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札幌医科大学/2025年度/前期

札幌医科大学 2025年 数学 第1問解答・解説

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1問題

札幌医科大学2025年度第1問

(共通指示)本冊子に収録された大問1,2,3,4は全問解答すること。 次の各問に答えよ。

(1) 半径が1の円に内接する正五角形の面積を SS とするとき,S2S^2 を求めよ。

(2) 空間における2点 A(3,1,1)A(3,1,1) と B(2,3,−1)B(2,3,-1) を通る直線に,原点 OO から垂線 OHOH を下ろす。このとき,点 HH の座標を求めよ。

(3) 複素数平面上の2点 z1=5+3iz_1=5+3i,z2=23+(3+3)iz_2=2\sqrt{3}+(3+\sqrt{3})i について,点 z1z_1 をある点 zz を中心に π6\displaystyle \frac{\pi}{6} だけ回転したら点 z2z_2 に重なった。このときの zz を求めよ。ただし ii は虚数単位とする。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) S2=25(5+5)32\displaystyle (1)\space{}S^2=\frac{25(5+\sqrt5)}{32}
    (2) H=(83,53,13)\displaystyle (2)\space{}H=\left(\frac83,\frac53,\frac13\right)
    (3) z=1+i(3)\space{}z=1+i

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) 正五角形の中心と各頂点を結ぶと、合同な三角形が5個できる。中心角を 2θ2\theta とおくと θ=π/5\theta=\pi/5 であり、半径は1だから S=5⋅12sin⁡2θ=52sin⁡2θ.\displaystyle S=5\cdot\frac12\sin 2\theta=\frac52\sin 2\theta. 加法定理から得られる五倍角の公式 sin⁡5θ=16sin⁡5θ−20sin⁡3θ+5sin⁡θ\sin 5\theta=16\sin^5\theta-20\sin^3\theta+5\sin\theta に θ=π/5\theta=\pi/5 を代入し、sin⁡θ>0\sin\theta>0 を用いて割ると、x=sin⁡2θx=\sin^2\theta は 16x2−20x+5=0,x=5±58\displaystyle 16x^2-20x+5=0, \qquad x=\frac{5\pm\sqrt5}{8} を満たす。0<θ=π/5<π/40<\theta=\pi/5<\pi/4 より x<1/2x<1/2 なので、x=(5−5)/8x=(5-\sqrt5)/8 である。したがって sin⁡22θ=4x(1−x)=5+58,S2=254sin⁡22θ=25(5+5)32.\displaystyle \sin^2 2\theta=4x(1-x)=\frac{5+\sqrt5}{8}, \qquad S^2=\frac{25}{4}\sin^2 2\theta=\boxed{\frac{25(5+\sqrt5)}{32}}.

(2) 直線 ABAB の方向ベクトルを d⃗=AB→=(−1,2,−2)\vec d=\overrightarrow{AB}=(-1,2,-2) とする。垂足 HH は直線上にあるから、ある実数 tt を用いて H=A+td⃗=(3,1,1)+t(−1,2,−2)H=A+t\vec d=(3,1,1)+t(-1,2,-2) と表せる。また OH⊥ABOH\perp AB より OH→⋅d⃗=0\overrightarrow{OH}\cdot\vec d=0 である。よって ((3,1,1)+t(−1,2,−2))⋅(−1,2,−2)=(−3)+9t=0,t=13.\displaystyle ((3,1,1)+t(-1,2,-2))\cdot(-1,2,-2)=(-3)+9t=0, \qquad t=\frac13. ゆえに H=(3−13, 1+23, 1−23)=(83,53,13).\displaystyle H=\left(3-\frac13,\ 1+\frac23,\ 1-\frac23\right) =\boxed{\left(\frac83,\frac53,\frac13\right)}. 実際、この点は ABAB 上にあり、H⋅d⃗=−8/3+10/3−2/3=0H\cdot\vec d=-8/3+10/3-2/3=0 だから、原点からの垂線の足になっている。

(3) π/6\pi/6 の回転に対応する複素数を q=cos⁡π6+isin⁡π6=3+i2\displaystyle q=\cos\frac\pi6+i\sin\frac\pi6=\frac{\sqrt3+i}{2} とする。回転の条件は z2−z=q(z1−z)z_2-z=q(z_1-z) であり、q≠1q\ne1 だから z=z2−qz11−q.\displaystyle z=\frac{z_2-qz_1}{1-q}. ここで qz1=53−32+5+332i,z2−qz1=3−32+1−32i.\displaystyle qz_1=\frac{5\sqrt3-3}{2}+\frac{5+3\sqrt3}{2}i, \qquad z_2-qz_1=\frac{3-\sqrt3}{2}+\frac{1-\sqrt3}{2}i. したがって z=(3−3)+(1−3)i2−3−i=(8−43)+(8−43)i(2−3)2+1=1+i.\displaystyle z=\frac{(3-\sqrt3)+(1-\sqrt3)i}{2-\sqrt3-i} =\frac{(8-4\sqrt3)+(8-4\sqrt3)i}{(2-\sqrt3)^2+1} =\boxed{1+i}. 確認すると、z1−(1+i)=4+2iz_1-(1+i)=4+2i であり、 q(4+2i)=(23−1)+(2+3)i,(1+i)+q(4+2i)=23+(3+3)i=z2.q(4+2i)=(2\sqrt3-1)+(2+\sqrt3)i, \qquad (1+i)+q(4+2i)=2\sqrt3+(3+\sqrt3)i=z_2. よってこの中心で条件を満たす。

この問題で使う考え方

  • 三角比による面積
  • 三角比と相互関係
  • 三角関数の加法定理
  • 円の性質
  • ベクトルの成分表示
  • 空間座標と空間ベクトル
  • ベクトルの内積
  • ベクトルによる図形の考察

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