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順天堂大学/2015年度/前期

順天堂大学 2015年 数学 第I問解答・解説

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1問題

順天堂大学2015年度第I問

[I]□[\mathrm{I}]\quad\squareに適する解答をマークせよ。

(1) 与えられた2点を通る放物線の一般式を求めてみよう。たとえば点 A(1,3)A(1,3),点 B(4,9)B(4,9) とする。この2点を通る直線は y=f(x)=アx+イy=f(x)=\boxed{\text{ア}}x+\boxed{\text{イ}} である。またこの2点と xx 座標が共通の2点 (1,0)(1,0),(4,0)(4,0) で xx 軸と交わる2次の係数が1の放物線は y=g(x)=(x−ウ)(x−エ)y=g(x)=\left(x-\boxed{\text{ウ}}\right)\left(x-\boxed{\text{エ}}\right)(ただし ウ≦エ\boxed{\text{ウ}}\leq\boxed{\text{エ}} とする)である。

y=f(x)+αg(x)y=f(x)+\alpha g(x) は α\alpha によらず2点 A,BA,B を通る。よって y=オx+カ+α(x2−キx+ク)(α≠0)y=\boxed{\text{オ}}x+\boxed{\text{カ}}+\alpha\left(x^2-\boxed{\text{キ}}x+\boxed{\text{ク}}\right)\quad(\alpha\neq0) が2点 A,BA,B を通る放物線の一般式である。この放物線が点 C(−1,9)C(-1,9) を通るとすると α=ケ\alpha=\boxed{\text{ケ}} である。

同様にして,A,B,CA,B,C の3点を通る3次曲線は一般に y=ax2+bx+c+α(x3+dx2+ex+f)(α≠0)y=ax^2+bx+c+\alpha(x^3+dx^2+ex+f)\quad(\alpha\neq0) と表すことができる。ただし,a=コa=\boxed{\text{コ}},b=サシb=\boxed{\text{サシ}},c=スc=\boxed{\text{ス}},d=セソd=\boxed{\text{セソ}},e=タチe=\boxed{\text{タチ}},f=ツf=\boxed{\text{ツ}} である。

(2) 底面の半径2,高さ4の円錐形の内面をもつ容器を考える。底面を上にして容器を垂直に立てて水を満たしたとき,水の体積は アイウπ\displaystyle \dfrac{\boxed{\text{アイ}}}{\boxed{\text{ウ}}}\pi になる。底面の一つの直径を ABAB,円錐の頂点を OO としたとき,OBOB が鉛直となるように静かに傾けた。このとき残る水の量を求めたい。

傾けたときに水面の縁となる楕円を EE,OBOB と楕円 EE の交点を CC とする。初めの位置で,頂点 OO を原点,頂点を含み底面に平行な平面を xyxy 平面,OO を通る鉛直線を上向きに zz 軸,BABA に平行な直線を xx 軸とし,AA の xx 座標が正となるように座標系を定める。以下,この座標系で考える。

円錐の断面を示す三角形ABOの図で、上の水平辺の左端をB、右端をA、下の頂点をOと記す。辺BO上にCを置いて線分CAを引き、Oから辺ABへ縦の線分を引く。

容器内面の円錐の方程式は x2+y2=エオz2\displaystyle x^2+y^2=\dfrac{\boxed{\text{エ}}}{\boxed{\text{オ}}}z^2 となる。また AA の座標は (カ,0,キ)(\boxed{\text{カ}},0,\boxed{\text{キ}}),CC の座標は (クケコ,0,サシス)\displaystyle \left(\dfrac{\boxed{\text{クケ}}}{\boxed{\text{コ}}},0,\dfrac{\boxed{\text{サシ}}}{\boxed{\text{ス}}}\right),楕円 EE 上の点は z=セソx+タ\displaystyle z=\dfrac{\boxed{\text{セ}}}{\boxed{\text{ソ}}}x+\boxed{\text{タ}} を満たす。楕円 EE の長軸の長さは チツテ\displaystyle \dfrac{\boxed{\text{チ}}\sqrt{\boxed{\text{ツ}}}}{\boxed{\text{テ}}},短軸の長さは トナニヌ\displaystyle \dfrac{\boxed{\text{ト}}\sqrt{\boxed{\text{ナニ}}}}{\boxed{\text{ヌ}}},OCOC は ネノハ\displaystyle \dfrac{\boxed{\text{ネ}}\sqrt{\boxed{\text{ノ}}}}{\boxed{\text{ハ}}} となる。したがって,残る水の量は ヒフヘホマミπ\displaystyle \dfrac{\boxed{\text{ヒフ}}\sqrt{\boxed{\text{ヘホ}}}}{\boxed{\text{マミ}}}\pi である。

(3) xx 軸上の動点 PP,yy 軸上の動点 QQ があり,PQ=1PQ=1 をたもって動くとき,線分 PQPQ の動く範囲を求めよう。この範囲は xx 軸および yy 軸に対し対称なので第1象限のみについて考える。PP を (t,0)(t,0) とするとき PQPQ は xt+ya+btc=1\displaystyle \frac{x}{t}+\frac{y}{\sqrt{a+bt^c}}=1 となる。この方程式を満たす (x,y)(x,y) の範囲を求めればよい。ひとつの xx の値に対して yy を tt の関数とみなしたとき,x=dtex=dt^e を満たす tt で yy が最大となる。したがって,線分 PQPQ の動く範囲は不等式 xf+yf≦1x^f+y^f\leq1 で表される。ここで,a=アa=\boxed{\text{ア}},b=イウb=\boxed{\text{イウ}},c=エc=\boxed{\text{エ}},d=オ,e=カ,f=キク\displaystyle d=\boxed{\text{オ}},\quad e=\boxed{\text{カ}},\quad f=\frac{\boxed{\text{キ}}}{\boxed{\text{ク}}} である。

(4) AB=23AB=2\sqrt{3},AC=22AC=2\sqrt{2},AB→⋅AC→=6−23\overrightarrow{AB}\cdot\overrightarrow{AC}=6-2\sqrt{3} であるとき,点 DD を次の2つの条件を満たす点とする。 AB→⋅AD→=6,AC→⋅AD→=4.\overrightarrow{AB}\cdot\overrightarrow{AD}=6,\qquad \overrightarrow{AC}\cdot\overrightarrow{AD}=4. このとき AD=アAD=\boxed{\text{ア}},sin⁡∠BCD=イ−ウエ\displaystyle \sin\angle BCD=\dfrac{\sqrt{\boxed{\text{イ}}}-\sqrt{\boxed{\text{ウ}}}}{\boxed{\text{エ}}} である。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) (2,1,1,4,2,1,5,4,1,1,-3,5,-4,-1,4).
    (2) 163π, 14, A=(2,0,4), C=(−65,0,125), z=12x+3, L=855, l=4155, OC=655, V=161525π.\displaystyle (2)\space{}\frac{16}{3}\pi,\space{}\frac14,\space{}A=(2,0,4),\space{}C=\left(-\frac65,0,\frac{12}{5}\right),\ z=\frac12x+3,\space{}L=\frac{8\sqrt5}{5},\space{}l=\frac{4\sqrt{15}}5,\space{}OC=\frac{6\sqrt5}5,\ V=\frac{16\sqrt{15}}{25}\pi.
    (3) (a,b,c,d,e,f)=(1,−1,2,1,3,23).\displaystyle (3)\space{}(a,b,c,d,e,f)=\left(1,-1,2,1,3,\frac23\right).

    (4) (解説上の同一平面仮定のもとでの条件付き結果)AD=2,sin⁡∠BCD=6−24.\displaystyle \quad AD=2,\quad \sin\angle BCD=\frac{\sqrt6-\sqrt2}{4}.

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) 2点 A(1,3)A(1,3),B(4,9)B(4,9) を通る直線の傾きは 9−34−1=2\displaystyle \frac{9-3}{4-1}=2 であるから,その式は y=2x+1y=2x+1 である。また,指定された放物線は g(x)=(x−1)(x−4)=x2−5x+4g(x)=(x-1)(x-4)=x^2-5x+4 である。よって一般形は y=2x+1+α(x2−5x+4)y=2x+1+\alpha(x^2-5x+4) となる。点 C(−1,9)C(-1,9) を代入すると 9=−1+10α9=-1+10\alpha より α=1\alpha=1 である。

3点 A,B,CA,B,C を通る2次式は x2−3x+5x^2-3x+5 であり,3点で0となる最高次係数1の3次式は (x−1)(x−4)(x+1)=x3−4x2−x+4(x-1)(x-4)(x+1)=x^3-4x^2-x+4 である。よって a=1,b=−3,c=5,d=−4,e=−1,f=4a=1,b=-3,c=5,d=-4,e=-1,f=4 となる。前者は x=1,4,−1x=1,4,-1 でそれぞれ 3,9,93,9,9 をとり,後者は同じ3点で0となる。

(2) 直立した円錐の体積は 13π⋅22⋅4=163π\displaystyle \frac13\pi\cdot2^2\cdot4=\frac{16}{3}\pi である。頂点を O=(0,0,0)O=(0,0,0),底面を z=4z=4 とすれば,側面は x2+y2=14z2\displaystyle x^2+y^2=\frac14z^2 であり,A=(2,0,4)A=(2,0,4),B=(−2,0,4)B=(-2,0,4) である。

傾けた後は OBOB が鉛直方向で,水面はこれに垂直な平面である。水面の縁は底面の円周上で最も低い点 AA を通るので, (−2,0,4)⋅((x,y,z)−(2,0,4))=0,z=12x+3.\displaystyle (-2,0,4)\cdot((x,y,z)-(2,0,4))=0, \qquad z=\frac12x+3. 直線 OBOB 上の点を (−2λ,0,4λ)(-2\lambda,0,4\lambda) とおくと,水面との交点では 4λ=−λ+34\lambda=-\lambda+3 より λ=3/5\lambda=3/5 である。したがって C=(−6/5,0,12/5)C=(-6/5,0,12/5),OC=(3/5)⋅25=65/5OC=(3/5)\cdot2\sqrt5=6\sqrt5/5。

水面を円錐の式に代入して平方完成すると 15x2−12x+16y2−36=0,15(x−25)2+16y2=1925.\displaystyle 15x^2-12x+16y^2-36=0,\qquad 15\left(x-\frac25\right)^2+16y^2=\frac{192}{5}. 平面内の xx 方向の距離倍率は 1+(1/2)2=5/2\sqrt{1+(1/2)^2}=\sqrt5/2 なので,楕円の半軸は 85⋅52=455,125=2155.\displaystyle \frac85\cdot\frac{\sqrt5}{2}=\frac{4\sqrt5}{5},\qquad \sqrt{\frac{12}{5}}=\frac{2\sqrt{15}}5. 従って長軸と短軸は 85/58\sqrt5/5,415/54\sqrt{15}/5,面積は 83π/58\sqrt3\pi/5 である。水は頂点 OO,底面 EE の円錐部分であり,高さは鉛直な OCOC だから,残る量は 13⋅835π⋅655=161525π.\displaystyle \frac13\cdot\frac{8\sqrt3}{5}\pi\cdot\frac{6\sqrt5}{5} =\frac{16\sqrt{15}}{25}\pi.

(3) 第1象限では P=(t,0)P=(t,0),Q=(0,1−t2)Q=(0,\sqrt{1-t^2}),0≦t≦10\leq t\leq1 である。固定した xx に対し,線分上の点は y(t)=(1−xt)1−t2,x≦t≦1\displaystyle y(t)=\left(1-\frac xt\right)\sqrt{1-t^2},\qquad x\leq t\leq1 を満たす。微分すると y′(t)=x−t3t21−t2,\displaystyle y'(t)=\frac{x-t^3}{t^2\sqrt{1-t^2}}, よって 0<x<10<x<1 では t=x1/3t=x^{1/3} で最大となる。この点は x≦x1/3≦1x\leq x^{1/3}\leq1 を満たし, ymax⁡=(1−x2/3)3/2.\displaystyle y_{\max}=(1-x^{2/3})^{3/2}. したがって第1象限の範囲は x2/3+y2/3≦1x^{2/3}+y^{2/3}\leq1 であり,端点も含む。軸対称に全範囲を得る。よって a=1,b=−1,c=2,d=1,e=3,f=2/3a=1,b=-1,c=2,d=1,e=3,f=2/3。 【(4)の条件付き解に用いる解説上の仮定】以下の(4)の計算では、解説上の仮定として点A,B,C,Dは同一平面上、すなわち点Dは平面ABC上にあるものとする。この条件が原文に明記されているかは未確定であり、原文に条件を追加したという意味ではない。

(4) b=AB→\boldsymbol b=\overrightarrow{AB},c=AC→\boldsymbol c=\overrightarrow{AC},d=AD→\boldsymbol d=\overrightarrow{AD} とする。条件から ∣b∣2=12|\boldsymbol b|^2=12,∣c∣2=8|\boldsymbol c|^2=8,b⋅c=6−23\boldsymbol b\cdot\boldsymbol c=6-2\sqrt3,b⋅d=6\boldsymbol b\cdot\boldsymbol d=6,c⋅d=4\boldsymbol c\cdot\boldsymbol d=4 である。d=ub+vc\boldsymbol d=u\boldsymbol b+v\boldsymbol c とおいて連立すると 12u+(6−23)v=6,(6−23)u+8v=4,12u+(6-2\sqrt3)v=6,\qquad(6-2\sqrt3)u+8v=4, より u=1−3/3u=1-\sqrt3/3,v=(3−1)/2v=(\sqrt3-1)/2。したがって AD2=d⋅d=6u+4v=4AD^2=\boldsymbol d\cdot\boldsymbol d=6u+4v=4 より AD=2AD=2。また BC2=∣b−c∣2=8+43=(6+2)2,CD2=∣d−c∣2=4,BC^2=|\boldsymbol b-\boldsymbol c|^2=8+4\sqrt3=(\sqrt6+\sqrt2)^2,\quad CD^2=|\boldsymbol d-\boldsymbol c|^2=4, CB→⋅CD→=(b−c)⋅(d−c)=4+23.\overrightarrow{CB}\cdot\overrightarrow{CD} =(\boldsymbol b-\boldsymbol c)\cdot(\boldsymbol d-\boldsymbol c)=4+2\sqrt3. よって cos⁡∠BCD=4+232(6+2)=6+24.\displaystyle \cos\angle BCD=\frac{4+2\sqrt3}{2(\sqrt6+\sqrt2)} =\frac{\sqrt6+\sqrt2}{4}. 三角形の内角なので正弦は正であり, sin⁡∠BCD=1−cos⁡2∠BCD=6−24.\displaystyle \sin\angle BCD=\sqrt{1-\cos^2\angle BCD} =\frac{\sqrt6-\sqrt2}{4}.

【(4)の原文解釈に関する留保と空間反例】 原文に点Dが平面ABC上にあるとの明記は確認できていない。空間内の点を許す読みでは、次の配置が同じ長さ・内積条件を満たす。 A=(0,0,0),B=(23,0,0),C=(3−1,3+1,0),Dh=(3,1,h)(h は実数).A=(0,0,0),\quad B=(2\sqrt3,0,0),\quad C=(\sqrt3-1,\sqrt3+1,0),\quad D_h=(\sqrt3,1,h)\quad(h\text{ は実数}). b=AB→, c=AC→, dh=ADh→\boldsymbol b=\overrightarrow{AB},\ \boldsymbol c=\overrightarrow{AC},\ \boldsymbol d_h=\overrightarrow{AD_h} とすると、任意の hh について ∣b∣2=12,∣c∣2=8,b⋅c=6−23,b⋅dh=6,c⋅dh=4,|\boldsymbol b|^2=12,\quad |\boldsymbol c|^2=8,\quad \boldsymbol b\cdot\boldsymbol c=6-2\sqrt3,\quad \boldsymbol b\cdot\boldsymbol d_h=6,\quad \boldsymbol c\cdot\boldsymbol d_h=4, 一方で ADh2=∣dh∣2=4+h2.AD_h^2=|\boldsymbol d_h|^2=4+h^2. したがって h=0h=0 では AD=2AD=2、h=1h=1 では AD=5AD=\sqrt5 となり、空間を許すと長さは一意に決まらない。また、この配置では sin⁡2∠BCDh=2−3+h24+h2,\displaystyle \sin^2\angle BCD_h=\frac{2-\sqrt3+h^2}{4+h^2}, よって角の値も変わる。これは原文が空間内の点を意図したと断定するものではない。原文の平面解釈は未確定であり、上の(4)の結論は解説側で同一平面を仮定した場合に限る条件付き解である。無条件の一意解や無条件PASSとして扱わない。

この問題で使う考え方

  • 直線の方程式
  • 二次関数のグラフと頂点
  • 剰余・因数定理
  • 空間図形の計量
  • 楕円
  • 積の微分
  • 合成関数の微分
  • 位置ベクトル

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