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金沢大学/2007年度

金沢大学 2007年 数学 第3問解答・解説

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1問題

金沢大学2007年度第3問

−1<t<1-1<t<1 を満たす tt に対して,xyxy平面上の直線 y=ty=t と楕円 C:x24+y2=1\displaystyle C:\frac{x^{2}}{4}+y^{2}=1 の交点を Q(−s,t)Q(-s,t),R(s,t) ( s>0 )R(s,t)\ (\ s>0\ ) とする。点 P(0,1)P(0,1) に対して,△PQR\triangle PQR の面積を S(t)S(t) とするとき,次の問いに答えよ。

(1) S(t)S(t) を求めよ。また,−1<t<1-1<t<1 における S(t)S(t) の最大値とそのときの点 RR の座標を求めよ。

(2) (1)で求めた点 RR における楕円 CC の接線 ℓ\ell と xx軸との交点を TT とするとき,cos⁡∠PRT\cos\angle PRT の値を求めよ。

(3) 楕円 CC で囲まれる図形は直線 PRPR によって2つの部分に分割される。このうち原点が属さない方の面積を,(1)で求めた点 RR に対して求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)  S(t)=2(1−t)1−t2,Smax⁡=332,R=(3,−12).\displaystyle (1)\;S(t)=2(1-t)\sqrt{1-t^2},\quad S_{\max}=\frac{3\sqrt3}{2},\quad R=\left(\sqrt3,-\frac12\right).
    (2)  cos⁡∠PRT=−17.\displaystyle (2)\;\cos\angle PRT=-\frac17.
    (3)  2π3−32.\displaystyle (3)\;\frac{2\pi}{3}-\frac{\sqrt3}{2}.

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) 楕円の式から s=21−t2s=2\sqrt{1-t^2}。底辺 QR=2sQR=2s、高さは 1−t1-t なので、S(t)=s(1−t)=2(1−t)1−t2S(t)=s(1-t)=2(1-t)\sqrt{1-t^2}。ここで S(t)2=4(1−t)3(1+t)S(t)^2=4(1-t)^3(1+t) であり、ddtlog⁡S(t)2=−31−t+11+t=−2−4t1−t2\displaystyle \frac{d}{dt}\log S(t)^2=-\frac{3}{1-t}+\frac{1}{1+t}=\frac{-2-4t}{1-t^2}。したがって増加から減少へ変わる唯一の点は t=−12\displaystyle t=-\frac12 で、端点での極限は 0。よって最大値は S(−12)=332\displaystyle S(-\frac12)=\frac{3\sqrt3}{2}。このとき s=3s=\sqrt3 なので R=(3,−12)\displaystyle R=(\sqrt3,-\frac12)。 (2) 楕円の接線は x0x4+y0y=1\displaystyle \frac{x_0x}{4}+y_0y=1。R=(3,−12)\displaystyle R=(\sqrt3,-\frac12) を代入すると 34x−12y=1\displaystyle \frac{\sqrt3}{4}x-\frac12y=1 であり、T=(43,0)\displaystyle T=(\frac4{\sqrt3},0)。RP→=(−3,32)\displaystyle \overrightarrow{RP}=(-\sqrt3,\frac32)、RT→=(13,12)\displaystyle \overrightarrow{RT}=(\frac1{\sqrt3},\frac12) だから、内積は −14\displaystyle -\frac14、長さの積は 74\displaystyle \frac74。よって cos⁡∠PRT=−17\displaystyle \cos\angle PRT=-\frac17。 (3) 変換 (u,v)=(x2,y)\displaystyle (u,v)=(\frac{x}{2},y) で楕円は単位円となり、元の面積は変換後の 2 倍。P,RP,R はそれぞれ (0,1),(32,−12)\displaystyle (0,1),(\frac{\sqrt3}{2},-\frac12) に移り、対応する小さい中心角は 2π3\displaystyle \frac{2\pi}{3}。弦 PR の直線は変換後 3u+v=1\sqrt3u+v=1 で、原点は左辺が 0 の側にある。原点を含まない円弧側の弓形は小さい扇形から二等辺三角形を除いた面積で、変換後は 12⋅2π3−12sin⁡2π3=π3−34\displaystyle \frac12\cdot\frac{2\pi}{3}-\frac12\sin\frac{2\pi}{3}=\frac\pi3-\frac{\sqrt3}{4}。元の楕円での面積はその 2 倍なので 2π3−32\displaystyle \frac{2\pi}{3}-\frac{\sqrt3}{2}。

この問題で使う考え方

  • 楕円
  • 座標による距離
  • 積の微分
  • 合成関数の微分
  • 指数・対数関数の微分
  • 導関数と増減
  • 極大・極小
  • ベクトルによる図形の考察

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