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順天堂大学/2015年度/前期

順天堂大学 2015年 数学 第II問解答・解説

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1問題

順天堂大学2015年度第II問

[II]□[\mathrm{II}]\quad\squareに適する解答をマークせよ。ただし,同じ記号の空欄がある場合は同一の値が入る。

y=g(x)=x3−3xy=g(x)=x^3-3x がある。この関数の変曲点は (ア,イ)(\boxed{\text{ア}},\boxed{\text{イ}}) であり,x=ウエx=\boxed{\text{ウエ}} で極大になり,x=オx=\boxed{\text{オ}} で極小になる。この関数のグラフと直線 y=g(α)y=g(\alpha) が3つの交点を持ち,2つの囲まれる部分が存在する。その2つの部分の面積比が 2:12:1 になるように α  (0≦α≦1)\alpha\;(0\leq\alpha\leq1) を定義する。以下,面積比が 2:12:1 というときには直線の上の部分を2,下の部分を1とし,2番目の交点というときには,3つの交点を xx 座標の小さい順に並べたときの2番目の交点とする。

例えば,傾き9の直線で,この関数 y=g(x)y=g(x) のグラフとその直線により囲まれる二つの部分の面積比が 2:12:1 になるものを求めたい。g(x)−9x=x3−12xg(x)-9x=x^3-12x の変曲点は g(x)g(x) と同じ (ア,イ)(\boxed{\text{ア}},\boxed{\text{イ}}) になり,このグラフは y=g(x)y=g(x) のグラフを変曲点を中心に xx 軸方向に カ\boxed{\text{カ}} 倍,yy 方向に キ\boxed{\text{キ}} 倍したものになる。したがって,g(x)−9xg(x)-9x のグラフと x=カαx=\boxed{\text{カ}}\alpha において2番目の交点を持つ xx 軸に平行な直線によって囲まれる二つの部分の面積比は 2:12:1 となる。すなわち,y=g(x)y=g(x) 上の x=カαx=\boxed{\text{カ}}\alpha の点を通る傾き9の直線が求める直線である。

この例を利用して,次の3つの場合を考えてみよう。

場合1:y=g(x)y=g(x) と y=xy=x に平行な直線で囲まれる二つの部分の面積比が 2:12:1 となるとき,2番目の交点の xx 座標は クケコα\displaystyle \dfrac{\boxed{\text{ク}}\sqrt{\boxed{\text{ケ}}}}{\boxed{\text{コ}}}\alpha である。

場合2:y=g(x)y=g(x) と (12,g(12))\displaystyle \left(\dfrac12,g\left(\dfrac12\right)\right) を通る直線で囲まれる二つの部分の面積比が 2:12:1 になるとき,この直線の傾きは cαd+ec\alpha^d+e である。ただし,c=サシ\displaystyle c=\dfrac{\boxed{\text{サ}}}{\boxed{\text{シ}}},d=スセd=\boxed{\text{スセ}},e=ソタe=\boxed{\text{ソタ}} である。

場合3:y=x3−x2−x+1y=x^3-x^2-x+1 のグラフと xx 軸に平行な直線で囲まれる二つの部分の面積比が 2:12:1 となるとき,2番目の交点の xx 座標は x=チツα+テト\displaystyle x=\frac{\boxed{\text{チ}}}{\boxed{\text{ツ}}}\alpha+\frac{\boxed{\text{テ}}}{\boxed{\text{ト}}} である。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • 極大x
    -1
  • 極小x
    1
  • 傾き9の拡大率 横
    2
  • 傾き9の拡大率 縦
    8
  • 場合1 第2交点x
    233α\displaystyle \frac{2\sqrt3}{3}\alpha
  • 場合1 ク
    2
  • 場合1 ケ
    3
  • 場合1 コ
    3
  • 場合2_意図された第2交点枝 傾き
    (3/4)α−2−3(3/4)α^{-2}-3
  • 場合2_意図された第2交点枝 サ
    3
  • 場合2_意図された第2交点枝 シ
    4
  • 場合2_意図された第2交点枝 スセ
    -2
  • 場合2_意図された第2交点枝 ソタ
    -3
  • 場合3 第2交点x
    (2/3)α+1/3
  • 場合3 チ
    2
  • 場合3 ツ
    3
  • 場合3 テ
    1
  • 場合3 ト
    3
  • 場合2_原文条件を満たす候補 中央根枝 傾き
    34α2−3\displaystyle \frac{3}{4\alpha^2}-3
  • 場合2_原文条件を満たす候補 中央根枝 サ
    3
  • 場合2_原文条件を満たす候補 中央根枝 シ
    4
  • 場合2_原文条件を満たす候補 中央根枝 スセ
    -2
  • 場合2_原文条件を満たす候補 中央根枝 ソタ
    -3
  • 場合2_原文条件を満たす候補 右端根枝 β
    −α+12−3α22\displaystyle \frac{-\alpha+\sqrt{12-3\alpha^2}}{2}
  • 場合2_原文条件を満たす候補 右端根枝 傾き
    34β2−3\displaystyle \frac{3}{4\beta^2}-3

3解答

解答を見る途中式つきの解答

関数 g(x)=x3−3xg(x)=x^3-3x は g′′(x)=6xg''(x)=6x より変曲点 (0,0)(0,0) をもち、g′(x)=3(x2−1)g'(x)=3(x^2-1) より x=−1x=-1 で極大、x=1x=1 で極小となる。

水平線 y=g(α)y=g(\alpha) とグラフの交点を xx の小さい順に β−,α,β+\beta_-,\alpha,\beta_+ とおくと、因数分解から β−=−α2−324−α2,β+=−α2+324−α2.\displaystyle \beta_-=-\frac{\alpha}{2}-\frac{\sqrt3}{2}\sqrt{4-\alpha^2},\qquad \beta_+=-\frac{\alpha}{2}+\frac{\sqrt3}{2}\sqrt{4-\alpha^2}. 問題で定める α\alpha は 0<α<10<\alpha<1 で、β−<α<β+\beta_-<\alpha<\beta_+ である。

傾き ss の直線 y=sx+ty=sx+t を考える。s>−3s>-3 とし λ=1+s/3>0\lambda=\sqrt{1+s/3}>0 とおけば g(x)−sx=x3−(3+s)x=λ3g ⁣(xλ).\displaystyle g(x)-sx=x^3-(3+s)x=\lambda^3g\!\left(\frac{x}{\lambda}\right). したがって、グラフと直線で囲まれる2部分の面積比は、gg と水平線の場合と同じであり、3交点は λβ−,λα,λβ+\lambda\beta_-,\lambda\alpha,\lambda\beta_+ となる。横・縦の拡大率が正なので、上下の面積比は変わらない。

傾き9では g(x)−9x=x3−12x=8g(x/2)g(x)-9x=x^3-12x=8g(x/2) だから、第2交点の xx 座標は 2α2\alpha である。したがって、y=g(x)y=g(x) 上の x=2αx=2\alpha の点を通る傾き9の直線が面積比 2:12:1 を与える。

場合1では s=1s=1 より λ=2/3\lambda=2/\sqrt3。第2交点の xx 座標は 233α.\displaystyle \frac{2\sqrt3}{3}\alpha.

場合2では、直線が (12,g(12))\displaystyle \left(\frac12,g\left(\frac12\right)\right) を通る。直線とグラフの差 g(x)−sx−tg(x)-sx-t の根のうち x=1/2x=1/2 は正であり、左端根 λβ−<0\lambda\beta_-<0 にはなれない。原文はこの固定点が中間根か右端根かを指定していない。中間根の場合は λα=1/2\lambda\alpha=1/2 なので s=3(λ2−1)=34α−2−3.\displaystyle s=3(\lambda^2-1)=\frac{3}{4}\alpha^{-2}-3. これは空欄の単一式形式が示唆する枝である。一方、右端根の場合も λβ+=1/2\lambda\beta_+=1/2 とすれば同じ面積比条件を満たし、別の有効な傾き s=34β+2−3=3(−α+12−3α2)2−3\displaystyle s=\frac{3}{4\beta_+^2}-3 =\frac{3}{\left(-\alpha+\sqrt{12-3\alpha^2}\right)^2}-3 が得られる。よって場合2の原文条件を満たす傾きはこの2つである。

場合3の関数を f(x)=x3−x2−x+1f(x)=x^3-x^2-x+1、u=x−1/3u=x-1/3 とおくと、変曲点は (1/3,16/27)(1/3,16/27) であり f(x)−1627=u3−43u=827g ⁣(32u).\displaystyle f(x)-\frac{16}{27}=u^3-\frac43u=\frac{8}{27}g\!\left(\frac32u\right). 横方向の倍率は 2/32/3 だから、第2交点の xx 座標は 23α+13.\displaystyle \frac23\alpha+\frac13.

この問題で使う考え方

  • 三次関数の平行移動・拡大縮小
  • 極値判定
  • 面積比の不変性

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