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藤田医科大学/2018年度/前期

藤田医科大学 2018年 数学 第3問解答・解説

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1問題

藤田医科大学2018年度第3問

座標空間に,点 (0,0,1)(0,0,1) を中心とする半径1の球面 SS,定点 A(0,−1,2)A(0,-1,2),および動点 P(t,t2,0)P(t,t^{2},0) (−∞<t<+∞)(-\infty<t<+\infty) がある。次の問いに答えよ。

(1) 任意の tt に対して,直線 APAP と球面 SS とが異なる2つの交点を持つことを示せ。

(2) (1)の2つの交点を点 QQ,点 RR とする。2点 Q,RQ,R 間の距離を ℓ(t)\ell(t) とおくとき,ℓ(t)\ell(t) の極値と,そのときの tt の値を求めよ。

問題3は記述式解答用紙に,記載されている指示に従って解答しなさい。得点欄および裏面には何も書いてはいけません。問題3の解答において,答えが分数となるときには既約分数とし,分母に根号を含むときには分母を有理化しなさい。また,根号の中に現れる自然数が最小となる形とし,根号をはずせる場合にははずしなさい。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) 任意の t で異なる2交点,
    (2) 極小値 455 (t=0), \displaystyle \frac{4\sqrt5}{5}\space{}(t=0),\space{} 極大値 61111 (t=±13)\displaystyle \frac{6\sqrt{11}}{11}\space{}(t=\pm\frac1{\sqrt3})

3解答

解答を見る途中式つきの解答

問題3

球の中心を C=(0,0,1)C=(0,0,1) とする。直線 APAP の方向ベクトルと A−CA-C は v=P−A=(t,t2+1,−2),w=A−C=(0,−1,1)v=P-A=(t,t^2+1,-2),\qquad w=A-C=(0,-1,1) であり, ∣v∣2=t4+3t2+5,∣w∣2=2,w⋅v=−(t2+3).|v|^2=t^4+3t^2+5,\qquad |w|^2=2,\qquad w\cdot v=-(t^2+3).

・ 直線上の点を X=A+λvX=A+\lambda v とおく。XX が球面上にある条件は ∣X−C∣2=∣w+λv∣2=1,|X-C|^2=|w+\lambda v|^2=1, すなわち (t4+3t2+5)λ2−2(t2+3)λ+1=0(t^4+3t^2+5)\lambda^2-2(t^2+3)\lambda+1=0 である。この二次方程式の判別式を DD とすると D4=(t2+3)2−(t4+3t2+5)=3t2+4>0\displaystyle \frac{D}{4}=(t^2+3)^2-(t^4+3t^2+5)=3t^2+4>0 であり,二次の係数 t4+3t2+5t^4+3t^2+5 も正である。よって任意の実数 tt について異なる2実根があり,直線 APAP と球面 SS は異なる2点で交わる。

・ 上の二次方程式の2根の差の絶対値は 23t2+4t4+3t2+5.\displaystyle \frac{2\sqrt{3t^2+4}}{t^4+3t^2+5}. 直線上でパラメータ λ\lambda の差に対応する距離は ∣v∣|v| 倍なので ℓ(t)=23t2+4t4+3t2+5.\displaystyle \ell(t)=2\sqrt{\frac{3t^2+4}{t^4+3t^2+5}}. u=t2≧0u=t^2\ge0 とおき g(u)=3u+4u2+3u+5\displaystyle g(u)=\frac{3u+4}{u^2+3u+5} とすれば ℓ(t)=2g(u)\ell(t)=2\sqrt{g(u)} であり,g(u)>0g(u)>0 だから ℓ\ell の増減は gg の増減と一致する。 g′(u)=−3u2−8u+3(u2+3u+5)2.\displaystyle g'(u)=\frac{-3u^2-8u+3}{(u^2+3u+5)^2}. 分子の零点は u=13,−3\displaystyle u=\frac13,-3 であり,定義域 u≧0u\ge0 では 0≦u<13\displaystyle 0\le u<\frac13 で正,u>13\displaystyle u>\frac13 で負となる。したがって u=13\displaystyle u=\frac13 で極大,端点 u=0u=0 で極小となる。値を計算すると ℓ(0)=245=455,ℓ(±13)=2911=61111.\displaystyle \ell(0)=2\sqrt{\frac45}=\frac{4\sqrt5}{5},\qquad \ell\left(\pm\frac1{\sqrt3}\right) =2\sqrt{\frac9{11}}=\frac{6\sqrt{11}}{11}. よって極小値は 455\displaystyle \frac{4\sqrt5}{5}(t=0t=0),極大値は 61111\displaystyle \frac{6\sqrt{11}}{11}(t=±13\displaystyle t=\pm\frac1{\sqrt3})である。なお ∣t∣→∞|t|\to\infty で ℓ(t)→0\ell(t)\to0 なので,極小値は全域での最小値ではなく,全域での最小値は存在しない。

(1) 任意の t で異なる2交点をもつ,(2) 極小値 455 (t=0),  極大値 61111 (t=±13)\displaystyle \boxed{(1)\ \text{任意の }t\text{ で異なる2交点をもつ},\quad (2)\ \text{極小値 }\frac{4\sqrt5}{5}\ (t=0),\ \ \text{極大値 }\frac{6\sqrt{11}}{11}\ (t=\pm\frac1{\sqrt3})}

この問題で使う考え方

  • 空間座標と空間ベクトル
  • 位置ベクトル
  • ベクトルの内積
  • ベクトルによる図形の考察
  • 二次方程式の判別式
  • 空間図形の計量
  • 分数関数の性質
  • 商の微分

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