この冊子は4-1、4-2、4-3の三題から一題を選択する指示である。ここでは4-1を主解として選び、4-2と4-3は補足として分けて示す。
主解として選択した4-1 Aを原点とし、AB=b、AC=c、AP=pとおく。与式から 4(−p)+2(b−p)+k(c−p)=0,p=k+62b+kc. したがって直線APの方向ベクトルは2b+kcである。DはBC上にもあるので、AD=t(2b+kc)とおくと、b、cの係数の和が1となり、t(2+k)=1である。よって AD=k+22b+kc,D=k+22B+k+2kC,BD:DC=k:2. また、b⋅b=4、c⋅c=1、b⋅c=2⋅1⋅cos120∘=−1だから、AD⊥BCとなる条件は (2b+kc)⋅(c−b)=2(−1−4)+k(1+1)=−10+2k=0. ゆえにk=5である。このとき、B=(2,0)、C=(−21,23)と座標をとると、D=(143,1453)となる。三角形ABCの外接円をx2+y2+ux+vy=0とおく。B、Cを代入してu=−2、v=−34を得るので、円の方程式は x2+y2−2x−34y=0. Q=lD=(143l,1453l)を代入すると 73l2−73l−710l=7l(3l−13)=0. l>0よりl=313である。
補足(選択解に含めない):4-2 z=x+iyとする。分母が0となるz=2は除く。 i(z−2)=−y+i(x−2). 分数が実数となる条件は、分子と分母をそれぞれa+bi、u+viとしたときbu−av=0となることである。ここではa=x、b=y−2、u=−y、v=x−2だから、 (y−2)(−y)−x(x−2)=0,x2+y2−2x−2y=0. したがって (x−1)2+(y−1)2=2 であり、求める図形は中心1+i、半径2の円からz=2を除いたものである。
この円上で原点以外の点を r(cosθ+isinθ) と表し、g(θ)=cosθ+sinθ とおく。円の方程式に代入すると r=2g(θ) である。O,A,B が正三角形の頂点なので OA=OB>0 である。θ=argα, ϕ=argβ とおくと、問題の偏角の順序条件 0∘≦θ<ϕ<360∘ と正三角形の条件から、ϕ−θ=60∘ または 300∘ の二通りを検討する。 まず ϕ−θ=300∘ と仮定すると、ϕ<360∘ より 0∘≦θ<60∘ である。等しい半径と g の周期性から g(θ)=g(ϕ)=g(θ−60∘) となる。一方、 g(θ)−g(θ−60∘)=2cos(θ+15∘) だから、等式が成り立つには θ=75∘+180∘n が必要であり、0∘≦θ<60∘ に解はない。よって偏角差 300∘ は不可能である。 次に ϕ−θ=60∘ とすると、θ<300∘ であり、 g(θ)−g(θ+60∘)=2sin(θ−15∘) および OA=OB から θ=15∘+180∘n を得る。この範囲の候補は θ=15∘,195∘ であるが、g(195∘)<0 ならば r=2g(195∘)<0 となり半径に反するため、θ=195∘ は除く。したがって θ=15∘, ϕ=75∘ であり、 r=2(cos15∘+sin15∘)=6 である。偏角の順序に合う頂点は α=6(cos15∘+isin15∘)=23+3+i23−3,β=6(cos75∘+isin75∘)=23−3+i23+3.
補足(選択解に含めない):4-3 3個のさいころの出方は63=216通りで、すべて同様に確からしい。
(a) 1の目のみが3個出る場合は1通りだから、確率は2161である。
(b) 各さいころが1または2である出方は23通りあり、1だけ、2だけとなる2通りを除くと6通りである。したがって確率は2166=361である。
(c) 1、2、3を1個ずつ並べる出方は3!=6通りなので、確率は2166=361である。
(2) k=0のときは3個とも同じ目であり、出方は6通りだからp0=2166=361である。1≦k≦5とし、最小値をmに固定する。最大値m+kと最小値mがともに出る出方は、全ての目がmからm+kまでの範囲にある出方から、最小値mが出ない出方と最大値m+kが出ない出方を除き、両方とも出ない出方を加えて (k+1)3−k3−k3+(k−1)3=6k 通りである。mは1から6−kまでの6−k通りをとるため、該当する出方は6k(6−k)通りである。よって pk=2166k(6−k)(1≦k≦5), すなわち p1=365,p2=92,p3=41,p4=92,p5=365. 確認すると、分子の合計は6+30+48+54+48+30=216であり、p0からp5までの和は1である。