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産業医科大学/2020年度/一般

産業医科大学 2020年 数学 第1問解答・解説

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1問題

産業医科大学2020年度第1問

空欄にあてはまる適切な数,式,記号などを解答用紙の所定の欄に記入しなさい。

(1) 実数 xx に対して,方程式 πx=ex+∣∣x−2∣−1∣\pi^{x}=e^{x}+\left|\left|x-2\right|-1\right| の解の個数は ア\boxed{\text{ア}} である。

(2) 数列の極限 lim⁡n→∞14+24+34+⋯+n4n5\displaystyle \lim\limits _{n\to\infty}\frac{1^{4}+2^{4}+3^{4}+\cdots+n^{4}}{n^{5}} の値は イ\boxed{\text{イ}} である。

(3) AB=5, BC=8, CA=5AB=5,\ BC=8,\ CA=5 である △ABC\triangle ABC の内心を II とするとき,線分 CICI の長さは ウ\text{ウ} である。

(4) 4,6,84,6,8 は 4=2+2, 6=3+3, 8=3+54=2+2,\ 6=3+3,\ 8=3+5 のように2つの正の素数の和で表される。4以上50以下の偶数で,このように2つの正の素数の和で表されるものの個数は エ\text{エ} である。

(5) 媒介変数 tt を用いて x=cos⁡3t, y=sin⁡4tx=\cos 3t,\ y=\sin 4t と表される座標平面上の曲線を CC とする。CC と直線 y=13\displaystyle y=\frac{1}{3} が交わる座標平面上の点の個数は オ\text{オ} である。

(6) 1辺の長さが1の正四面体の体積は カ\text{カ} である。

(7) 座標空間において,点 A(0,1,1),B(1,−1,1),C(1,1,1),D(1,2,3)A(0,1,1), B(1,-1,1), C(1,1,1), D(1,2,3) とする。線分 AB,AC,ADAB, AC, AD を3辺とする平行六面体の体積は キ\boxed{\text{キ}} である。

(8) 100円,50円,10円の硬貨がそれぞれたくさんあるとする。ある品物を買うのに3000円かかるとき,このお金による支払い方の総数は ク\text{ク} である。

(9) AB=3, BC=5, CA=7AB=3,\ BC=5,\ CA=7 である △ABC\triangle ABC の外接円の半径は ケ\text{ケ} である。

(10) 2次曲線 y2=2x2+2x−1y^{2}=2x^{2}+2x-1 の離心率は コ\text{コ} である。

(11) 関数 y=f(x)y=f(x) は導関数を含む方程式(微分方程式) dydx+y=0\displaystyle \frac{dy}{dx}+y=0 および f(1)=1f(1)=1 を満たすとする。このとき f(0)f(0) の値は サ\text{サ} である。

(12) 関数 y=f(x)y=f(x) は導関数を含む方程式(微分方程式) dydx+yx=0\displaystyle \frac{dy}{dx}+\frac{y}{x}=0 および f(2)=1f(2)=1 を満たすとする。このとき f(3)f(3) の値は シ\text{シ} である。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • ア=1, =1,\space{} イ=15, \displaystyle =\frac15,\space{} ウ=4103, \displaystyle =\frac{4\sqrt{10}}3,\space{} エ=24, =24,\space{} オ=8, =8,\space{} カ=212, \displaystyle =\frac{\sqrt2}{12},\space{} キ=4, =4,\space{} ク=961, =961,\space{} ケ=733, \displaystyle =\frac{7\sqrt3}{3},\space{} コ=3, =\sqrt3,\space{} サ=e, =e,\space{} シ=23.\displaystyle =\frac{2}{3}.

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) x<0x<0 なら πx−ex<0\pi^x-e^x<0 である一方、∣∣x−2∣−1∣≧0\bigl||x-2|-1\bigr|\ge0 なので解はない。x≧0x\ge0 で F(x)=πx−exF(x)=\pi^x-e^x とおくと F′(x)=ex{(π/e)xln⁡π−1}>0,F′′(x)=ex{(π/e)x(ln⁡π)2−1}>0.F'(x)=e^x\{(\pi/e)^x\ln\pi-1\}>0,\qquad F''(x)=e^x\{(\pi/e)^x(\ln\pi)^2-1\}>0. 右辺の絶対値部分は区間 0≦x≦1,1≦x≦2,2≦x≦3,x≧30\le x\le1,1\le x\le2,2\le x\le3,x\ge3 で順に 1−x,x−1,3−x,x−31-x,x-1,3-x,x-3 である。0≦x≦10\le x\le1 では FF が増加、1−x1-x が減少し、端点で大小が逆なので交点は1つ。1≦x≦21\le x\le2 では H(x)=F(x)−(x−1)H(x)=F(x)-(x-1) が凸であり、接線評価 H(x)≧H(1)+H′(1)(x−1),H(x)\ge H(1)+H'(1)(x-1), その右辺の両端値は π−e>0\pi-e>0、π(1+ln⁡π)−2e−1>0\pi(1+\ln\pi)-2e-1>0(後者は約 0.300.30)なので交点はない。2≦x≦32\le x\le3 では右辺が1以下、F(x)≧F(2)=π2−e2>1F(x)\ge F(2)=\pi^2-e^2>1 なので交点はない。x≧3x\ge3 では F(x)−(x−3)F(x)-(x-3) は正で、導関数も正である。従って解の個数は 11。

(2) 4乗和の公式 14+24+⋯+n4=n(n+1)(2n+1)(3n2+3n−1)30\displaystyle 1^4+2^4+\cdots+n^4=\frac{n(n+1)(2n+1)(3n^2+3n-1)}{30} から、分子の最高次項は n5/5n^5/5 だから求める極限は 1/51/5。

(3) 半周長は 99、ヘロンの公式による面積は Δ=9⋅4⋅1⋅4=12,\Delta=\sqrt{9\cdot4\cdot1\cdot4}=12, 従って内接円の半径は r=Δ/9=4/3r=\Delta/9=4/3。余弦定理から cos⁡C=52+82−522⋅5⋅8=45,sin⁡C2=1−cos⁡C2=110.\displaystyle \cos C=\frac{5^2+8^2-5^2}{2\cdot5\cdot8}=\frac45, \qquad \sin\frac C2=\sqrt{\frac{1-\cos C}{2}}=\frac1{\sqrt{10}}. 直角三角形から CI=r/sin⁡(C/2)=410/3CI=r/\sin(C/2)=4\sqrt{10}/3。

(4) 4から50までの偶数は24個であり、すべて次のように2素数の和で表せる: 4=2+2, 6=3+3, 8=3+5, 10=3+712=5+7, 14=3+11, 16=3+13, 18=5+1320=3+17, 22=3+19, 24=5+19, 26=3+2328=5+23, 30=7+23, 32=3+29, 34=3+3136=5+31, 38=7+31, 40=3+37, 42=5+3744=3+41, 46=3+43, 48=5+43, 50=3+47.\begin{aligned} &4=2+2,\ 6=3+3,\ 8=3+5,\ 10=3+7\\ &12=5+7,\ 14=3+11,\ 16=3+13,\ 18=5+13\\ &20=3+17,\ 22=3+19,\ 24=5+19,\ 26=3+23\\ &28=5+23,\ 30=7+23,\ 32=3+29,\ 34=3+31\\ &36=5+31,\ 38=7+31,\ 40=3+37,\ 42=5+37\\ &44=3+41,\ 46=3+43,\ 48=5+43,\ 50=3+47. \end{aligned} したがって個数は 2424。

(5) α=arcsin⁡(1/3)\alpha=\arcsin(1/3) とする。0≦t<2π0\le t<2\pi で sin⁡4t=1/3\sin4t=1/3 の解は t=α4+kπ2,t=π−α4+kπ2(k=0,1,2,3)\displaystyle t=\frac\alpha4+\frac{k\pi}{2},\quad t=\frac{\pi-\alpha}{4}+\frac{k\pi}{2}\quad(k=0,1,2,3) の8個である。これらが同じ x=cos⁡3tx=\cos3t を与えると仮定すると、二つの解 t,st,s は s=±t+2jπ/3 (j=0,1,2)s=\pm t+2j\pi/3\ (j=0,1,2) を満たす。s=t+2jπ/3s=t+2j\pi/3 の場合、j=1,2j=1,2 なら sin⁡4t=±1/2\sin4t=\pm1/2 となり不可能である。s=−t+2jπ/3s=-t+2j\pi/3 の場合には sin⁡4t\sin4t は 00 または ±3/2\pm\sqrt3/2 となり、やはり 1/31/3 と一致しない。よって8個の解は互いに異なる点を与え、交点は 88 個。

(6) 底面を一辺1の正三角形とすると、その面積は 3/4\sqrt3/4。底面の重心から頂点までの高さは、底面の外接円半径が 1/31/\sqrt3 であることから 1−13=23.\displaystyle \sqrt{1-\frac13}=\sqrt{\frac23}. よって正四面体の体積は 13⋅34⋅23=212\displaystyle \frac13\cdot\frac{\sqrt3}{4}\cdot\sqrt{\frac23}=\frac{\sqrt2}{12}。

(7) AB→=(1,−2,0), AC→=(1,0,0)\overrightarrow{AB}=(1,-2,0),\ \overrightarrow{AC}=(1,0,0) は z=0z=0 の平面内にあり、その平行四辺形の面積は 1⋅2=21\cdot2=2。点 DD は z=3z=3、平面 ABCABC は z=1z=1 上にあるので高さは2。従って平行六面体の体積は 2⋅2=42\cdot2=4。

(8) 100円玉を xx 枚、50円玉を yy 枚とすると、0≦x≦300\le x\le30、0≦y≦60−2x0\le y\le60-2x であり、残額は10円玉で一意に払える。従って支払い方は ∑x=030(61−2x)=31⋅61−2⋅30⋅312=961\displaystyle \sum\limits _{x=0}^{30}(61-2x)=31\cdot61-2\cdot\frac{30\cdot31}{2}=961 通り。

(9) 半周長は 15/215/2。ヘロンの公式により Δ=152⋅92⋅52⋅12=1534.\displaystyle \Delta=\sqrt{\frac{15}{2}\cdot\frac92\cdot\frac52\cdot\frac12}=\frac{15\sqrt3}{4}. 外接円半径は R=3⋅5⋅74Δ=73=733\displaystyle R=\frac{3\cdot5\cdot7}{4\Delta}=\frac7{\sqrt3}=\frac{7\sqrt3}{3}。

(10) 平方完成すると y2=2(x+12)2−12,(x+1/2)21/4−y21/2=1.\displaystyle y^2=2\left(x+\frac12\right)^2-\frac12, \qquad \frac{(x+1/2)^2}{1/4}-\frac{y^2}{1/2}=1. したがって a2=1/4, b2=1/2a^2=1/4,\ b^2=1/2、焦点距離の二乗は c2=a2+b2=3/4c^2=a^2+b^2=3/4 であり、離心率は c/a=3c/a=\sqrt3。

(11) g(x)=exf(x)g(x)=e^x f(x) とおく。条件 f′(x)+f(x)=0f\prime(x)+f(x)=0 と積の微分法から、 g′(x)=exf(x)+exf′(x)=ex(f(x)+f′(x))=0.g\prime(x)=e^x f(x)+e^x f\prime(x)=e^x\bigl(f(x)+f\prime(x)\bigr)=0. 0≦a<b≦10\le a<b\le1 を満たす任意の a,ba,b に対し、平均値の定理によりa<c<ba<c<b を満たす cc が存在し、g(b)−g(a)=g′(c)(b−a)=0g(b)-g(a)=g\prime(c)(b-a)=0 となる。よって gg は 0≦x≦10\le x\le1 で一定である。g(1)=ef(1)=eg(1)=e f(1)=e だから g(0)=f(0)=eg(0)=f(0)=e。従って f(0)=ef(0)=e。

(12) h(x)=xf(x)h(x)=xf(x) とおく。区間 2≦x≦32\le x\le3 では x>0x>0 なので、条件 f′(x)+f(x)/x=0f\prime(x)+f(x)/x=0 と積の微分法から h′(x)=f(x)+xf′(x)=f(x)+x(−f(x)x)=0.\displaystyle h\prime(x)=f(x)+xf\prime(x)=f(x)+x\left(-\frac{f(x)}{x}\right)=0. 2≦a<b≦32\le a<b\le3 を満たす任意の a,ba,b に平均値の定理を適用すると h(b)−h(a)=h′(c)(b−a)=0h(b)-h(a)=h\prime(c)(b-a)=0 となり、hh はこの区間で一定である。h(2)=2f(2)=2h(2)=2f(2)=2 より h(3)=3f(3)=2h(3)=3f(3)=2。従って f(3)=23\displaystyle f(3)=\frac23。

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