本文へ進む
メニュー
医学部数学 過去問DB問題を探す

和歌山県立医科大学/2015年度/前期

和歌山県立医科大学 2015年 数学 第1問解答・解説

このページには広告が含まれます。

1問題

和歌山県立医科大学2015年度第1問

f(x)=x3+ax2+bx+cf(x)=x^3+ax^2+bx+c とし,a,b,ca,b,c は実数とする。y=f(x)y=f(x) によって表される曲線を CC とおく。CC は xx 軸と点 (−1,0)(-1,0) でのみ交わるとする。さらに,CC の接線で傾きが −1-1 のものがただ一つ存在するとし,それを ℓ\ell とする。

(1) f′(−1)>0f'(-1)>0 となることを示せ。

(2) aa の値の範囲を求めよ。

(3) CC と ℓ\ell の接点の xx 座標が 11 であるとき,CC と ℓ\ell と xx 軸で囲まれる部分の面積を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

因数定理と二次式の判別式で係数条件を絞り、傾き条件と接点条件を用いて曲線を定め、定積分で囲まれた面積を求める。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) f′(−1)>0.(1)\space{}f'(-1)>0.
    (2) a<3−23 (2)\space{}a<3-2\sqrt{3}\space{} または a>3+23.\space{}a>3+2\sqrt{3}.
    (3) 28

4解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) f(−1)=0f(-1)=0 より、因数定理を用いて f(x)=(x+1)g(x)f(x)=(x+1)g(x) とおくと、gg は最高次係数が 11 の二次式である。もし g(−1)=0g(-1)=0 なら、実数係数の二次式であることから g(x)=(x+1)(x−r)g(x)=(x+1)(x-r) となる実数 rr がある。r≠−1r\ne-1 なら x=rx=r でも CC は xx 軸と交わり、r=−1r=-1 なら f(x)=(x+1)3f(x)=(x+1)^3 となって f′(x)=3(x+1)2≧0f'(x)=3(x+1)^2\ge0 だから傾き −1-1 の接線が存在しない。いずれも条件に反するので g(−1)≠0g(-1)\ne0 である。また、gg に実数解があれば −1-1 以外で CC が xx 軸と交わることになるため、gg は実数解をもたない。最高次係数が正の二次式なので g(x)>0g(x)>0、特に g(−1)>0g(-1)>0 である。f′(−1)=g(−1)f'(-1)=g(-1) より f′(−1)>0f'(-1)>0。

(2) 傾き −1-1 の接線の接点の xx 座標は f′(x)=−1f'(x)=-1、すなわち f′(x)+1=3x2+2ax+b+1=0f'(x)+1=3x^2+2ax+b+1=0 の解である。この二次式が異なる二つの実数解をもつとき、h(x)=f(x)+xh(x)=f(x)+x はその二点の間で減少するため、接線の切片 h(x)h(x) は二点で異なり、異なる二本の接線になる。したがって、傾き −1-1 の接線がただ一つという条件は、この二次方程式が重解をもつことを意味する。判別式を 00 として (2a)2−12(b+1)=0,b+1=a23.\displaystyle (2a)^2-12(b+1)=0,\qquad b+1=\frac{a^2}{3}. さらに f(−1)=0f(-1)=0 から c=1−a+bc=1-a+b であり、f(x)=(x+1){x2+(a−1)x+c}f(x)=(x+1)\{x^2+(a-1)x+c\} となる。(1)で示したように二次因子は実数解をもたないので、その判別式は負である。よって (a−1)2−4c<0.(a-1)^2-4c<0. ここに b=a23−1\displaystyle b=\frac{a^2}{3}-1、c=b−a+1=a23−a\displaystyle c=b-a+1=\frac{a^2}{3}-a を代入すると (a−1)2−4a(a−3)3<0.\displaystyle (a-1)^2-\frac{4a(a-3)}{3}<0. 両辺に3を掛けて整理すると、これは a2−6a−3>0a^2-6a-3>0 と同値である。この二次不等式を解くと a<3−23またはa>3+23.a<3-2\sqrt3\quad\text{または}\quad a>3+2\sqrt3.

(3) 接点が x=1x=1 なので、f′(x)+1f'(x)+1 は重解 11 をもち、最高次係数が 33 であるから f′(x)+1=3(x−1)2f'(x)+1=3(x-1)^2 である。係数を比較して a=−3,b=2a=-3, b=2。また f(−1)=0f(-1)=0 から c=6c=6 となり、f(x)=x3−3x2+2x+6f(x)=x^3-3x^2+2x+6 である。接線は f(1)=6f(1)=6 より ℓ:y=7−x\ell:y=7-x。さらに f(x)−(7−x)=(x−1)3,f(x)-(7-x)=(x-1)^3, また f(x)=(x+1)(x2−4x+6)f(x)=(x+1)(x^2-4x+6) であり、二次因子は常に正である。したがって三曲線で囲まれる部分は、−1≦x≦1-1\le x\le1 では xx 軸と CC、1≦x≦71\le x\le7 では xx 軸と ℓ\ell の間にある。その面積は ∫−11(x3−3x2+2x+6) dx+∫17(7−x) dx=10+18=28.\displaystyle \int_{-1}^{1}(x^3-3x^2+2x+6)\,dx+\int_1^7(7-x)\,dx=10+18=28. 係数から得た式は f(−1)=0f(-1)=0 を満たし、接線差は (x−1)3(x-1)^3 なので接点条件とも一致する。

この問題で使う考え方

  • 剰余・因数定理
  • 二次方程式の判別式
  • 多項式の導関数
  • 接線の方程式
  • 定積分
  • 定積分による面積

PR

数学を1対1で教わるオンライン塾「数強塾」

数強塾は、中学生・高校生のための数学専門のオンライン個別指導塾です。プロ講師がマンツーマンで教え、大学受験の数学にも対応しています。入塾の前に、今の学習状況と目標を確かめる診断授業(体験・3,000円、税込)を受けられます。

「数強塾」オンライン数学克服塾〈プロ講師〉

東大生と1対1で学べるオンライン個別指導「トウコベ」

トウコベは、東大生を中心に難関大学の学生が講師を務める、完全マンツーマンのオンライン個別指導です。はじめに、オンラインの説明会・勉強相談(無料)をWebで予約でき、その後にお試し授業を受けられます。

トウコベ公式サイト

似た問題を、ほかの大学で

答えや解説の誤りに気づいたら、お問い合わせから教えてください。