本文へ進む
メニュー
医学部数学 過去問DB問題を探す

慶應義塾大学/2020年度/前期

慶應義塾大学 2020年 数学 第I問解答・解説

このページには広告が含まれます。

1問題

慶應義塾大学2020年度第I問

以下の文章の空欄に適切な数または式を入れて文章を完成させなさい。

(1) 座標空間に3点 O(0,0,0)O(0,0,0)、A(1,0,a)A(1,0,a)、B(0,1,b)B(0,1,b) をとり、O,A,BO,A,B によって定められる平面を α\alpha とする。ただし a>0a>0、b>0b>0 とする。平面 α\alpha と xyxy 平面との交線を ℓ\ell とすると、ℓ\ell は OO を通り、ベクトル u⃗=(1,(あ),0)\vec{u}=(1,\boxed{\text{(あ)}},0) に平行な直線である。また平面 α\alpha と xyxy 平面のなす角を θ\theta(ただし 0≦θ≦π2\displaystyle 0\leq\theta\leq\frac{\pi}{2})とすると、cos⁡θ=(い)\cos\theta=\boxed{\text{(い)}} である。

(2) 関数 f(x)=log⁡xx\displaystyle f(x)=\frac{\log x}{\sqrt{x}}(x>0x>0)は x=(う)x=\boxed{\text{(う)}} において最大値をとる。曲線 y=f(x)y=f(x) と直線 x=(う)x=\boxed{\text{(う)}} および xx 軸で囲まれた図形 DD の面積は (え)\boxed{\text{(え)}} である。また、図形 DD を xx 軸のまわりに1回転してできる立体の体積は (お)\boxed{\text{(お)}} である。

(3) x,yx,y を実数、ii を虚数単位として z=x+yiz=x+yi により複素数 zz に対応する座標平面上の点 P(x,y)P(x,y) を P(z)P(z) または単に zz と表す。方程式 3x−4y+1=03x-4y+1=0 で表される直線を ℓ\ell とする。複素数 α\alpha を α=(か)\alpha=\boxed{\text{(か)}} とおくと、ℓ\ell の方程式は αz+αˉzˉ+1=0\alpha z+\bar{\alpha}\bar{z}+1=0 と書かれる。zz が ℓ\ell 上にあるとき w=1z\displaystyle w=\frac{1}{z} は複素数 (き)\boxed{\text{(き)}} を中心とする半径 (く)\boxed{\text{(く)}} の円周上にある。また、複素数 β\beta を β=(け)\beta=\boxed{\text{(け)}} とおくと、ℓ\ell は2点 O(0)O(0)、B(β)B(\beta) を結ぶ線分の垂直二等分線である。ℓ\ell 上にあって O(0)O(0) に最も近い点を P0(z0)P_0(z_0) とする。 ℓ\ell 上の点 Q1(z1)Q_1(z_1)、Q2(z2)Q_2(z_2) を、∠P0OQ1=∠P0OQ2=π4\displaystyle \angle P_0OQ_1=\angle P_0OQ_2=\frac{\pi}{4} であり、かつ z1z_1 の実部が z2z_2 の実部より小さくなるように定めると、z1=(こ)z_1=\boxed{\text{(こ)}}、z2=(さ)z_2=\boxed{\text{(さ)}} となる。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) (あ)=−ab, (い)=1a2+b2+1;(2) (う)=e2, (え)=4, (お)=8π3;(3) (か)=32+2i, (き)=−32−2i, (く)=52,(け)=−6+8i25, (こ)=−7+i25, (さ)=1+7i25\displaystyle \begin{gathered} (1)\space{}\text{(あ)}=-\frac{a}{b},\space{}\text{(い)}=\frac{1}{\sqrt{a^2+b^2+1}};\\ (2)\space{}\text{(う)}=e^2,\space{}\text{(え)}=4,\space{}\text{(お)}=\frac{8\pi}{3};\\ (3)\space{}\text{(か)}=\frac32+2i,\space{}\text{(き)}=-\frac32-2i,\space{}\text{(く)}=\frac52,\\ \text{(け)}=\frac{-6+8i}{25},\space{}\text{(こ)}=\frac{-7+i}{25},\space{}\text{(さ)}=\frac{1+7i}{25} \end{gathered}

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) OA→=(1,0,a)\overrightarrow{OA}=(1,0,a)、OB→=(0,1,b)\overrightarrow{OB}=(0,1,b) より、平面 α\alpha の法線ベクトルとして (−a,−b,1)(-a,-b,1) がとれる。したがって α\alpha の方程式は −ax−by+z=0-ax-by+z=0 である。xyxy 平面では z=0z=0 だから、交線 ℓ\ell は ax+by=0ax+by=0 を満たす。b>0b>0 より、その方向ベクトルは (1,−ab,0)\displaystyle (1,-\frac ab,0) とできるので、(あ)=−ab\displaystyle (あ)=-\frac ab。

xyxy 平面の法線ベクトルを (0,0,1)(0,0,1) とすると、二平面のなす角の余弦は法線ベクトルの内積から cos⁡θ=∣(−a,−b,1)⋅(0,0,1)∣a2+b2+1=1a2+b2+1.\displaystyle \cos\theta=\frac{|(-a,-b,1)\cdot(0,0,1)|}{\sqrt{a^2+b^2+1}}=\frac1{\sqrt{a^2+b^2+1}}. よって (い)=1a2+b2+1\displaystyle (い)=\frac1{\sqrt{a^2+b^2+1}}。

(2) x>0x>0 で f(x)=(log⁡x)x−1/2,f′(x)=x−3/2(1−12log⁡x).\displaystyle f(x)=(\log x)x^{-1/2},\qquad f'(x)=x^{-3/2}\left(1-\frac12\log x\right). 分母は常に正であり、f′(x)>0f'(x)>0 は x<e2x<e^2、f′(x)<0f'(x)<0 は x>e2x>e^2 のとき成り立つ。したがって最大値をとるのは x=e2x=e^2 で、(う)=e2(う)=e^2。また f(x)=0f(x)=0 は x=1x=1 であり、1<x<e21<x<e^2 では f(x)>0f(x)>0 なので、図形 DD は x=1x=1 から x=e2x=e^2 までの部分である。

部分積分により ∫log⁡xx dx=2xlog⁡x−4x\displaystyle \int \frac{\log x}{\sqrt{x}}\,dx =2\sqrt{x}\log x-4\sqrt{x} だから、面積は ∫1e2log⁡xx dx=[2x(log⁡x−2)]1e2=4.\displaystyle \int_1^{e^2}\frac{\log x}{\sqrt{x}}\,dx =\left[2\sqrt{x}(\log x-2)\right]_1^{e^2}=4. よって (え)=4(え)=4。回転体の体積は円板法で π∫1e2(log⁡xx)2dx=π∫1e2(log⁡x)2x dx.\displaystyle \pi\int_1^{e^2}\left(\frac{\log x}{\sqrt{x}}\right)^2 dx =\pi\int_1^{e^2}\frac{(\log x)^2}{x}\,dx. ここで u=log⁡xu=\log x と置換すると積分区間は 00 から 22 となり、 π∫02u2 du=8π3.\displaystyle \pi\int_0^2u^2\,du=\frac{8\pi}{3}. したがって (お)=8π3\displaystyle (お)=\frac{8\pi}{3}。

(3) α=A+Bi\alpha=A+Bi とおくと αz+αˉzˉ=2(Ax−By).\alpha z+\bar\alpha\bar z=2(Ax-By). これを 3x−4y3x-4y と一致させると A=32, B=2\displaystyle A=\frac32,\ B=2 だから、(か)=32+2i\displaystyle (か)=\frac32+2i。

ℓ\ell は z=0z=0 を含まないので w=1/z≠0w=1/z\ne0 とおける。直線の式に z=1/wz=1/w を代入して両辺に ∣w∣2|w|^2 を掛けると αwˉ+αˉw+∣w∣2=0,\alpha\bar w+\bar\alpha w+|w|^2=0, すなわち ∣w+α∣2=∣α∣2=254.\displaystyle |w+\alpha|^2=|\alpha|^2=\frac{25}{4}. よって円の中心は −α=−32−2i\displaystyle -\alpha=-\frac32-2i、半径は 52\displaystyle \frac52 である。したがって (き)=−32−2i, (く)=52\displaystyle (き)=-\frac32-2i,\ (く)=\frac52。

次に β=u+vi\beta=u+vi とすると、点 z=x+yiz=x+yi が線分 OB(β)O B(\beta) の垂直二等分線上にある条件は ∣z∣=∣z−β∣|z|=|z-\beta| であり、両辺を二乗して整理すると 2ux+2vy=u2+v22ux+2vy=u^2+v^2となる。u=−625, v=825\displaystyle u=-\frac6{25},\ v=\frac8{25} とすれば、この式は −1225x+1625y=425,\displaystyle -\frac{12}{25}x+\frac{16}{25}y=\frac4{25}, すなわち 3x−4y+1=03x-4y+1=0 となる。ゆえに (け)=−625+825i\displaystyle (け)=-\frac6{25}+\frac8{25}i。

直線 ℓ\ell の法線ベクトルは (3,−4)(3,-4) であるから、原点から ℓ\ell に下ろした垂線の足は P0=(−325,425),z0=−3+4i25.\displaystyle P_0=\left(-\frac3{25},\frac4{25}\right),\qquad z_0=\frac{-3+4i}{25}. ℓ\ell の単位方向ベクトルを (45,35)\displaystyle (\frac45,\frac35) とし、Q=P0+t(45,35)\displaystyle Q=P_0+t(\frac45,\frac35) とおく。OP0OP_0 とこの方向は垂直なので ∣OQ∣2=125+t2,OP0→⋅OQ→=125.\displaystyle |OQ|^2=\frac1{25}+t^2,\qquad \overrightarrow{OP_0}\cdot\overrightarrow{OQ}=\frac1{25}. 角 P0OQP_0OQ が π4\displaystyle \frac\pi4 である条件は 1/25(1/5)1/25+t2=12,\displaystyle \frac{1/25}{(1/5)\sqrt{1/25+t^2}}=\frac1{\sqrt2}, したがって t2=125\displaystyle t^2=\frac1{25}、すなわち t=±15\displaystyle t=\pm\frac15。それぞれ t=−15:z=−7+i25,t=15:z=1+7i25.\displaystyle t=-\frac15:\quad z=\frac{-7+i}{25},\qquad t=\frac15:\quad z=\frac{1+7i}{25}. 実部が小さい方を z1z_1 とするので、(こ)=−7+i25, (さ)=1+7i25\displaystyle (こ)=\frac{-7+i}{25},\ (さ)=\frac{1+7i}{25}。どちらも 3x−4y+1=03x-4y+1=0 を満たし、∣z0∣=15\displaystyle |z_0|=\frac15、∣z1∣=∣z2∣=25\displaystyle |z_1|=|z_2|=\frac{\sqrt2}{5} かつ OP0→⋅OQj→=125\displaystyle \overrightarrow{OP_0}\cdot\overrightarrow{OQ_j}=\frac1{25} であるため、二つの角がともに π4\displaystyle \frac\pi4 であることも確認できる。

この問題で使う考え方

  • 空間座標と空間ベクトル
  • ベクトルの内積
  • 位置ベクトル
  • ベクトルの和・差・実数倍
  • 直線の方程式
  • 座標による距離
  • 積の微分
  • 指数・対数関数の微分

PR

数学を1対1で教わるオンライン塾「数強塾」

数強塾は、中学生・高校生のための数学専門のオンライン個別指導塾です。プロ講師がマンツーマンで教え、大学受験の数学にも対応しています。入塾の前に、今の学習状況と目標を確かめる診断授業(体験・3,000円、税込)を受けられます。

「数強塾」オンライン数学克服塾〈プロ講師〉

東大生と1対1で学べるオンライン個別指導「トウコベ」

トウコベは、東大生を中心に難関大学の学生が講師を務める、完全マンツーマンのオンライン個別指導です。はじめに、オンラインの説明会・勉強相談(無料)をWebで予約でき、その後にお試し授業を受けられます。

トウコベ公式サイト

似た問題を、ほかの大学で

答えや解説の誤りに気づいたら、お問い合わせから教えてください。