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京都府立医科大学/2017年度/前期

京都府立医科大学 2017年 数学 第3問解答・解説

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1問題

京都府立医科大学2017年度第3問

xyzxyz 空間において,原点 OO を中心とする半径 11 の球面を SS とする。aa を正の実数とし,点 A(1,0,0)A(1,0,0) と点 P(0,a,0)P(0,a,0) を通り zz 軸に平行な平面を HH とする。HH と zxzx 平面のなす角を θ(0<θ<π2)\displaystyle \theta\left(0<\theta<\frac{\pi}{2}\right) とおく。HH と SS の交わりである円を CC とおく。

(1) aa を θ\theta を用いて表せ。

(2) CC の中心の座標を θ\theta を用いて表せ。

(3) HH 上の CC で囲まれた部分を底面とし,原点 OO を頂点とする円錐の体積を VV とする。VV の最大値とそのときの aa の値を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • 1
    a=tan⁡θa=\tan\theta
  • 2
    円の中心は (sin⁡2θ,sin⁡θcos⁡θ,0)(\sin^2\theta,\sin\theta\cos\theta,0)。
  • 3
    VVの最大値は 2π93\displaystyle \frac{2\pi}{9\sqrt3}、そのとき a=12\displaystyle a=\frac{1}{\sqrt2}。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) aa を θ\theta で表す

A(1,0,0)A(1,0,0)、P(0,a,0)P(0,a,0) を通り zz 軸に平行な平面は、xyxy 平面上の直線 APAP を zz 方向に延ばしたものである。直線 APAP の式は ax+y=aax+y=a なので

H: ax+y=a.H:\ ax+y=a.

その法線ベクトルは (a,1,0)(a,1,0)、zxzx 平面の法線ベクトルは (0,1,0)(0,1,0) である。平面のなす鋭角 θ\theta について

cos⁡θ=∣(a,1,0)⋅(0,1,0)∣a2+1=11+a2.\displaystyle \cos\theta =\frac{|(a,1,0)\cdot(0,1,0)|}{\sqrt{a^2+1}} =\frac1{\sqrt{1+a^2}}.

ここで a>0a>0、0<θ<π/20<\theta<\pi/2 だから tan⁡θ>0\tan\theta>0。従って

tan⁡2θ=1−cos⁡2θcos⁡2θ=a2,a=tan⁡θ.\displaystyle \tan^2\theta=\frac{1-\cos^2\theta}{\cos^2\theta}=a^2, \qquad \boxed{a=\tan\theta}.

(2) 円 CC の中心

球の中心 OO から平面 HH に下ろした垂線の足を MM とする。MM は法線方向にあるので M=λ(a,1,0)M=\lambda(a,1,0) とおける。これを平面の式に代入すると

a(λa)+λ=a,λ=a1+a2.\displaystyle a(\lambda a)+\lambda=a, \qquad \lambda=\frac{a}{1+a^2}.

従って円 CC の中心は

M=(a21+a2,a1+a2,0).\displaystyle M=\left(\frac{a^2}{1+a^2},\frac{a}{1+a^2},0\right).

a=tan⁡θa=\tan\theta を代入し、

M=(sin⁡2θ, sin⁡θcos⁡θ, 0).\boxed{M=(\sin^2\theta,\ \sin\theta\cos\theta,\ 0)}.

(3) 円錐の体積の最大値

平面 HH と原点との距離、すなわち円錐の高さを hh とすると、法線方向の距離から

h=OM=a1+a2=sin⁡θ.\displaystyle h=OM=\frac{a}{\sqrt{1+a^2}}=\sin\theta.

球の半径は 11 であり、CC の中心は OO から距離 hh にある。直角三角形より円 CC の半径 rr は

r2=1−h2=11+a2=cos⁡2θ.\displaystyle r^2=1-h^2=\frac1{1+a^2}=\cos^2\theta.

r>0r>0 なので r=cos⁡θr=\cos\theta。よって底面積は πr2\pi r^2、高さは hh であり、

V=13πr2h=πa3(1+a2)3/2=π3sin⁡θcos⁡2θ.\displaystyle V=\frac13\pi r^2h =\frac{\pi a}{3(1+a^2)^{3/2}} =\frac{\pi}{3}\sin\theta\cos^2\theta.

a>0a>0 として微分すると

V′(a)=π(1−2a2)3(1+a2)5/2.\displaystyle V'(a)=\frac{\pi(1-2a^2)}{3(1+a^2)^{5/2}}.

分母は正であり、0<a<1/20<a<1/\sqrt2 では V′(a)>0V'(a)>0、a>1/2a>1/\sqrt2 では V′(a)<0V'(a)<0。また

lim⁡a→0+V=0,lim⁡a→∞V=0.\displaystyle \lim\limits _{a\to0+}V=0,\qquad \lim\limits _{a\to\infty}V=0.

したがって a=1/2a=1/\sqrt2 で最大となる。そのとき

Vmax⁡=π3⋅1/2(3/2)3/2=2π93,a=12.\displaystyle V_{\max} =\frac{\pi}{3}\cdot \frac{1/\sqrt2}{(3/2)^{3/2}} =\boxed{\frac{2\pi}{9\sqrt3}}, \qquad \boxed{a=\frac1{\sqrt2}}.

使用解法・自己点検

- 垂直な平面の法線ベクトルで角度を求め、a>0a>0 によって平方根の符号を確定。 - 平面への垂線の足を法線方向の点として求め、平面方程式へ代入。 - 球の半径、円の中心までの距離、円の半径を直角三角形で関係付けて円錐の体積を設定。 - a>0a>0 全域の導関数の符号と両端の極限を確認し、最大値を決定。

全3小問の過程を記載し、判読不能・入力矛盾は認めない。

この問題で使う考え方

  • 空間座標と空間ベクトル
  • ベクトルの内積
  • ベクトルによる図形の考察
  • 直線の方程式
  • 三角比と相互関係
  • 空間図形の計量
  • 合成関数の微分
  • 商の微分

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