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九州大学/2002年度/前期

九州大学 2002年 数学 第4問解答・解説

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1問題

九州大学2002年度第4問配点 50点

次の問A,B,Cより1問を選択し,解答紙15の(2個所)に選択した問題符号A,B,Cのいずれかを記入してから解答しなさい。  A  空間内の図形について次の問いに答えよ。

(1) △ABC\triangle ABC の面積は 12∣AB→∣2∣AC→∣2−(AB→⋅AC→)2\displaystyle \frac{1}{2}\sqrt{|\overrightarrow{AB}|^2|\overrightarrow{AC}|^2-(\overrightarrow{AB}\cdot\overrightarrow{AC})^2} に等しいことを示せ。ここで,AB→⋅AC→\overrightarrow{AB}\cdot\overrightarrow{AC} はベクトル AB→\overrightarrow{AB} とベクトル AC→\overrightarrow{AC} との内積を表す。必要ならば,二つのベクトルのなす角のコサインと内積の関係式を用いてよい。

(2) 右図の平行六面体 ABCDABCD-EFGHEFGH を考える。

平行六面体ABCD−EFGHの図で、下の面は前左A、前右B、奥右C、奥左D、上の面はそれぞれE、F、G、Hと記されている。辺AD・DC・DHは点線、ほかの九辺は実線で、上の面の点Pから辺EF上のIおよび辺EH上のJへ線分が描かれている。下に「平行六面体ABCD−EFGH」と記される。

∣AB→∣=∣AD→∣=1|\overrightarrow{AB}|=|\overrightarrow{AD}|=1,∣AE→∣=2|\overrightarrow{AE}|=2 とし,∠FBC=∠BCD=π2\displaystyle \angle FBC=\angle BCD=\frac{\pi}{2},∠EAB=θ\angle EAB=\theta とする。ここで θ\theta は 0<θ<π0<\theta<\pi なる定数とする。面 EFGHEFGH 上に点 PP をとり,点 PP から辺 EFEF 上に垂線 PIPI を下ろし,点 PP から辺 EHEH 上に垂線 PJPJ を下ろす。x=∣EI→∣x=|\overrightarrow{EI}|,y=∣EJ→∣y=|\overrightarrow{EJ}| とするとき,△ACP\triangle ACP の面積を θ,x,y\theta,x,y を用いて表せ。

(3) 問(2)で点 PP が面 EFGHEFGH 上を動くとき,△ACP\triangle ACP の面積の最小値を求めよ。  B  複素数平面上の原点を中心とする半径1の円 CC 上に相異なる3点 z1,z2,z3z_1,z_2,z_3 をとる。次の問いに答えよ。

(1) w1=z1+z2+z3w_1=z_1+z_2+z_3 とおく。点 w1w_1 は3点 z1,z2,z3z_1,z_2,z_3 を頂点とする三角形の垂心になることを示せ。ここで三角形の垂心とは,各頂点から対辺またはその延長線上に下ろした3本の垂線の交点のことであり,これら3本の垂線は1点で交わることが知られている。

(2) w2=−z1‾z2z3w_2=-\overline{z_1}z_2z_3 とおく。w2≠z1w_2\neq z_1 のとき,2点 z2,z3z_2,z_3 を通る直線上に点 z1z_1 から下ろした垂線またはその延長線が円 CC と交わる点は w2w_2 であることを示せ。ここで z1‾\overline{z_1} は z1z_1 に共役な複素数である。

(3) 2点 z2,z3z_2,z_3 を通る直線とこの直線上に点 z1z_1 から下ろした垂線との交点は,点 w1w_1 と点 w2w_2 を結ぶ線分の中点であることを示せ。ただし,w1=w2w_1=w_2 のときは,w1w_1 と w2w_2 の中点は w1w_1 と解釈する。  C  平面上の点の xx 座標と yy 座標がどちらも整数であるとき,その点を格子点という。与えられた格子点を第1番目とし,この点から右斜め 45∘45^{\circ},または右斜め −45∘-45^{\circ} の方向にもっとも近い第2番目の格子点をとり,この2点を線分で結ぶ。同様にして第2番目の格子点から第3番目の格子点をとり,第2番目と第3番目を線分で結ぶ。以下これを有限回繰り返し,こうしてできる線分をつないだものを折れ線グラフということにする。右図に原点 OO と格子点 (9,−1)(9,-1) を結ぶ折れ線グラフの例を示す。次の問いに答えよ。

問題文の原点Oから格子点(9,−1)を結ぶ折れ線グラフの例で、黒点は(0,0)、(1,1)、(2,2)、(3,1)、(4,0)、(5,1)、(6,0)、(7,−1)、(8,−2)、(9,−1)の順に結ばれている。横軸x、縦軸yに正方向の矢印があり、yの目盛は−2から2まで1刻みで、原点Oと下の「折れ線グラフ」の表示がある。

(1) nn は正の整数,kk は 0≦k≦n0\leq k\leq n なる整数とする。原点 OO と格子点 (n,k)(n,k) を結ぶ折れ線グラフが存在するための必要十分条件は n+kn+k が偶数であることを示せ。また,この必要十分条件がみたされているとき,原点 OO と格子点 (n,k)(n,k) を結ぶ折れ線グラフの数を求めよ。

(2) nn は2以上の整数,kk は 0≦k≦n−20\leq k\leq n-2 なる整数で,n+kn+k は偶数とする。原点 OO と格子点 (n,k)(n,k) を結ぶ折れ線グラフであって格子点 (0,k),(1,k),…,(n−2,k)(0,k),(1,k),\ldots,(n-2,k) の少なくとも1つを通る折れ線グラフの数は,原点 OO と格子点 (n−1,k+1)(n-1,k+1) を結ぶ折れ線グラフの数の2倍に等しいことを示せ。

(3) コインを9回投げる。1回から ii 回までの試行において,表の出た回数から裏の出た回数を引いた数を TiT_i で表す。このとき各格子点 (i,Ti)(i,T_i),i=0,1,2,…,9i=0,1,2,\ldots,9 を順番に線分でつなげば折れ線グラフが得られる。ただし,T0=0T_0=0 とする。T9=3T_9=3 が起きたとき,どの TiT_i(i=1,2,…,7i=1,2,\ldots,7)も3にならない条件つき確率を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • A(1) 12∣AB→∣2∣AC→∣2−(AB→⋅AC→)2.\displaystyle \space{}\displaystyle \frac12\sqrt{|\overrightarrow{AB}|^2|\overrightarrow{AC}|^2-(\overrightarrow{AB}\cdot\overrightarrow{AC})^2}.\quad A(2) 12(x−y+2cos⁡θ)2+8sin⁡2θ.\displaystyle \space{}\displaystyle \frac12\sqrt{(x-y+2\cos\theta)^2+8\sin^2\theta}.\quad A(3) {12(2cos⁡θ−1)2+8sin⁡2θ,0<θ<π3,2sin⁡θ,π3≦θ≦2π3,12(2cos⁡θ+1)2+8sin⁡2θ,2π3<θ<π.\displaystyle \space{}\displaystyle \begin{cases} \frac12\sqrt{(2\cos\theta-1)^2+8\sin^2\theta},&0<\theta<\frac{\pi}{3},\\ \sqrt2\sin\theta,&\frac{\pi}{3}\leq\theta\leq\frac{2\pi}{3},\\ \frac12\sqrt{(2\cos\theta+1)^2+8\sin^2\theta},&\frac{2\pi}{3}<\theta<\pi. \end{cases} \quad B(1) w1=z1+z2+z3\space{}w_1=z_1+z_2+z_3 は垂心..\quad B(2) w2=−z1‾z2z3\space{}w_2=-\overline{z_1}z_2z_3 は垂線と円 C との z1z_1 以外の交点..\quad B(3) 交点は w1,w2w_1,w_2 の中点..\quad C(1) n+k が偶数であることが必要十分で、個数は (n(n+k)/2).\displaystyle \binom{n}{(n+k)/2}.\quad C(2) 個数は 2(n−1(n+k)/2).\displaystyle 2\binom{n-1}{(n+k)/2}.\quad C(3) 13.\displaystyle \space{}\frac13.

3解答

解答を見る途中式つきの解答

A  (1) AB→\overrightarrow{AB}=u\boldsymbol{u}, AC→\overrightarrow{AC}=v\boldsymbol{v} とし、両者のなす角をα\alpha(0≦α≦π0\leq\alpha\leq\pi)とする。三角形の面積は 12∣u∣∣v∣sin⁡α\displaystyle \frac12|\boldsymbol{u}||\boldsymbol{v}|\sin\alpha であり、 u⋅v=∣u∣∣v∣cos⁡α,sin⁡α=1−cos⁡2α\boldsymbol{u}\cdot\boldsymbol{v}=|\boldsymbol{u}||\boldsymbol{v}|\cos\alpha,\qquad \sin\alpha=\sqrt{1-\cos^2\alpha} だから、 [ABC]=12∣u∣2∣v∣2−(u⋅v)2.\displaystyle [ABC]=\frac12\sqrt{|\boldsymbol{u}|^2|\boldsymbol{v}|^2- (\boldsymbol{u}\cdot\boldsymbol{v})^2}. α\alpha=0,π\pi の場合も両辺は0となり、等式は成り立つ。  (2) ∠\angle BCD=π\pi/2 より AB→\overrightarrow{AB}⊥\perpAD→\overrightarrow{AD} であり、∠\angle FBC=π\pi/2 より AE→\overrightarrow{AE}⊥\perpAD→\overrightarrow{AD} である。直交座標を A=(0,0,0),B=(1,0,0),D=(0,1,0),E=(2cos⁡θ,0,2sin⁡θ)A=(0,0,0),\quad B=(1,0,0),\quad D=(0,1,0),\quad E=(2\cos\theta,0,2\sin\theta) と定める。このとき上面は長さ1の辺 EF,EH をもつ長方形であり、 P=(2cos⁡θ+x, y, 2sin⁡θ),0≦x,y≦1.P=(2\cos\theta+x,\ y,\ 2\sin\theta),\qquad 0\leq x,y\leq1. AC→\overrightarrow{AC}=(1,1,0) なので、 ∣AC→∣2=2,∣AP→∣2=(2cos⁡θ+x)2+y2+4sin⁡2θ=x2+y2+4xcos⁡θ+4,|\overrightarrow{AC}|^2=2,\quad |\overrightarrow{AP}|^2=(2\cos\theta+x)^2+y^2+4\sin^2\theta =x^2+y^2+4x\cos\theta+4, AC→⋅AP→=x+y+2cos⁡θ.\overrightarrow{AC}\cdot\overrightarrow{AP} =x+y+2\cos\theta. (1)より [ACP]2=14{∣AC→∣2∣AP→∣2−(AC→⋅AP→)2}=14{(x−y+2cos⁡θ)2+8sin⁡2θ}.\displaystyle \begin{aligned} [ACP]^2 &=\frac14\left\{|\overrightarrow{AC}|^2|\overrightarrow{AP}|^2- (\overrightarrow{AC}\cdot\overrightarrow{AP})^2\right\}\\ &=\frac14\left\{(x-y+2\cos\theta)^2+8\sin^2\theta\right\}. \end{aligned} したがって [ACP]=12(x−y+2cos⁡θ)2+8sin⁡2θ.\displaystyle [ACP]=\frac12\sqrt{(x-y+2\cos\theta)^2+8\sin^2\theta}.

(3) t=x−yt=x-y とおくと、0≦x,y≦10\leq x,y\leq1 より −1≦t≦1-1\leq t\leq1 であり、この区間の全ての値は実現できる。よって平方根内の第1項 (t+2cos⁡θ)2(t+2\cos\theta)^2 は、−1≦−2cos⁡θ≦1-1\le-2\cos\theta\le1 のとき0となり、この条件を満たさないときは最も近い端点で最小となる。sin⁡\sinθ\theta>0 を用いると、 min⁡[ACP]={12(2cos⁡θ−1)2+8sin⁡2θ,0<θ<π3,2sin⁡θ,π3≦θ≦2π3,12(2cos⁡θ+1)2+8sin⁡2θ,2π3<θ<π.\displaystyle \min[ACP]= \begin{cases} \dfrac12\sqrt{(2\cos\theta-1)^2+8\sin^2\theta}, &0<\theta<\dfrac{\pi}{3},\\[4pt] \sqrt2\sin\theta, &\dfrac{\pi}{3}\leq\theta\leq\dfrac{2\pi}{3},\\[4pt] \dfrac12\sqrt{(2\cos\theta+1)^2+8\sin^2\theta}, &\dfrac{2\pi}{3}<\theta<\pi. \end{cases} 各場合の最小値は、それぞれ x−y=−1x-y=-1、x−y=−2cos⁡θx-y=-2\cos\theta、x−y=1x-y=1 とすれば実際に得られる。  B  (1) ∣zj∣=1|z_j|=1 より zj‾=1/zj\overline{z_j}=1/z_j である。まず辺 z2z3z_2z_3 に対し z2+z3z3−z2‾=1/z2+1/z31/z3−1/z2=−z2+z3z3−z2.\displaystyle \overline{\frac{z_2+z_3}{z_3-z_2}} =\frac{1/z_2+1/z_3}{1/z_3-1/z_2} =-\frac{z_2+z_3}{z_3-z_2}. したがってこの商は純虚数であり、ベクトル z2+z3=w1−z1z_2+z_3=w_1-z_1 は z3−z2z_3-z_2 と垂直である。もし z2+z3=0z_2+z_3=0 なら w1=z1w_1=z_1 であり、w1w_1 は頂点 z1z_1 からの垂線上にある。添字を循環させると、同様に w1−z2=z1+z3w_1-z_2=z_1+z_3 は辺 z1z3z_1z_3 に垂直で、w1−z3=z1+z2w_1-z_3=z_1+z_2 は辺 z1z2z_1z_2 に垂直である(和が0の場合は該当する頂点と w1w_1 が一致する)。よって w1w_1 は三つの頂点からの垂線上にあり、垂心である。  (2) ∣z1∣=1|z_1|=1 より w2−z1=−z1‾z2z3−z1=−z12+z2z3z1,\displaystyle w_2-z_1=-\overline{z_1}z_2z_3-z_1 =-\frac{z_1^2+z_2z_3}{z_1}, したがって q=w2−z1z3−z2=−z12+z2z3z1(z3−z2).\displaystyle q=\frac{w_2-z_1}{z_3-z_2} =-\frac{z_1^2+z_2z_3}{z_1(z_3-z_2)}. 各 ∣zj∣=1|z_j|=1 を用いて共役をとると q‾=−q\overline q=-q となるので、qq は純虚数である。ゆえに直線 z1w2z_1w_2 は直線 z2z3z_2z_3 に垂直である。また ∣w2∣=∣z1‾∣∣z2∣∣z3∣=1.|w_2|=|\overline{z_1}||z_2||z_3|=1. 仮定 w2≠z1w_2\ne z_1 のもとで、w2w_2 は円 CC 上にあるこの垂線の z1z_1 以外の交点である。  (3) w1w_1 と w2w_2 はともに頂点 z1z_1 から辺 z2z3z_2z_3 に下ろした垂線上にあるので、その中点 m=w1+w22=z1+z2+z3−z1‾z2z32\displaystyle m=\frac{w_1+w_2}{2} =\frac{z_1+z_2+z_3-\overline{z_1}z_2z_3}{2} もこの垂線上にある(w1=w2w_1=w_2 の場合も同じ)。ここで D=z3−z2,N=z1−z2+z3−z1‾z2z3D=z_3-z_2,\qquad N=z_1-z_2+z_3-\overline{z_1}z_2z_3 とおくと、m−z2=N/2m-z_2=N/2 である。∣zj∣=1|z_j|=1 から D‾=−Dz2z3,−z2z3N‾=−z2z3z1+z3−z2+z1=N.\displaystyle \overline D=-\frac{D}{z_2z_3},\qquad -z_2z_3\overline N =-\frac{z_2z_3}{z_1}+z_3-z_2+z_1=N. したがって m−z2D‾=N‾2D‾=−z2z3N‾2D=N2D=m−z2D.\displaystyle \overline{\frac{m-z_2}{D}} =\frac{\overline N}{2\overline D} =-\frac{z_2z_3\overline N}{2D} =\frac{N}{2D} =\frac{m-z_2}{D}. この商は実数だから、m=z2+λ(z3−z2)m=z_2+\lambda(z_3-z_2)(λ は実数\lambda\text{ は実数})と表せ、mm は直線 z2z3z_2z_3 上にある。ゆえに mm は求める交点、すなわち垂線の足である。  C  各折れ線は各段階で高さが1ずつ増減する歩みとみなせる。  (1) 上向きの段数を uu、下向きの段数を dd とすると u+d=n,u−d=k,u+d=n,\qquad u-d=k, ゆえに u=(n+k)/2u=(n+k)/2、d=(n−k)/2d=(n-k)/2 である。条件 0≦k≦n0\leq k\leq n のもとで両者が非負整数となる必要十分条件は n+kn+k が偶数である。条件が成り立つと、nn 段のうち上向きの段を置く uu 個の位置を選べばよいから、個数は (n(n+k)/2)\displaystyle \binom{n}{(n+k)/2} である。  (2) 終点を (n,k)(n,k) とする条件を満たす折れ線を、最後の一歩で分ける。最後が下向きなら、その直前の高さは k+1k+1 である。この場合、始点の高さは 0≦k0\leq k であり、時刻 n−1n-1 には高さ k+1k+1 なので、途中のある時刻 j≦n−2j\leq n-2 に高さ kk を通る。該当する折れ線の数は、(n−1,k+1)(n-1,k+1) に至る折れ線の数 Q=(n−1(n+k)/2)\displaystyle Q=\binom{n-1}{(n+k)/2} である。  最後が上向きなら、時刻 n−1n-1 の高さは k−1k-1 である。条件を満たすものは、その前に高さ kk を通る。高さ kk を初めて通った後の上下の歩みを高さ kk に関して反転すると、終点の高さは k+1k+1 になる。この操作は逆にもでき、条件を満たすこの種の折れ線と (n−1,k+1)(n-1,k+1) に至る全ての折れ線が一対一に対応する。したがってこの場合も QQ 通りである。以上より求める個数は 2Q=2(n−1(n+k)/2)\displaystyle 2Q=2\binom{n-1}{(n+k)/2} である。  (3) T9=3T_9=3 となる9回の結果の総数は、表が6回なので (96)=84\displaystyle \binom96=84 通りである。各 ii 回後の TiT_i は ii と同じ偶奇であるから、T8≠3T_8\ne3。よって条件は、終点が高さ3となる歩みが時刻1から8までに高さ3を通らないことと同じである。そのような歩みでは時刻8の高さは2でなければならない。  まず長さ8で高さ2に至る歩みは、上向き5回、下向き3回なので (85)=56\displaystyle \binom85=56 通りある。そのうち高さ3を一度でも通るものは、高さ3への初到達以後の歩みを高さ3に関して反転することで、長さ8で高さ4に至る歩みと一対一に対応する。後者は上向き6回、下向き2回なので (86)=28\displaystyle \binom86=28 通りである。したがって条件を満たす結果は 56−28=2856-28=28 通りであり、求める条件付き確率は 2884=13.\displaystyle \frac{28}{84}=\frac13.

この問題で使う考え方

  • 鈍角の三角比
  • 空間図形の計量
  • 三角比による面積
  • 三角比と相互関係
  • 組合せ
  • 条件付き確率
  • ベクトルの成分表示
  • ベクトルの内積

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