(1) 接線と曲線の共有点
f(x)=x4−4x3 とおくと、f′(x)=4x3−12x2 である。x=p における接線 y=ax+b は
a=4p3−12p2,b=f(p)−pa=−3p4+8p3
となる。したがって
f(x)−(ax+b)=(x−p)2q(x),q(x)=x2+(2p−4)x+3p2−8p.
x=p は接点である。ほかの実根があれば、その根が単根なら接線と曲線はそこで交差し接していない。q の実根が重根なら、その根では差が二重根となり接する。よって共有点がすべて接点となるための必要十分条件は、q が実根を持たないか重根を持つこと、すなわち判別式が 0 以下であることである。
D=(2p−4)2−4(3p2−8p)=8(−p2+2p+2)≦0.
p>0 を合わせると p≧1+3。等号時には q(x)=(x−(1−3))2 となり、そこでの共有点も接点である。したがって (1-1) は
p≧1+3.
(1-2) 境界値での接線
p=1+3 のとき p2=4+23 だから
a=4p2(p−3)=4(4+23)(3−2)=−8.
また p3=10+63 より
b=p3(8−3p)=(10+63)(5−33)=−4.
よって
a=−8,b=−4.
(1-3) 囲まれた部分の面積
等号時の q の重根は r=1−3 であり、p−r=23。したがって曲線と接線の差は
f(x)−(ax+b)=(x−p)2(x−r)2.
囲まれた部分は r≦x≦p にあり、その面積は、t=x−r、d=p−r=23 と置いて
∫rp(x−r)2(p−x)2dx=∫0dt2(d−t)2dt=30d5=30(23)5=5483.
(2-1) p=1 の場合
接線の係数は a=4−12=−8、b=−3−a=5。差を因数分解すると
(ax+b)−f(x)=−(x−1)2(x2−2x−5)≧0(0≦x≦2),
である(x2−2x−5=(x−1)2−6<0)。よって指定領域の面積は
S=∫02{−x4+4x3−8x+5}dx=[−5x5+x4−4x2+5x]02=518.
したがって
a=−8,b=5,S=518.
(2-2) p=1 の場合
接線が (1,−3) を通る条件は a+b=−3 である。接線の式から
a+b=−3p2(p−2)2=−3
となるので、p(p−2)=±1。p>0 かつ p=1 より p=1+2 である。このとき
a=4p2(p−3)=−8−42,b=−3−a=5+42.
差は
f(x)−(ax+b)=(x−p)2(x−1)(x−1+22).
0≦x≦1 では右辺は 0 以下、1<x≦2 では 0 以上である。したがって不等式 f(x)≦y≦ax+b を満たすのは 0≦x≦1 の部分だけであり、
S=∫01{−x4+4x3+(−8−42)x+5+42}dx=−51+1−4−22+5+42=59+22.
最終結果は
p=1+2,S=59+22.
**使用解法:** 接線の式、因数分解と判別式、定積分による面積。
**issues:** なし。