対象関数は f(x)=xe−x、定義域は x≧0 である。x=0 で f(0)=0、また x>0 で f(x)>0。
(1) 増減・凹凸とグラフの概形
x>0 では積の微分と合成関数の微分により
f′(x)=e−x(1−2x).
指数因子は正なので、導関数の符号は 1−x/2 の符号で決まる。従って 0<x<4 で増加し、x>4 で減少する。端点 x=0 では右微分が
f+′(0)=h↓0limhhe−h−0=h↓0lime−h=1
である。最大値は x=4 のとき f(4)=4e−2。
さらに x>0 で
f′′(x)=4xe−x(x−3).
よって 0<x<9 で f′′(x)<0、x>9 で f′′(x)>0。したがって x=9 で凹凸が変わり、変曲点は (9,9e−3) である。f′′(0) はこの式の定義域外だが、右側では x=9 まで上に凸(f′′<0)となる。
また x→∞ で f(x)→0。実際、t=x とおき、t≧0 で et/4≧1+t/4 を使うと
0≦xe−x=ett2≦(1+t/4)4t2⟶0.
グラフは原点 (0,0) から右微分 1 の接線方向に出発し、x=4 で最大となった後、x=9 で凹凸を変えながら正の値を保って x 軸へ近づく。増減・凹凸と主要点を示すと概形は次のとおり(図は模式図)。
xf′f′′f(x)010+−↗40−4e−2−−↘9−09e−3⟶∞+↘0
(2) 囲まれた部分の面積
交点は
xe−x=e2x.
x=0 は交点である。x>0 なら両辺を x で割り、指数関数の単調性から
e−x=e−2すなわちx=2すなわちx=4.
従って交点の x 座標は 0,4 のみである。また 0<x<4 では
x/e2f(x)=e2−x>1
なので曲線が直線より上にある。囲まれた部分は 0≦x≦4 に限られる。
面積を S とすると
S=∫04(xe−x−e2x)dx.
第1項で t=x と置くと x=t2、dx=2tdt だから
∫04xe−xdx=2∫02t3e−tdt.
−e−t(t3+3t2+6t+6) は t3e−t の原始関数である。ゆえに
2∫02t3e−tdt=2(6−e238)=12−e276.
直線の下の面積は
∫04e2xdx=e28.
従って求める面積は
S=12−e284.
使用解法・自己点検
- x>0 で一階・二階導関数を求め、その符号で増減・凹凸を判定。端点 x=0 の右微分は定義から別途確認。 - グラフの最大点、変曲点、原点での接線方向、無限遠での極限を確認。 - 交点を x=0 と x>0 に分け、曲線と直線の上下関係を比で決定して積分区間を特定。 - 置換積分と部分積分で定積分を計算。
全小問の定義域、場合分け、交点、面積計算を記載し、入力矛盾・判読不能は認めない。