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新潟大学/2020年度

新潟大学 2020年 数学 第3問解答・解説

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1問題

新潟大学2020年度第3問

n を正の整数とする。3種類の数字1,2,3を並べて,各位の数が1,2,3のいずれかである n 桁の整数をすべて作る。数字は重複して使ってもよいし,使わない数字があってもよい。次の問いに答えよ。

(1) 各位の数の合計が奇数になる整数の総数を x_n,各位の数の合計が偶数になる整数の総数を y_n とする。y_n+x_n,y_n-x_n および y_n の値を n を用いてそれぞれ表せ。

(2) 各位の数の合計が4の倍数になる整数の総数を z_n とするとき,z_n の値を n を用いて表せ。

(3) y_n,z_n は(1),(2)で求めたものとする。初項 c_1 は0でないとして,次の条件を満たす等比数列 {c_n} の公比を求めよ。数列 {c_n(z_n/y_n-1/2)} が0でない値に収束する。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

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  • (1) xn+yn=3n\quad x_n+y_n=3^n\quad , yn−xn=(−1)n\quad y_n-x_n=(-1)^n\quad , yn=(3n+(−1)n)/2\quad y_n=(3^n+(-1)^n)/2\quad 。(2) zn=(3n+3(−1)n)/4\quad z_n=(3^n+3(-1)^n)/4\quad 。(3) 等比数列の公比は −3\quad -3\quad 。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

各位の数字を d1,…,dnd_1,\ldots,d_n とし、それぞれ 1,2,31,2,3 のいずれかとする。

(1) 全体の個数は 3n3^n だから xn+yn=3n.x_n+y_n=3^n. 各列に (−1)d1+⋯+dn(-1)^{d_1+\cdots+d_n} を対応させると、各位の選択ごとの符号の和は (−1)1+(−1)2+(−1)3=−1(-1)^1+(-1)^2+(-1)^3=-1 である。従って偶数和の列が +1+1、奇数和の列が −1-1 を与える総和は yn−xn=∑d1=13⋯∑dn=13(−1)d1+⋯+dn=(−1)n.\displaystyle y_n-x_n=\sum\limits _{d_1=1}^{3}\cdots\sum\limits _{d_n=1}^{3}(-1)^{d_1+\cdots+d_n}=(-1)^n. この2式より yn+xn=3n,yn−xn=(−1)n,yn=3n+(−1)n2.\displaystyle \boxed{y_n+x_n=3^n,\qquad y_n-x_n=(-1)^n,\qquad y_n=\frac{3^n+(-1)^n}{2}.}

(2) an,ra_{n,r} を、数字和が rr を法として合同となる nn 桁の整数の個数とする。長さ n+1n+1 の列の最後の数字は 1,2,31,2,3 のいずれかである。末尾の数字を付ける前の数字和の剰余は、r−1,r−2,r−3r-1,r-2,r-3 の3種類、すなわち rr 以外の全剰余である。長さ nn の列は全部で 3n3^n 通りだから an+1,r=3n−an,r.a_{n+1,r}=3^n-a_{n,r}. 特に zn=an,0z_n=a_{n,0} とおけば、z1=0z_1=0 かつ zn+1=3n−zn.z_{n+1}=3^n-z_n. ここで wn=zn−3n/4w_n=z_n-3^n/4 とおくと wn+1=zn+1−3n+14=3n4−zn=−wn,w1=−34.\displaystyle w_{n+1}=z_{n+1}-\frac{3^{n+1}}4=\frac{3^n}{4}-z_n=-w_n, \qquad w_1=-\frac34. よって wn=34(−1)n\displaystyle w_n=\frac34(-1)^n であり、 zn=3n+3(−1)n4.\displaystyle \boxed{z_n=\frac{3^n+3(-1)^n}{4}.}

(3) (1), (2)の式から znyn−12=3n+3(−1)n2(3n+(−1)n)−12=(−1)n3n+(−1)n.\displaystyle \frac{z_n}{y_n}-\frac12 =\frac{3^n+3(-1)^n}{2(3^n+(-1)^n)}-\frac12 =\frac{(-1)^n}{3^n+(-1)^n}. 等比数列 {cn}\{c_n\} の公比を qq、 un=cn(znyn−12)\displaystyle u_n=c_n\left(\frac{z_n}{y_n}-\frac12\right) とおく。q=0q=0 なら cn=0c_n=0 (n≧2n\ge2) となり、unu_n の極限は0なので条件に合わない。従って q≠0q\ne0 とする。このとき un≠0u_n\ne0 である。もし unu_n が0でない極限に収束するなら、un+1/un→1u_{n+1}/u_n\to1 でなければならない。一方、 un+1un=q(−1)n+13n+1+(−1)n+13n+(−1)n(−1)n=−q3n+(−1)n3n+1−(−1)n⟶−q3.\displaystyle \frac{u_{n+1}}{u_n} =q\frac{(-1)^{n+1}}{3^{n+1}+(-1)^{n+1}}\frac{3^n+(-1)^n}{(-1)^n} =-q\frac{3^n+(-1)^n}{3^{n+1}-(-1)^n} \longrightarrow-\frac q3. 従って −q/3=1-q/3=1、すなわち q=−3q=-3 である。逆に q=−3q=-3 なら un=c1(−3)n−1(−1)n3n+(−1)n=−c13+(−1)n/3n−1⟶−c13≠0,\displaystyle u_n=c_1(-3)^{n-1}\frac{(-1)^n}{3^n+(-1)^n} =-\frac{c_1}{3+(-1)^n/3^{n-1}} \longrightarrow-\frac{c_1}{3}\ne0, ここで c1≠0c_1\ne0 を用いた。したがって条件を満たす公比は −3.\boxed{-3}.

(1) は各桁の全選択数と、数字和の偶奇に応じた符号和で求める。(2) は数字和を4で割った余りごとの個数に着目して漸化式を作る。(3) は比の差を整理し、積の隣接項比が非零収束なら1になることから公比を決め、候補で実際に非零極限になることも確かめる。

この問題で使う考え方

  • 偶奇を表す符号和
  • 剰余別個数の漸化式
  • 等比数列の隣接項比と極限

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