi k)=1. (3) q=β1\beta_1とおくとq^n=1であり、q≠\ne1(n≧\ge3)である。(2)よりαj\alpha_j=α0\alpha_0q^jなので、等比数列の和からγk=α0(1+q+⋯+qk)=α01−q(1−qk+1).\displaystyle \gamma_k=\alpha_0(1+q+\cdots+q^k)=\frac{\alpha_0}{1-q}(1-q^{k+1}). c=α01−q\displaystyle \frac{\alpha_0}{1-q}とおけばγk−c=−cqk+1,∣γk−c∣=∣c∣.\gamma_k-c=-cq^{k+1},\qquad |\gamma_k-c|=|c|.したがって全てのP_kは中心c、半径|c|の円周上にある。qk+1q^{k+1} (k=0,…\ldots,n-1) は単位円周を等間隔に並ぶn個の点であり、複素数に同じ非零複素数-cを掛けても角度間隔は保たれる。ゆえにP_0,…\ldots,P_{n-1}は円周上に等間隔に並び、正n角形の頂点である。 (4) n=6のときα0\alpha_0=cos⁡\cosπ12\displaystyle \frac{\pi}{12}+isin⁡\sinπ12\displaystyle \frac{\pi}{12}、q=cos⁡\cosπ3\displaystyle \frac{\pi}{3}+isin⁡\sinπ3\displaystyle \frac{\pi}{3}=12\displaystyle \frac12+i32\displaystyle \frac{\sqrt3}{2}である。よって1−q=12−i32,11−q=12+i32.\displaystyle 1-q=\frac12-i\frac{\sqrt3}{2},\qquad \frac1{1-q}=\frac12+i\frac{\sqrt3}{2}.従って正六角形の外接円の中心cはc=(cos⁡π12+isin⁡π12)(12+i32)=cos⁡5π12+isin⁡5π12.\displaystyle c=\left(\cos\frac{\pi}{12}+i\sin\frac{\pi}{12}\right)\left(\frac12+i\frac{\sqrt3}{2}\right)=\cos\frac{5\pi}{12}+i\sin\frac{5\pi}{12}.加法定理を用いて極形式でない形に直すとc=6−24+i6+24.\displaystyle c=\frac{\sqrt6-\sqrt2}{4}+i\frac{\sqrt6+\sqrt2}{4}.

この問題で使う考え方

  • 複素数平面
  • 複素数の極形式
  • ド・モアブルの定理
  • 等比数列の一般項と和
  • 三角関数の相互関係

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