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和歌山県立医科大学/2015年度/前期

和歌山県立医科大学 2015年 数学 第3問解答・解説

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1問題

和歌山県立医科大学2015年度第3問

xyzxyz 空間の原点を OO とし,点 (0,0,1)(0,0,1) と点 (3,1,1)(\sqrt{3},1,1) を通る直線を ℓ\ell とする。点 PP は,時刻 t=0t=0 のとき (−4,0,0)(-4,0,0) にあって,xx 軸上を正の向きに速さ 11 で動いている。点 QQ は,t=0t=0 のとき (0,0,1)(0,0,1) にあって,直線 ℓ\ell 上を xx 座標が増えるように速さ 22 で動いている。

(1) 点 P,QP,Q の座標を tt の式で表せ。

(2) 三角形 OPQOPQ の面積 SS を tt の式で表せ。

(3) −0.33≦t≦2.6-0.33\leq t\leq2.6 のときの SS の最大値と最小値,およびそれらをとる tt の値を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) P=(t−4,0,0),Q=(3t,t,1).(1)\space{}P=(t-4,0,0),\quad Q=(\sqrt3t,t,1).
    (2) S=∣t−4∣2t2+1.\displaystyle (2)\space{}S=\frac{|t-4|}{2}\sqrt{t^2+1}.
    (3) max⁡S=4331108920000 (t=−0.33),min⁡S=3+2/2252−2 (t=1−22).\displaystyle (3)\space{}\max S=\frac{433\sqrt{11089}}{20000}\space{}(t=-0.33),\quad \min S=\frac{3+\sqrt2/2}{2}\sqrt{\frac52-\sqrt2}\space{}(t=1-\frac{\sqrt2}{2}).

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) 点 (0,0,1)(0,0,1) から (3,1,1)(\sqrt3,1,1) への方向ベクトルは (3,1,0)(\sqrt3,1,0) で、その長さは 22 である。点 QQ はこの向きに速さ 22 で進むので速度ベクトルは (3,1,0)(\sqrt3,1,0) となる。初期位置から P=(t−4,0,0),Q=(3t,t,1).P=(t-4,0,0),\qquad Q=(\sqrt3t,t,1).

(2) OPOP は xx 軸上にあり、OP=∣t−4∣OP=|t-4|。点 QQ から xx 軸までの距離は t2+1\sqrt{t^2+1} なので、三角形の面積は S=∣t−4∣2t2+1.\displaystyle S=\frac{|t-4|}{2}\sqrt{t^2+1}.

(3) 指定区間では t<4t<4 だから S=4−t2t2+1\displaystyle S=\frac{4-t}{2}\sqrt{t^2+1}。微分すると S′(t)=−2t2+4t−12t2+1.\displaystyle S'(t)=\frac{-2t^2+4t-1}{2\sqrt{t^2+1}}. 停留点は t=1±22\displaystyle t=1\pm\frac{\sqrt2}{2} であり、いずれも指定区間内にある。分子の符号は、左端から順に負、正、負と変わるので、t=1−22\displaystyle t=1-\frac{\sqrt2}{2} で極小、t=1+22\displaystyle t=1+\frac{\sqrt2}{2} で極大となる。端点と停留点の値は S(−0.33)=4331108920000≃2.27984,S(1−22)=3+2/2252−2≃1.93142,\displaystyle S(-0.33)=\frac{433\sqrt{11089}}{20000}\simeq2.27984,\quad S\left(1-\frac{\sqrt2}{2}\right)=\frac{3+\sqrt2/2}{2}\sqrt{\frac52-\sqrt2}\simeq1.93142, S(1+22)=3−2/2252+2≃2.26817,S(2.6)=719450≃1.94997.\displaystyle S\left(1+\frac{\sqrt2}{2}\right)=\frac{3-\sqrt2/2}{2}\sqrt{\frac52+\sqrt2}\simeq2.26817,\quad S(2.6)=\frac{7\sqrt{194}}{50}\simeq1.94997. 比較を厳密に行うため、正の面積の平方を比較する。t±=1±2/2t_\pm=1\pm\sqrt2/2 とすると S(t−)2=7116−22,S(t+)2=7116+22,\displaystyle S(t_-)^2=\frac{71}{16}-\frac{\sqrt2}{2},\quad S(t_+)^2=\frac{71}{16}+\frac{\sqrt2}{2}, S(−0.33)2=2079065521400000000,S(2.6)2=47531250.\displaystyle S(-0.33)^2=\frac{2079065521}{400000000},\qquad S(2.6)^2=\frac{4753}{1250}. 1.42<2<1.4221.4^2<2<1.42^2 より 1.4<2<1.421.4<\sqrt2<1.42 である。従って S(t−)2<3.7375<47531250,47531250<5.1375<S(t+)2<5.1475<2079065521400000000.\displaystyle \begin{aligned} S(t_-)^2&<3.7375<\frac{4753}{1250},\\ \frac{4753}{1250}&<5.1375<S(t_+)^2 <5.1475<\frac{2079065521}{400000000}. \end{aligned} ここで有限小数はすべて正確な有理数であり、近似比較ではない。 よって S(t−)<S(2.6)<S(t+)<S(−0.33)S(t_-)<S(2.6)<S(t_+)<S(-0.33) である。

これらを比較すると、最大値は t=−0.33t=-0.33 で 4331108920000\displaystyle \frac{433\sqrt{11089}}{20000}、最小値は t=1−22\displaystyle t=1-\frac{\sqrt2}{2} で 3+2/2252−2\displaystyle \frac{3+\sqrt2/2}{2}\sqrt{\frac52-\sqrt2} である。端点および停留点をすべて比較したので、区間全体での最大・最小である。

この問題で使う考え方

  • 空間座標と空間ベクトル
  • 積の微分
  • 合成関数の微分
  • 導関数と増減
  • 等式・不等式の証明

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