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東邦大学/2002年度/一般

東邦大学 2002年 数学 第1問解答・解説

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1問題

東邦大学2002年度第1問

以下の □\square にあてはまる数値を,下の該当する解答欄に記入せよ(途中の計算を示す必要はない)。

(1) 放物線 y=x2+ay=x^2+a と直線 y=3x−2y=3x-2 とが共有点をもつとき,実数 aa のとりうる値の最大値は ア\boxed{\text{ア}} である。

(2) 3で割ると2余り,4で割ると3余る整数で,200以上300未満のものは イ\boxed{\text{イ}} 個ある。

(3) 三角形 ABCABC において tan⁡A=2\tan A=2,tan⁡B=3\tan B=3 のとき,sin⁡C=ウ\sin C=\boxed{\text{ウ}} である。

(4) xx の整式 x3+ax2+bx+cx^3+ax^2+bx+c を x−1x-1 で割ったときの余りと,x+1x+1 で割ったときの余りが一致するとき,b=エb=\boxed{\text{エ}} である。

(5) 数列 {an}\{a_n\} を,a1=1a_1=1,an=an−1+na_n=a_{n-1}+n(n≧2n\geq2)で定めるとき,a100=オa_{100}=\boxed{\text{オ}} である。

(6) i=−1i=\sqrt{-1} とし,aa を実数とする。2個の複素数 (a−1)−(a+1)i(a-1)-(a+1)i,(a−9)+2ai(a-9)+2ai の積が実数であるとき,a=カa=\boxed{\text{カ}} である。

(7) lim⁡x→01−x−12−4−x=キ\displaystyle\lim\limits _{x\to0}\frac{\sqrt{1-x}-1}{2-\sqrt{4-x}}=\boxed{\text{キ}} である。

(8) f(x)=(2x+3)log⁡(2x+1)f(x)=(2x+3)\log(2x+1) のとき,f′(0)=クf'(0)=\boxed{\text{ク}} である。

(9) (x1−x)(1121)(x1−x)=0\displaystyle (x\quad 1-x)\begin{pmatrix}1&1\\2&1\end{pmatrix}\begin{pmatrix}x\\1-x\end{pmatrix}=0 をみたす正の実数 xx の値は ケ\boxed{\text{ケ}} である。

(10) 極方程式で表された2直線 rcos⁡(θ−π4)=2\displaystyle r\cos(\theta-\frac{\pi}{4})=\sqrt{2} および rcos⁡(θ−23π)=3\displaystyle r\cos(\theta-\frac{2}{3}\pi)=\sqrt{3} の交点と原点との距離は コ\boxed{\text{コ}} である。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

各空欄について、原文の条件を保ったまま高校範囲の平方完成、合同条件、三角比、剰余定理、数列、複素数計算、極限、微分、成分計算、極座標変換で直接求め、必要な範囲条件と候補の確認を行った。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) 14\displaystyle (1)\space{}\frac14
    (2) 9
    (3) 22\displaystyle (3)\space{}\frac{\sqrt2}{2}
    (4) -1
    (5) 5050
    (6) -3
    (7) -2
    (8) 6
    (9) 1+52\displaystyle (9)\space{}\frac{1+\sqrt5}{2}
    (10) 2

4解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) 共有点の xx 座標を xx とすると、x2+a=3x−2x^2+a=3x-2 より a=−x2+3x−2=−(x−32)2+14.\displaystyle a=-x^2+3x-2=-\left(x-\frac32\right)^2+\frac14. したがって共有点をもつために選べる aa の最大値は 14\displaystyle \frac14 である。

(2) 条件を満たす整数は、1212 で割った余りが 1111 である。実際、22 を法 33 で見る余りと 33 を法 44 で見る余りを同時に満たす余りは 1111 のみである。範囲内では 203,215,227,239,251,263,275,287,299203,215,227,239,251,263,275,287,299 となるので、個数は 99 個である。

(3) A,BA,B は三角形の内角で、正接が正だからともに鋭角である。加法定理より tan⁡(A+B)=tan⁡A+tan⁡B1−tan⁡Atan⁡B=2+31−2⋅3=−1.\displaystyle \tan(A+B)=\frac{\tan A+\tan B}{1-\tan A\tan B}=\frac{2+3}{1-2\cdot3}=-1. 0<A+B<π0<A+B<\pi なので、正接が負であることから π2<A+B<π\displaystyle \frac{\pi}{2}<A+B<\pi。よって C=π−(A+B)C=\pi-(A+B) は鋭角で tan⁡C=1\tan C=1 となり、sin⁡C=12=22\displaystyle \sin C=\frac{1}{\sqrt2}=\frac{\sqrt2}{2} である。

(4) f(x)=x3+ax2+bx+cf(x)=x^3+ax^2+bx+c とおくと、剰余定理により x−1x-1 で割った余りは f(1)=1+a+b+cf(1)=1+a+b+c、x+1x+1 で割った余りは f(−1)=−1+a−b+cf(-1)=-1+a-b+c である。これらが等しいので 1+a+b+c=−1+a−b+c,1+a+b+c=-1+a-b+c, したがって b=−1b=-1 である。

(5) 漸化式を順に足すと a100=1+∑k=2100k=∑k=1100k=100⋅1012=5050.\displaystyle a_{100}=1+\sum\limits _{k=2}^{100}k=\sum\limits _{k=1}^{100}k=\frac{100\cdot101}{2}=5050.

(6) 2個の複素数の積の虚部は 2a(a−1)−(a+1)(a−9)=a2+6a+9=(a+3)2.2a(a-1)-(a+1)(a-9)=a^2+6a+9=(a+3)^2. 積が実数であるためにはこの虚部が 00 であるから、(a+3)2=0(a+3)^2=0、よって a=−3a=-3 である。このとき実部は 3a2−8a+9=603a^2-8a+9=60 で、確かに実数となる。

(7) x≠0x\ne0 のとき分子・分母をそれぞれ有理化すると 1−x−12−4−x=−x1−x+1⋅2+4−xx=−2+4−x1−x+1.\displaystyle \frac{\sqrt{1-x}-1}{2-\sqrt{4-x}} =\frac{-x}{\sqrt{1-x}+1}\cdot\frac{2+\sqrt{4-x}}{x} =-\frac{2+\sqrt{4-x}}{\sqrt{1-x}+1}. よって極限値は −2+21+1=−2\displaystyle -\frac{2+2}{1+1}=-2 である。

(8) 積の微分法と合成関数の微分法より f′(x)=2log⁡(2x+1)+(2x+3)22x+1.\displaystyle f'(x)=2\log(2x+1)+(2x+3)\frac{2}{2x+1}. したがって f′(0)=2log⁡1+3⋅2=6f'(0)=2\log1+3\cdot2=6 である(ここで log⁡\log は自然対数)。

(9) まず (1121)(x1−x)=(11+x)\begin{pmatrix}1&1\\2&1\end{pmatrix}\begin{pmatrix}x\\1-x\end{pmatrix} =\begin{pmatrix}1\\1+x\end{pmatrix} だから、左辺は x+(1−x)(1+x)=1+x−x2x+(1-x)(1+x)=1+x-x^2 である。したがって x2−x−1=0x^2-x-1=0。2解は 1±52\displaystyle \frac{1\pm\sqrt5}{2} で、そのうち正の実数は x=1+52\displaystyle x=\frac{1+\sqrt5}{2} である。

(10) x=rcos⁡θx=r\cos\theta, y=rsin⁡θy=r\sin\theta とおくと、rcos⁡(θ−α)=xcos⁡α+ysin⁡αr\cos(\theta-\alpha)=x\cos\alpha+y\sin\alpha である。よって2直線は x+y=2,−x+3 y=23x+y=2,\qquad -x+\sqrt3\,y=2\sqrt3 と表せる。連立して x=0x=0, y=2y=2 を得るから、交点と原点との距離は 22 である。

以上より、各空欄の値は順に 14, 9, 22, −1, 5050, −3, −2, 6, 1+52, 2\displaystyle \frac14,\ 9,\ \frac{\sqrt2}{2},\ -1,\ 5050,\ -3,\ -2,\ 6,\ \frac{1+\sqrt5}{2},\ 2 である。

この問題で使う考え方

  • 二次方程式とグラフ
  • 二次関数の最大・最小
  • 約数・倍数
  • 三角比と相互関係
  • 三角関数の加法定理
  • 剰余・因数定理
  • 等差数列の一般項と和
  • 漸化式

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