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北里大学/2002年度/B方式

北里大学 2002年 数学 第1問解答・解説

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1問題

北里大学2002年度第1問

つぎの □\square にあてはまる答を下の解答欄に記せ。

(1) OO を原点とする空間内の2点 A(2,−1,1),B(−1,2,2)A(2,-1,1), B(-1,2,2) の位置ベクトルをそれぞれ a⃗,b⃗\vec{a},\vec{b} とする。a⃗\vec{a} と b⃗\vec{b} のなす角を α\alpha とすると,cos⁡α=(ア)\cos\alpha=\boxed{\text{(ア)}} である。a⃗,b⃗\vec{a},\vec{b} の両方に直交するベクトルで,xx 成分が正で大きさが 525\sqrt{2} のベクトルを OC→\overrightarrow{\mathrm{OC}} とすると,点 CC の座標は (イ)\boxed{\text{(イ)}} である。線分 ABAB を 1:21:2 に内分する点を PP とし,OP→\overrightarrow{\mathrm{OP}} と CP→\overrightarrow{\mathrm{CP}} のなす角を β\beta とすると,tan⁡β=(ウ)\tan\beta=\boxed{\text{(ウ)}} である。

(2) 複素数平面上に,原点 OO と3点 α,β,γ\alpha,\beta,\gamma がある。α=2+i\alpha=2+i,∠αOβ=45∘\angle\alpha O\beta=45^\circ,∠Oαβ=60∘\angle O\alpha\beta=60^\circ,∠αOγ=90∘\angle\alpha O\gamma=90^\circ,∣α∣=∣γ∣|\alpha|=|\gamma| であり,β\beta と γ\gamma の虚部はともに正である。このとき,γ=(エ)\gamma=\boxed{\text{(エ)}},また ∣β∣|\beta| は ∣α∣|\alpha| の (オ)\boxed{\text{(オ)}} 倍で,β=(カ)\beta=\boxed{\text{(カ)}} である。さらに,複素数 ww が線分 OγO\gamma 上にあり,四角形 OαβwO\alpha\beta w がある円に内接しているとき,∣w∣|w| の値は (キ)\boxed{\text{(キ)}} である。

(3) 16人の選手がいて,4人ずつ赤,白,青,黄のユニフォームを着ている。同じ色のユニフォームを着ている4人はそれぞれ赤,白,青,黄の帽子をかぶっている。今16人の選手から4人を無作為に選び出す。このとき,4人が同じ色のユニフォームを着ている確率は (ク)\text{(ク)},4人のそれぞれが同じ色のユニフォームと帽子を身につけている確率は (ケ)\text{(ケ)} である。また,4人のユニフォームの色が2色になる確率は (コ)\text{(コ)} である。

(4) 不定積分 I1=∫14−t2 dt\displaystyle I_1=\int\frac{1}{4-t^2}\,dt,I2=∫t4−t2 dt\displaystyle I_2=\int\frac{t}{4-t^2}\,dt を求めると,I1=(サ)I_1=\boxed{\text{(サ)}},I2=(シ)I_2=\boxed{\text{(シ)}} である。また,0≦x≦10\leq x\leq1 に対して f(x)=∫01∣x−t4−t2∣ dt\displaystyle f(x)=\int_0^1\left|\frac{x-t}{4-t^2}\right|\,dt とおくとき,関数 f(x)f(x) の導関数 f′(x)f'(x) を求めると (ス)\text{(ス)} であり,f(x)f(x) は x=(セ)x=\boxed{\text{(セ)}} のとき極小値をとる。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

両方に直交するベクトルは内積条件を成分の連立方程式にし、大きさと符号条件で決定した。角は内積・成分距離から余弦を出して三角比の関係で求め、他の小問も高校範囲で独立に解いた。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)(ア)=−236,(イ)=(4,5,−3),(ウ)=32;(2)(エ)=−1+2i,(オ)=32−62,(カ)=3−32(1+3i),(キ)=5(2−3);(3)(ク)=1455,(ケ)=11820,(コ)=102455;(4)(サ)=14log⁡∣2+t2−t∣+C,(シ)=−12log⁡∣4−t2∣+C,(ス)=12log⁡2+x2−x−14log⁡3,(セ)=4−23.\displaystyle \begin{aligned} (1)\quad&(\text{ア})=-\frac{2}{3\sqrt6},\quad(\text{イ})=(4,5,-3),\quad(\text{ウ})=3\sqrt2;\\ (2)\quad&(\text{エ})=-1+2i,\quad(\text{オ})=\frac{3\sqrt2-\sqrt6}{2},\quad(\text{カ})=\frac{3-\sqrt3}{2}(1+3i),\quad(\text{キ})=\sqrt5(2-\sqrt3);\\ (3)\quad&(\text{ク})=\frac1{455},\quad(\text{ケ})=\frac1{1820},\quad(\text{コ})=\frac{102}{455};\\ (4)\quad&(\text{サ})=\frac14\log\left|\frac{2+t}{2-t}\right|+C,\quad(\text{シ})=-\frac12\log|4-t^2|+C,\\ &(\text{ス})=\frac12\log\frac{2+x}{2-x}-\frac14\log3,\quad(\text{セ})=4-2\sqrt3. \end{aligned}

4解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) a⃗=(2,−1,1)\vec a=(2,-1,1), b⃗=(−1,2,2)\vec b=(-1,2,2) とすると a⃗⋅b⃗=−2,∣a⃗∣=6,∣b⃗∣=3.\vec a\cdot\vec b=-2,\qquad |\vec a|=\sqrt6,\qquad |\vec b|=3. したがって cos⁡α=a⃗⋅b⃗∣a⃗∣∣b⃗∣=−236.\displaystyle \cos\alpha=\frac{\vec a\cdot\vec b}{|\vec a||\vec b|} =-\frac{2}{3\sqrt6}. OC→=(x,y,z)\overrightarrow{OC}=(x,y,z) とおく。 a⃗,b⃗\vec a,\vec b の両方に垂直である条件は 2x−y+z=0,−x+2y+2z=0.2x-y+z=0,\qquad -x+2y+2z=0. これを解くと y=5x/4, z=−3x/4y=5x/4,\ z=-3x/4 となる。また ∣OC→∣=52|\overrightarrow{OC}|=5\sqrt2 より x2+y2+z2=258x2=50.\displaystyle x^2+y^2+z^2=\frac{25}{8}x^2=50. x>0x>0 だから x=4x=4 であり、C=(4,5,−3)C=(4,5,-3) である。 AP:PB=1:2AP:PB=1:2 より P=2A+B3=(1,0,43).\displaystyle P=\frac{2A+B}{3}=\left(1,0,\frac43\right). したがって OP→=(1,0,43),CP→=(−3,−5,133).\displaystyle \overrightarrow{OP}=\left(1,0,\frac43\right),\qquad \overrightarrow{CP}=\left(-3,-5,\frac{13}{3}\right). 内積と大きさは OP→⋅CP→=259,∣OP→∣=53,∣CP→∣=5193.\displaystyle \overrightarrow{OP}\cdot\overrightarrow{CP}=\frac{25}{9},\qquad |\overrightarrow{OP}|=\frac53,\qquad |\overrightarrow{CP}|=\frac{5\sqrt{19}}3. よって cos⁡β=1/19>0\cos\beta=1/\sqrt{19}>0 であり、β\beta は鋭角である。三角比の関係から tan⁡β=1−cos⁡2βcos⁡β=32.\displaystyle \tan\beta=\frac{\sqrt{1-\cos^2\beta}}{\cos\beta}=3\sqrt2.

(2) α=2+i\alpha=2+i の偏角を θ\theta とする。β\beta は上半平面にあり、arg⁡β=θ+45∘\arg\beta=\theta+45^\circ である。また、三角形 OαβO\alpha\beta の残る角は 75∘75^\circ なので、正弦定理から ∣β∣∣α∣=sin⁡60∘sin⁡75∘=32−62.\displaystyle \frac{|\beta|}{|\alpha|}=\frac{\sin60^\circ}{\sin75^\circ} =\frac{3\sqrt2-\sqrt6}{2}. α\alpha を 90∘90^\circ 回転すると γ=−1+2i\gamma=-1+2i となる。さらに cos⁡(θ+45∘)=110,sin⁡(θ+45∘)=310,\displaystyle \cos(\theta+45^\circ)=\frac1{\sqrt{10}},\qquad \sin(\theta+45^\circ)=\frac3{\sqrt{10}}, ゆえに β=∣β∣10(1+3i)=3−32(1+3i).\displaystyle \beta=\frac{|\beta|}{\sqrt{10}}(1+3i) =\frac{3-\sqrt3}{2}(1+3i). k=(3−3)/2k=(3-\sqrt3)/2 とおけば β=k(1+3i)\beta=k(1+3i)。原点を通る円の方程式を x2+y2+Dx+Ey=0x^2+y^2+Dx+Ey=0 とする。これが α=(2,1)\alpha=(2,1) と β=(k,3k)\beta=(k,3k) を通る条件は 5+2D+E=0,10k+D+3E=0.5+2D+E=0,\qquad 10k+D+3E=0. これを解くと D=−3, E=23−5D=-\sqrt3,\ E=2\sqrt3-5。w=tγ=t(−1+2i)w=t\gamma=t(-1+2i) (0≦t≦10\leq t\leq1) を代入すると 5t2+(53−10)t=0.5t^2+(5\sqrt3-10)t=0. t=0t=0 は w=Ow=O となり四角形を作らないので、t=2−3t=2-\sqrt3 を採る。 よって ∣w∣=5(2−3)|w|=\sqrt5(2-\sqrt3)。

(3) 全選び方は (164)=1820\displaystyle \binom{16}{4}=1820 通りである。同じユニフォームの4人を選ぶ方法は4通りだから (ク)=41820=1455.\displaystyle (\text{ク})=\frac4{1820}=\frac1{455}. 各ユニフォーム色の4人は赤・白・青・黄の帽子を1人ずつかぶるので、ユニフォームと帽子が各人で同色となる選手は全体で4人である。その4人全員を選ぶ場合だけだから (ケ)=11820.\displaystyle (\text{ケ})=\frac1{1820}. ユニフォームの色がちょうど2色となるには、色の組を (42)\displaystyle \binom42 通り選ぶ。固定した2色について、人数の内訳は 1+3,2+2,3+11+3,2+2,3+1 であり、選び方は (41)(43)+(42)2+(43)(41)=68\displaystyle \binom41\binom43+\binom42^2+\binom43\binom41=68 通り。したがって (コ)=(42)⋅681820=102455.\displaystyle (\text{コ})=\frac{\binom42\cdot68}{1820}=\frac{102}{455}.

(4) 部分分数分解より 14−t2=14(12−t+12+t),\displaystyle \frac1{4-t^2}=\frac14\left(\frac1{2-t}+\frac1{2+t}\right), したがって I1=14log⁡∣2+t2−t∣+C.\displaystyle I_1=\frac14\log\left|\frac{2+t}{2-t}\right|+C. また、u=4−t2u=4-t^2 と見れば I2=−12log⁡∣4−t2∣+C.\displaystyle I_2=-\frac12\log|4-t^2|+C. 0≦x≦10\leq x\leq1 では 4−t2>04-t^2>0 であり、絶対値の符号が変わる点 t=xt=x で積分を分けると f(x)=∫0xx−t4−t2 dt+∫x1t−x4−t2 dt.\displaystyle f(x)=\int_0^x\frac{x-t}{4-t^2}\,dt+ \int_x^1\frac{t-x}{4-t^2}\,dt. 積分区間の端で被積分関数は 00 となるので、微分して f′(x)=∫0xdt4−t2−∫x1dt4−t2=12log⁡2+x2−x−14log⁡3.\displaystyle f'(x)=\int_0^x\frac{dt}{4-t^2} -\int_x^1\frac{dt}{4-t^2} =\frac12\log\frac{2+x}{2-x}-\frac14\log3. これが 00 となる条件は 2+x2−x=3,\displaystyle \frac{2+x}{2-x}=\sqrt3, ゆえに x=4−23x=4-2\sqrt3。また f′′(x)=24−x2>0(0≦x≦1)\displaystyle f''(x)=\frac{2}{4-x^2}>0\qquad(0\leq x\leq1) だから、この点で極小値をとる。

この問題で使う考え方

  • 空間座標と空間ベクトル
  • ベクトルの成分表示
  • ベクトルの内積
  • 位置ベクトル
  • 三角比と相互関係
  • 正弦定理
  • 複素数平面
  • 複素数の極形式

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