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鹿児島大学/2020年度/前期

鹿児島大学 2020年 数学 第1問解答・解説

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1問題

鹿児島大学2020年度第1問

次の問いに答えよ。

(1) a,ba,b は自然数で、 p=a2−a+2ab+b2−bp=a^2-a+2ab+b^2-b とする。pp が素数となるような a,ba,b をすべて求めよ。

(2) −π≦x<π-\pi\leq x<\pi のとき、方程式 2sin⁡x−1=6cos⁡x+1\sqrt{2}\sin x-1=\sqrt{6}\cos x+1 を解け。

(3) nn を自然数とする。1から 2n2n までの数字が1つずつ書かれた 2n2n 枚のカードがある。この中から1枚のカードを等確率で選ぶ試行において、選ばれたカードに書かれた数が偶数であることがわかっているとき、その数が nn 以下である確率を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

(1) 二次式を連続する整数の積に因数分解する。(2) 三角関数を合成して定義域内の解を選ぶ。(3) 条件付き標本の枚数を数える。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) (a,b)=(1,1)(a,b)=(1,1)\quad(2) x=−11π12,7π12\displaystyle x=-\frac{11\pi}{12},\frac{7\pi}{12}\quad(3) {12(n が偶数)n−12n(n が奇数)\displaystyle \begin{cases}\dfrac12 & (n\text{ が偶数})\\[2pt]\dfrac{n-1}{2n} & (n\text{ が奇数})\end{cases}

4解答

解答を見る途中式つきの解答

【用語の解釈】小問(1)の「自然数」は、原文で別途定義されていないため、正の整数と解釈します。0を含む定義では (0,2),(2,0) も加わるため、以下の小問(1)の列挙はこの解釈に基づきます。

(1) s=a+bs=a+b とおくと、p=a2−a+2ab+b2−b=s2−s=s(s−1)p=a^2-a+2ab+b^2-b=s^2-s=s(s-1) である。a,ba,b は自然数なので s≧2s\geq 2。s≧3s\geq 3 なら ss と s−1s-1 はともに 11 より大きく、pp は合成数となる。したがって s=2s=2 であり、a,ba,b は自然数だから a=b=1a=b=1。このとき p=2p=2 は素数である。よって (a,b)=(1,1)(a,b)=(1,1)。

(2) 与式を整理すると 2sin⁡x−6cos⁡x=2\sqrt2\sin x-\sqrt6\cos x=2。ここで cos⁡π3=12\displaystyle \cos\frac{\pi}{3}=\frac12、sin⁡π3=32\displaystyle \sin\frac{\pi}{3}=\frac{\sqrt3}{2} より、左辺は 22sin⁡(x−π3)\displaystyle 2\sqrt2\sin\left(x-\frac{\pi}{3}\right) と表せる。したがって sin⁡(x−π3)=22\displaystyle \sin\left(x-\frac{\pi}{3}\right)=\frac{\sqrt2}{2}。t=x−π3\displaystyle t=x-\frac{\pi}{3} とおくと、条件 −π≦x<π-\pi\leq x<\pi から −4π3≦t<2π3\displaystyle -\frac{4\pi}{3}\leq t<\frac{2\pi}{3} である。この範囲で sin⁡t=22\displaystyle \sin t=\frac{\sqrt2}{2} となるのは t=−5π4,π4\displaystyle t=-\frac{5\pi}{4},\frac{\pi}{4} だから、x=−11π12,7π12\displaystyle x=-\frac{11\pi}{12},\frac{7\pi}{12}。

(3) 偶数であることが分かっているので、条件を満たすカードは 2,4,…,2n2,4,\ldots,2n の nn 枚である。そのうち書かれた数が nn 以下のものは 2,4,…,2⌊n2⌋\displaystyle 2,4,\ldots,2\left\lfloor\frac n2\right\rfloor であり、⌊n2⌋\displaystyle \left\lfloor\frac n2\right\rfloor 枚ある。したがって求める確率は ⌊n/2⌋n\displaystyle \frac{\lfloor n/2\rfloor}{n} である。nn が偶数なら 12\displaystyle \frac12、nn が奇数なら n−12n\displaystyle \frac{n-1}{2n} となる。

この問題で使う考え方

  • 約数・倍数
  • 三角関数の合成
  • 条件付き確率

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