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新潟大学/2020年度

新潟大学 2020年 数学 第2問解答・解説

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1問題

新潟大学2020年度第2問

m を正の整数とする。次の問いに答えよ。

(1) 方程式 70x+130y=m が整数解をもつときの m の最小値を m_0 とする。m_0 の値を求めよ。

(2) (1) で求めた m_0 に対して,方程式 70x+130y=m_0 の整数解をすべて求めよ。

(3) 次の条件を満たす m の最小値を求めよ。方程式 70x+130y=m は,x,y がともに正の整数である解をちょうど3組もつ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)m0=10(1) m_0=10。 (2)(x,y)=(2+13k,−1−7k)(k∈Z)(2) (x,y)=(2+13k,-1-7k) (k∈Z)。 (3) 求める最小値は m=2020m=2020。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) m0m_0 の最小値

gcd⁡(70,130)=10\gcd(70,130)=10 である。したがって 70x+130y70x+130y は整数 x,yx,y に対して常に 1010 の倍数であり、正の値の最小候補は 1010 である。実際、 10=2⋅70−13010=2\cdot70-130 だから (x,y)=(2,−1)(x,y)=(2,-1) で達成する。よって m0=10m_0=10。

(2) m0m_0 に対する整数解

方程式を 1010 で割ると 7x+13y=17x+13y=1 となり、(2,−1)(2,-1) は一つの解である。任意の整数解との差を取れば 7(x−2)+13(y+1)=0.7(x-2)+13(y+1)=0. 互いに素な 7,137,13 について 7∣13(y+1)7\mid 13(y+1) なので y+1=7qy+1=7q と書ける。これを代入すると x−2=−13qx-2=-13q である。k=−qk=-q とすれば全整数解は (x,y)=(2+13k,−1−7k)(k は整数).(x,y)=(2+13k,-1-7k)\qquad(k\text{ は整数}). 逆に、この表示を元の式に代入すると 70(2+13k)+130(−1−7k)=1070(2+13k)+130(-1-7k)=10 となるので、表示された組はすべて解である。

(3) 正の整数解がちょうど3組となる最小の mm

整数解があるとき 10∣m10\mid m なので m=10Mm=10M と置くと、方程式は 7x+13y=M,x,y は正の整数7x+13y=M,\qquad x,y\text{ は正の整数} となる。同じ MM を与える二つの解 (x1,y1),(x2,y2)(x_1,y_1),(x_2,y_2) について 7(x1−x2)=−13(y1−y2).7(x_1-x_2)=-13(y_1-y_2). 77 と 1313 は互いに素だから 7∣(y1−y2)7\mid(y_1-y_2)。従って、異なる正の解での yy は互いに少なくとも 77 離れる。正の解がちょうど3組あるなら、最大の yy は少なくとも 1+7+7=151+7+7=15 である。対応する x≧1x\ge1 より M=7x+13y≧7+13⋅15=202.M=7x+13y\ge7+13\cdot15=202. この下限は達成できる。M=202M=202 とすると 7x+13y=202よりy≡1(mod7),7x+13y=202\quad\text{より}\quad y\equiv1\pmod7, また x≧1x\ge1 から y≦(202−7)/13=15y\le(202-7)/13=15。したがって正の整数 yy は 1,8,151,8,15 のみであり、対応する x=(202−13y)/7x=(202-13y)/7 はそれぞれ 27,14,127,14,1。よって正の整数解はちょうど3組あり、最小の値は m=10M=2020.m=10M=2020.

答 (1) m0=10,(2) (x,y)=(2+13k,−1−7k) (k は整数),(3) mmin⁡=2020.\displaystyle (1)\ m_0=10,\qquad (2)\ (x,y)=(2+13k,-1-7k)\ (k\text{ は整数}),\qquad (3)\ m_{\min}=2020.

70と130の最大公約数は 1010 で、10=2⋅70−13010=2\cdot70-130 と実際に表せる。したがって実現可能な正の整数 mm の最小値は 1010 である。m0=10m_0=10 の方程式を10で割ると 7x+13y=17x+13y=1。一つの解は (2,−1)(2,-1)。任意の解との差を取ると 7(x−2)=−13(y+1)7(x-2)=-13(y+1) となる。7と13は互いに素なので y+1y+1 は7の倍数であり、全解は (x,y)=(2+13k,−1−7k)(x,y)=(2+13k,-1-7k)(kk は整数)である。最後に m=10Mm=10M とする。7x+13y=M7x+13y=M において、同じ MM を与える異なる yy は7ずつ離れる。正の解が3組なら最大の yy は少なくとも 1+14=151+14=15 で、x≧1x\ge1 だから M≧7+13⋅15=202M\ge7+13\cdot15=202。M=202M=202 では合同式から y≡1(mod7)y\equiv1\pmod7、また x≧1x\ge1 から y≦15y\le15 であるため、y=1,8,15y=1,8,15 だけが可能で、それぞれ x=27,14,1x=27,14,1。ちょうど3組あるので最小値は m=10⋅202=2020m=10\cdot202=2020。

この問題で使う考え方

  • 最大公約数・ユークリッドの互除法
  • 整除性による一般解
  • 合同式による解の列挙
  • 正整数解の最小値評価

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