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北里大学/2002年度/B方式

北里大学 2002年 数学 第3問解答・解説

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1問題

北里大学2002年度第3問

関数 f(x)=x2+3x\displaystyle f(x)=\frac{x^2+3}{x} に対して,次の問に答えよ。   (1) f(x)f(x) の増減,凹凸を調べ,極値を求めよ。また,y=f(x)y=f(x) のグラフの概形をかけ。   (2) 点 (p,q)(p,q) から曲線 y=f(x)y=f(x) に2本の接線 ll と mm が引けて,かつ ll と mm が互いに直交するとき,点 (p,q)(p,q) の描く図形を図示せよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)定義域 x≠0,f′(x)=1−3x2=x2−3x2,f′′(x)=6x3;増加 (−∞,−3),(3,∞),減少 (−3,0),(0,3);極大値 −23 (x=−3),極小値 23 (x=3);上に凸 (x<0),下に凸 (x>0);(2)p2+q2=12,(p,q)≠(0,±23),  (6,6),  (−6,−6).\displaystyle \begin{aligned} (1)\quad&\text{定義域 }x\ne0,\quad f'(x)=1-\frac3{x^2}=\frac{x^2-3}{x^2},\quad f''(x)=\frac6{x^3};\\ &\text{増加 }(-\infty,-\sqrt3),(\sqrt3,\infty),\quad \text{減少 }(-\sqrt3,0),(0,\sqrt3);\\ &\text{極大値 }-2\sqrt3\space{}(x=-\sqrt3),\quad \text{極小値 }2\sqrt3\space{}(x=\sqrt3);\\ &\text{上に凸 }(x<0),\quad\text{下に凸 }(x>0);\\ (2)\quad&p^2+q^2=12,\quad (p,q)\ne(0,\pm2\sqrt3),\;(\sqrt6,\sqrt6),\;(-\sqrt6,-\sqrt6). \end{aligned}

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) 定義域は x≠0x\ne0 である。f(x)=x+3/xf(x)=x+3/x と書けば f′(x)=1−3x2=x2−3x2,f′′(x)=6x3.\displaystyle f'(x)=1-\frac3{x^2}=\frac{x^2-3}{x^2},\qquad f''(x)=\frac6{x^3}. したがって f′f' は ∣x∣>3|x|>\sqrt3 で正、0<∣x∣<30<|x|<\sqrt3 で負である。また、f′′<0f''<0 は x<0x<0、f′′>0f''>0 は x>0x>0 で成り立つ。増減と極値は xx<−3−3−3<x<000<x<33x>3f′(x)+0−定義されない−0+f(x)↗−23↘定義されない↘23↗\begin{array}{c|ccccccc} x&x<-\sqrt3&-\sqrt3&-\sqrt3<x<0&0&0<x<\sqrt3&\sqrt3&x>\sqrt3\\ \hline f'(x)&+&0&-&\text{定義されない}&-&0&+\\ f(x)&\nearrow&-2\sqrt3&\searrow&\text{定義されない}&\searrow&2\sqrt3&\nearrow \end{array} となる。よって x=−3x=-\sqrt3 で極大値 −23-2\sqrt3、x=3x=\sqrt3 で極小値 232\sqrt3 をとる。グラフは x<0x<0 で上に凸、x>0x>0 で下に凸である。漸近線は x=0x=0 と y=xy=x であり、グラフは原点対称である。以上から概形は次のようになる。

問題文の関数 y=(x²+3)/x の概形。縦軸y・横軸x、漸近線 x=0 と破線 y=x が示されている。極値の黒丸の座標として (−√3,−2√3)、(√3,2√3) が記される。

(2) 曲線上の接点を (t,t+3/t)(t,t+3/t) (t≠0t\ne0) とすると、接線の傾きは 1−3/t21-3/t^2 である。したがって接線は y−(t+3t)=(1−3t2)(x−t),y=(1−3t2)x+6t.\displaystyle y-\left(t+\frac3t\right) =\left(1-\frac3{t^2}\right)(x-t), \qquad y=\left(1-\frac3{t^2}\right)x+\frac6t. この接線が (p,q)(p,q) を通る条件は (p−q)t2+6t−3p=0.(1)(p-q)t^2+6t-3p=0. \tag{1} 2本の接線の接点を t1,t2t_1,t_2 とし、S=t1+t2S=t_1+t_2、P=t1t2P=t_1t_2 とおく。 Vietaの関係から S=6q−p,P=3pq−p.\displaystyle S=\frac6{q-p},\qquad P=\frac{3p}{q-p}. 両接線が直交する条件は (1−3t12)(1−3t22)=−1.\displaystyle \left(1-\frac3{t_1^2}\right)\left(1-\frac3{t_2^2}\right)=-1. t1t2≠0t_1t_2\ne0 なので両辺に t12t22t_1^2t_2^2 を掛けて整理すると 2P2−3(S2−2P)+9=0.2P^2-3(S^2-2P)+9=0. 上の S,PS,P を代入し、q−p≠0q-p\ne0 に注意して整理すれば p2+q2=12.(2)p^2+q^2=12. \tag{2}

逆に、(2) を満たし p≠q, p≠0p\ne q,\ p\ne0 とする。(1) は二次方程式であり、その判別式は Δ=36+12p(p−q)=12(3+p2−pq)=12{(p−q2)2+p24}>0.\displaystyle \Delta=36+12p(p-q)=12(3+p^2-pq) =12\left\{\left(p-\frac q2\right)^2+\frac{p^2}{4}\right\}>0. 最後の不等号は、括弧内が 00 なら p=q=0p=q=0 となり (2) に反することによる。また、(1) の2根の積は 3p/(q−p)≠03p/(q-p)\ne0 であるから、2根は相異なる実数で、どちらも接点として許される。したがって (2) の円上で p≠q, p≠0p\ne q,\ p\ne0 の点はすべて条件を満たす。 円 p2+q2=12p^2+q^2=12 上で除く点は (0,23),(0,−23),(6,6),(−6,−6).(0,2\sqrt3),\quad(0,-2\sqrt3),\quad (\sqrt6,\sqrt6),\quad(-\sqrt6,-\sqrt6). 実際、前二点では (1) の一根が t=0t=0 となり、後二点では (1) が一次式となるため、いずれも異なる2本の接線をもたない。よって求める図形は半径 232\sqrt3、中心 OO の円からこの4点を除いたものである。

横軸p・縦軸qの座標平面(原点O、縦横同縮尺)に、中心O、半径2√3の円p²+q²=12が黒い実線で描かれ、p軸との交点に−2√3と2√3の目盛がある。円周上の4点(0,2√3)、(√6,√6)、(0,−2√3)、(−√6,−√6)が白丸で示され、それぞれに座標が添えられている。下に「円 p²+q²=12(白丸の4点を除く)」と注記がある。

この問題で使う考え方

  • 分数関数の性質
  • 第二次導関数
  • 凹凸と変曲点
  • 曲線の接線
  • 直線の方程式
  • 解と係数の関係
  • 二次方程式の判別式
  • 軌跡

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