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京都府立医科大学/2017年度/前期

京都府立医科大学 2017年 数学 第2問解答・解説

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1問題

京都府立医科大学2017年度第2問

関数 f(x)=xe−xf(x)=xe^{-\sqrt{x}} x≧0x\geq 0 を考える。

(1) 増減と凹凸を調べて,関数 f(x)f(x) のグラフの概形をかけ。

(2) xyxy 平面上において曲線 y=f(x)y=f(x) と直線 y=xe2\displaystyle y=\frac{x}{e^2} で囲まれた部分の面積を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • 1
    増加区間[0,4]、減少区間[4,∞)。極大点(4,4e−2)(4,4e^{-2})。f′′<0f''<0 は 0<x<90<x<9、f′′>0f''>0 は x>9x>9、変曲点(9,9e−3)(9,9e^{-3})。f(x)はx→∞で0に近づく。
  • 2
    囲まれた面積 12−84e2\displaystyle 12-\frac{84}{e^2}。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

対象関数は f(x)=xe−xf(x)=xe^{-\sqrt{x}}、定義域は x≧0x\ge0 である。x=0x=0 で f(0)=0f(0)=0、また x>0x>0 で f(x)>0f(x)>0。

(1) 増減・凹凸とグラフの概形

x>0x>0 では積の微分と合成関数の微分により

f′(x)=e−x(1−x2).\displaystyle f'(x)=e^{-\sqrt{x}}\left(1-\frac{\sqrt{x}}2\right).

指数因子は正なので、導関数の符号は 1−x/21-\sqrt{x}/2 の符号で決まる。従って 0<x<40<x<4 で増加し、x>4x>4 で減少する。端点 x=0x=0 では右微分が

f+′(0)=lim⁡h↓0he−h−0h=lim⁡h↓0e−h=1\displaystyle f'_+(0)=\lim\limits _{h\downarrow0}\frac{he^{-\sqrt h}-0}{h} =\lim\limits _{h\downarrow0}e^{-\sqrt h}=1

である。最大値は x=4x=4 のとき f(4)=4e−2f(4)=4e^{-2}。

さらに x>0x>0 で

f′′(x)=e−x(x−3)4x.\displaystyle f''(x)=\frac{e^{-\sqrt{x}}(\sqrt{x}-3)}{4\sqrt{x}}.

よって 0<x<90<x<9 で f′′(x)<0f''(x)<0、x>9x>9 で f′′(x)>0f''(x)>0。したがって x=9x=9 で凹凸が変わり、変曲点は (9,9e−3)(9,9e^{-3}) である。f′′(0)f''(0) はこの式の定義域外だが、右側では x=9x=9 まで上に凸(f′′<0f''<0)となる。

また x→∞x\to\infty で f(x)→0f(x)\to0。実際、t=xt=\sqrt{x} とおき、t≧0t\ge0 で et/4≧1+t/4e^{t/4}\ge1+t/4 を使うと

0≦xe−x=t2et≦t2(1+t/4)4⟶0.\displaystyle 0\le xe^{-\sqrt{x}}=\frac{t^2}{e^t} \le\frac{t^2}{(1+t/4)^4}\longrightarrow0.

グラフは原点 (0,0)(0,0) から右微分 11 の接線方向に出発し、x=4x=4 で最大となった後、x=9x=9 で凹凸を変えながら正の値を保って xx 軸へ近づく。増減・凹凸と主要点を示すと概形は次のとおり(図は模式図)。

x049⟶∞f′1+0−−f′′−−−0+f(x)0↗4e−2↘9e−3↘0\begin{array}{c|cccccc} x&0&&4&&9&\longrightarrow\infty\\ \hline f'&1&+&0&-&-&\\ f''&&-&-&-&0&+\\ f(x)&0&\nearrow&4e^{-2}&\searrow&9e^{-3}&\searrow0 \end{array}

(2) 囲まれた部分の面積

交点は

xe−x=xe2.\displaystyle xe^{-\sqrt{x}}=\frac{x}{e^2}.

x=0x=0 は交点である。x>0x>0 なら両辺を xx で割り、指数関数の単調性から

e−x=e−2すなわちx=2すなわちx=4.e^{-\sqrt{x}}=e^{-2} \text{すなわち} \sqrt{x}=2 \text{すなわち} x=4.

従って交点の xx 座標は 0,40,4 のみである。また 0<x<40<x<4 では

f(x)x/e2=e2−x>1\displaystyle \frac{f(x)}{x/e^2}=e^{2-\sqrt{x}}>1

なので曲線が直線より上にある。囲まれた部分は 0≦x≦40\le x\le4 に限られる。

面積を SS とすると

S=∫04(xe−x−xe2) dx.\displaystyle S=\int_0^4\left(xe^{-\sqrt{x}}-\frac{x}{e^2}\right)\,dx.

第1項で t=xt=\sqrt{x} と置くと x=t2x=t^2、dx=2t dtdx=2t\,dt だから

∫04xe−x dx=2∫02t3e−t dt.\displaystyle \int_0^4 xe^{-\sqrt{x}}\,dx =2\int_0^2 t^3e^{-t}\,dt.

−e−t(t3+3t2+6t+6)-e^{-t}(t^3+3t^2+6t+6) は t3e−tt^3e^{-t} の原始関数である。ゆえに

2∫02t3e−t dt=2(6−38e2)=12−76e2.\displaystyle 2\int_0^2 t^3e^{-t}\,dt =2\left(6-\frac{38}{e^2}\right) =12-\frac{76}{e^2}.

直線の下の面積は

∫04xe2 dx=8e2.\displaystyle \int_0^4\frac{x}{e^2}\,dx=\frac8{e^2}.

従って求める面積は

S=12−84e2.\displaystyle \boxed{S=12-\frac{84}{e^2}}.

使用解法・自己点検

- x>0x>0 で一階・二階導関数を求め、その符号で増減・凹凸を判定。端点 x=0x=0 の右微分は定義から別途確認。 - グラフの最大点、変曲点、原点での接線方向、無限遠での極限を確認。 - 交点を x=0x=0 と x>0x>0 に分け、曲線と直線の上下関係を比で決定して積分区間を特定。 - 置換積分と部分積分で定積分を計算。

全小問の定義域、場合分け、交点、面積計算を記載し、入力矛盾・判読不能は認めない。

この問題で使う考え方

  • 積の微分
  • 合成関数の微分
  • 指数・対数関数の微分
  • 第二次導関数
  • 凹凸と変曲点
  • 関数の極限
  • 指数関数のグラフ・増減
  • 曲線で囲まれた面積

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