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藤田医科大学/2018年度/前期

藤田医科大学 2018年 数学 第1問解答・解説

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1問題

藤田医科大学2018年度第1問

次の問いに答えよ。

(1) 半径12の円を底面とする高さ15の円柱がある。この円柱において,底面の円の中心からの距離が15以下の部分の体積は アイウエπ\boxed{\text{ア}\text{イ}\text{ウ}\text{エ}}\pi である。

(2) f(x)=ex−e−xex+e−x\displaystyle f(x)=\frac{e^{x}-e^{-x}}{e^{x}+e^{-x}} のとき,f′(log⁡2)=オカキク\displaystyle f'(\log 2)=\frac{\boxed{\text{オ}\text{カ}}}{\boxed{\text{キ}\text{ク}}} である。

(3) aa を実数の定数とする。関数 f(x)=ax−4−9x−5\displaystyle f(x)=\frac{\sqrt{ax-4}-9}{x-5} が x→5x\to 5 のとき収束するように aa の値を定めると,lim⁡x→5f(x)=ケコサシ\displaystyle \lim\limits _{x\to 5}f(x)=\frac{\boxed{\text{ケ}\text{コ}}}{\boxed{\text{サ}\text{シ}}} である。

(4) 複素数 z=(1+(2−1)i1+i)n\displaystyle z=\left(\frac{1+(\sqrt{2}-1)i}{1+i}\right)^{n} が実数になるような最小の正の整数 nn は スセ\boxed{\text{ス}\text{セ}} である。

(5) 201820182018^{2018} を30で割った余りは ソタ\boxed{\text{ソ}\text{タ}} である。

(6) 三角形 ABCABC は AB=ACAB=AC,∠BAC=120∘\angle BAC=120^{\circ} である。辺 BCBC 上に BD:DC=1:4BD:DC=1:4 となるように内分する点 DD をとると,1辺が ADAD の長さの正三角形の面積は,三角形 ABCABC の面積の チツテト\displaystyle \frac{\boxed{\text{チ}\text{ツ}}}{\boxed{\text{テ}\text{ト}}} 倍である。

(7) 点 O(0,0)O(0,0) を原点とする座標平面上の点 A(14,35)A(14,35) と点 P(m,n)P(m,n) を考える。ただし,m,nm,n は整数で,3点 O,A,PO,A,P は同一直線上にないものとする。OA,OPOA,OP を2辺とする平行四辺形の面積の最小値は ナニ\boxed{\text{ナ}\text{ニ}} である。

(8) 数列 {an}\{a_{n}\} が a1=9a_{1}=9,an+1=30an−32an+12\displaystyle a_{n+1}=\frac{30a_{n}-32}{a_{n}+12} (n=1,2,3,…)(n=1,2,3,\ldots) で定義されているとき,lim⁡n→∞an=ヌネ\displaystyle \lim\limits _{n\to\infty}a_{n}=\boxed{\text{ヌ}\text{ネ}} である。

(9) 2a+3b+5c=402a+3b+5c=40 を満たす正の整数 a,b,ca,b,c の組の個数は ノハ\boxed{\text{ノ}\text{ハ}} 個である。

(10) 10名に対してそれぞれ10問からなる2種類の試験 A,BA,B を行ったところ,AA の正答数の平均は5.5,BB の正答数の平均は5,AA の正答数と BB の正答数の共分散は2.7であった。この結果に対して, (A の得点)=10×(A の正答数)−5,(B の得点)=11×(B の正答数)−7\begin{aligned} (\text{A の得点})&=10\times(\text{A の正答数})-5,\\ (\text{B の得点})&=11\times(\text{B の正答数})-7 \end{aligned} として得点を定めるとき,AA の得点と BB の得点の共分散は ヒフヘ\boxed{\text{ヒ}\text{フ}\text{ヘ}} である。

問題1の解答は,マークシートのカタカナに対応した解答欄にマークしなさい。問題文中のア,イウなどには,特に指示がないかぎり,符号 (−,±)(- ,\pm) または数字 (0∼9)(0\sim 9) が入る。ア,イ,ウ,…の一つ一つはこれらのいずれか一つに対応し,解答用紙の対応する解答欄にマークして答えなさい。解答欄の桁数が解答したい桁数よりも大きいときは右詰めで記載し,上位の桁は0をマークしなさい(例として,アイウに25と答えるときは025)。分数形で解答する場合,分数の符号は分子につけ,分母につけてはいけない。また,それ以上約分できない形で答えなさい。根号を含む形で解答する場合,根号の中に現れる自然数が最小となる形で答えなさい。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)1764(2)1625(3)a=17, 1718(4)08(5)04(6)1325(7)07(8)16(9)21(10)297\displaystyle \begin{array}{c|c}(1)&1764\\(2)&\frac{16}{25}\\(3)&a=17,\space{}\frac{17}{18}\\(4)&08\\(5)&04\\(6)&\frac{13}{25}\\(7)&07\\(8)&16\\(9)&21\\(10)&297\end{array}

3解答

解答を見る途中式つきの解答

問題1

・ 底面の円の中心を原点とし,円柱の軸を zz 軸にとる。高さ zz(0≦z≦150\le z\le15)で,中心から距離が 1515 以下となる断面の半径は 225−z2\sqrt{225-z^2} である。ただし円柱の半径は 1212 なので,断面積は 0≦z≦90\le z\le9 では 144π144\pi,9≦z≦159\le z\le15 では (225−z2)π(225-z^2)\pi となる。したがって V=π∫09144 dz+π∫915(225−z2) dz=π(1296+[225z−z33]915)=π(1296+468)=1764π.\displaystyle V=\pi\int_0^9 144\,dz+\pi\int_9^{15}(225-z^2)\,dz =\pi\left(1296+\left[225z-\frac{z^3}{3}\right]_{9}^{15}\right) =\pi(1296+468)=1764\pi. よって解答欄は 17641764 である。

・ 商の微分法より f′(x)=(ex+e−x)2−(ex−e−x)2(ex+e−x)2=4(ex+e−x)2.\displaystyle f'(x)=\frac{(e^x+e^{-x})^2-(e^x-e^{-x})^2}{(e^x+e^{-x})^2} =\frac{4}{(e^x+e^{-x})^2}. x=log⁡2x=\log2 では ex=2, e−x=12\displaystyle e^x=2,\ e^{-x}=\frac12 だから f′(log⁡2)=4(2+12)2=1625.\displaystyle f'(\log2)=\frac{4}{(2+\frac12)^2}=\frac{16}{25}.

・ 有限な極限をもつには,分母が 00 に近づくとき分子も 00 に近づく必要がある。よって 5a−4−9=0,5a−4=81\sqrt{5a-4}-9=0,\qquad 5a-4=81 であり,a=17a=17 である。このとき x=5x=5 の近くで根号内は正であり,有理化すると 17x−4−9x−5=17x−4−81(x−5)(17x−4+9)=1717x−4+9⟶1718.\displaystyle \frac{\sqrt{17x-4}-9}{x-5} =\frac{17x-4-81}{(x-5)(\sqrt{17x-4}+9)} =\frac{17}{\sqrt{17x-4}+9} \longrightarrow \frac{17}{18}.

・ 分子分母に 1−i1-i を掛けると 1+(2−1)i1+i=22+(22−1)i.\displaystyle \frac{1+(\sqrt2-1)i}{1+i} =\frac{\sqrt2}{2}+\left(\frac{\sqrt2}{2}-1\right)i. 実部は正,虚部は負であり,偏角は −π8\displaystyle -\frac{\pi}{8}(傾きが 1−2=tan⁡(−π8)\displaystyle 1-\sqrt2=\tan(-\frac{\pi}{8}))である。したがってこの複素数の nn 乗が実数となる条件は −nπ8\displaystyle -\frac{n\pi}{8} が π\pi の整数倍となること,すなわち 8∣n8\mid n である。最小の正の整数は 88 であり,解答欄は右詰めで 0808 とする。

・ 2018≡8(mod30)2018\equiv8\pmod {30} であり,81,82,83,848^1,8^2,8^3,8^4 の 3030 で割った余りは順に 8,4,2,168,4,2,16 であり,85≡8(mod30)8^5\equiv8\pmod {30} だから,以後周期 44 で繰り返す。2018≡2(mod4)2018\equiv2\pmod4 より 20182018≡82018≡82≡4(mod30).2018^{2018}\equiv8^{2018}\equiv8^2\equiv4\pmod{30}. したがって余りは 0404 である。

・ AB=AC=sAB=AC=s とおき,A=(0,0), B=(s,0), C=(−s2,3s2)\displaystyle A=(0,0),\,B=(s,0),\,C=(-\frac{s}{2},\frac{\sqrt3s}{2}) とする。BD:DC=1:4BD:DC=1:4 より D=4B+C5=(7s10,3s10)\displaystyle D=\frac{4B+C}{5}=(\frac{7s}{10},\frac{\sqrt3s}{10}) なので AD2=49s2+3s2100=13s225.\displaystyle AD^2=\frac{49s^2+3s^2}{100}=\frac{13s^2}{25}. 一辺 ADAD の正三角形の面積は 34AD2\displaystyle \frac{\sqrt3}{4}AD^2,また △ABC\triangle ABC の面積は 12s2sin⁡120∘=3s24\displaystyle \frac12s^2\sin120^\circ=\frac{\sqrt3s^2}{4} である。よって面積比は 34⋅13s2253s24=1325.\displaystyle \frac{\frac{\sqrt3}{4}\cdot\frac{13s^2}{25}}{\frac{\sqrt3s^2}{4}}=\frac{13}{25}.

・ 座標による平行四辺形の面積公式から、面積は ∣14n−35m∣=7∣2n−5m∣|14n-35m|=7|2n-5m| である。非共線条件からこれは 00 でない整数の 77 倍なので 77 以上である。P=(1,3)P=(1,3) とすれば 2n−5m=12n-5m=1 となり非共線で面積は 77。したがって最小値は 77(解答欄は 0707)。

・ F(x)=30x−32x+12\displaystyle F(x)=\frac{30x-32}{x+12} とおく。2<x<162<x<16 なら F(x)−2=28(x−2)x+12>0,F(x)−16=14(x−16)x+12<0.\displaystyle F(x)-2=\frac{28(x-2)}{x+12}>0,\qquad F(x)-16=\frac{14(x-16)}{x+12}<0. a1=9a_1=9 なので,帰納的に 2<an<162<a_n<16 がすべての nn で成り立つ。さらに an+1−16an+1−2=12an−16an−2.\displaystyle \frac{a_{n+1}-16}{a_{n+1}-2} =\frac12\frac{a_n-16}{a_n-2}. 初項では a1−16a1−2=−1\displaystyle \frac{a_1-16}{a_1-2}=-1 だから, an−16an−2=−12n−1,an=16⋅2n−1+22n−1+1.\displaystyle \frac{a_n-16}{a_n-2}=-\frac1{2^{n-1}},\qquad a_n=\frac{16\cdot2^{n-1}+2}{2^{n-1}+1}. ゆえに lim⁡n→∞an=16\displaystyle\lim\limits _{n\to\infty}a_n=16 である。

・ a,b,ca,b,c は正整数なので 2+3+5c≦402+3+5c\le40,したがって 1≦c≦71\le c\le7。各 cc に対して 2a=40−5c−3b>02a=40-5c-3b>0 となるには 1≦b≦⌊38−5c3⌋\displaystyle 1\le b\le\left\lfloor\frac{38-5c}{3}\right\rfloor であり,右辺が偶数となる条件は b≡c(mod2)b\equiv c\pmod2 である。各 bb から正整数 aa は一意に定まる。よって c1234567条件を満たす b の個数6443211\begin{array}{c|rrrrrrr} c&1&2&3&4&5&6&7\\ \hline \text{条件を満たす }b\text{ の個数}&6&4&4&3&2&1&1 \end{array} となり,合計は 6+4+4+3+2+1+1=216+4+4+3+2+1+1=21 個である。

・ 定数項を加減しても共分散は変わらず,一方の変数を定数倍すると共分散もその定数倍になる。したがって Cov⁡(10A−5, 11B−7)=10⋅11 Cov⁡(A,B)=110⋅2.7=297.\operatorname{Cov}(10A-5,\,11B-7) =10\cdot11\,\operatorname{Cov}(A,B) =110\cdot2.7=297.

(1) 1764, (2) 1625, (3) a=17, 1718, (4) 08, (5) 04, (6) 1325, (7) 07, (8) 16, (9) 21, (10) 297\displaystyle \boxed{(1)\ 1764,\ (2)\ \frac{16}{25},\ (3)\ a=17,\ \frac{17}{18},\ (4)\ 08,\ (5)\ 04,\ (6)\ \frac{13}{25},\ (7)\ 07,\ (8)\ 16,\ (9)\ 21,\ (10)\ 297}

この問題で使う考え方

  • 定積分による体積
  • 空間図形の計量
  • 商の微分
  • 指数・対数関数の微分
  • 関数の極限
  • 複素数の四則演算
  • 複素数の極形式
  • ド・モアブルの定理

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