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新潟大学/2020年度

新潟大学 2020年 数学 第4問解答・解説

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1問題

新潟大学2020年度第4問

n を0以上の整数とし,次の式で I_n を定める。 I_0=∫_{-2}^{2}√(4-x^2) dx,I_n=∫_{-2}^{2}x^n√(4-x^2) dx (n=1,2,3,…) 次の問いに答えよ。

(1) I_0,I_1 および I2I_2 の値を求めよ。

(2) I_{2n+2}/I_{2n} の値を n を用いて表せ。

(3) lim_{n→∞} I_{2n}/2^n=∞ および lim_{n→∞} I_{2n}/2^{2n}=0 が成り立つことを証明せよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) I0=2π, I1=0, I2=2π\quad I_0=2\pi,\space{}I_1=0,\space{}I_2=2\pi\quad 。 (2) I2n+2I2n=4(2n+1)2n+4\displaystyle \quad \displaystyle\frac{I_{2n+2}}{I_{2n}}=\frac{4(2n+1)}{2n+4}\quad 。 (3) lim⁡n→∞I2n2n=∞\displaystyle \quad \displaystyle\lim\limits _{n\to\infty}\frac{I_{2n}}{2^n}=\infty\quad 、lim⁡n→∞I2n22n=0\displaystyle \quad \displaystyle\lim\limits _{n\to\infty}\frac{I_{2n}}{2^{2n}}=0\quad 。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) y=4−x2y=\sqrt{4-x^2} は半径2の上半円だから、I0=2πI_0=2\pi。x4−x2x\sqrt{4-x^2} は奇関数なので、対称区間の積分は I1=0I_1=0。I2I_2 は x=2sin⁡tx=2\sin t(−π/2≦t≦π/2-\pi/2\le t\le\pi/2)と置くと I2=16∫−π/2π/2sin⁡2tcos⁡2t dt=2∫−π/2π/2(1−cos⁡4t) dt=2π.\displaystyle I_2=16\int_{-\pi/2}^{\pi/2}\sin^2t\cos^2t\,dt=2\int_{-\pi/2}^{\pi/2}(1-\cos4t)\,dt=2\pi.

(2) G(x)=x2n+1(4−x2)3/2G(x)=x^{2n+1}(4-x^2)^{3/2} と置く。端点では G(−2)=G(2)=0G(-2)=G(2)=0 であり、微分して積分すると 0=(2n+1)∫−22x2n(4−x2)3/2 dx−3I2n+2.\displaystyle 0=(2n+1)\int_{-2}^{2}x^{2n}(4-x^2)^{3/2}\,dx-3I_{2n+2}. ここで (4−x2)3/2=(4−x2)4−x2(4-x^2)^{3/2}=(4-x^2)\sqrt{4-x^2} より、最初の積分は 4I2n−I2n+24I_{2n}-I_{2n+2}。したがって 0=(2n+1)(4I2n−I2n+2)−3I2n+2,I2n+2I2n=4(2n+1)2n+4.\displaystyle 0=(2n+1)(4I_{2n}-I_{2n+2})-3I_{2n+2},\qquad \frac{I_{2n+2}}{I_{2n}}=\frac{4(2n+1)}{2n+4}.

(3) an=I2n/2na_n=I_{2n}/2^n とおくと、(2)より an+1/an=(2n+1)/(n+2)a_{n+1}/a_n=(2n+1)/(n+2)。n≧4n\ge4 ではこの比は 3/23/2 以上だから、an≧a4(3/2)n−4→∞a_n\ge a_4(3/2)^{n-4}\to\infty。

次に cn=I2n/22nc_n=I_{2n}/2^{2n} とおくと cn+1cn=2n+12n+4<n+1n+2.\displaystyle \frac{c_{n+1}}{c_n}=\frac{2n+1}{2n+4}<\frac{n+1}{n+2}. (交差積で比べると右辺の分子との差は n+2>0n+2>0。)よって n≧1n\ge1 で 0<cn<c0∏j=0n−1j+1j+2=2πn+1→0.\displaystyle 0<c_n<c_0\prod\limits _{j=0}^{n-1}\frac{j+1}{j+2}=\frac{2\pi}{n+1}\to0. 以上から二つの極限が得られる。

答え

(1) I0=2π, I1=0, I2=2πI_0=2\pi,\ I_1=0,\ I_2=2\pi。 (2) I2n+2I2n=4(2n+1)2n+4\displaystyle\frac{I_{2n+2}}{I_{2n}}=\frac{4(2n+1)}{2n+4}。 (3) lim⁡n→∞I2n2n=∞\displaystyle\lim\limits _{n\to\infty}\frac{I_{2n}}{2^n}=\infty、lim⁡n→∞I2n22n=0\displaystyle\lim\limits _{n\to\infty}\frac{I_{2n}}{2^{2n}}=0。

この問題で使う考え方

  • 三角置換
  • 部分積分
  • 漸化式
  • 数列の比較

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