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鹿児島大学/2020年度/前期

鹿児島大学 2020年 数学 第2問解答・解説

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1問題

鹿児島大学2020年度第2問

tt を正の実数とする。実数全体の集合の、2つの部分集合 A,BA,B を次のように定める。 A={a∣すべての実数 x に対して x2+(a+1)x+2a>0 が成り立つ}A=\{a\mid \text{すべての実数 }x\text{ に対して }x^2+(a+1)x+2a>0\text{ が成り立つ}\} B={b∣bx2+tx+(b+t)<0 を満たす実数 x が存在する}B=\{b\mid bx^2+tx+(b+t)<0\text{ を満たす実数 }x\text{ が存在する}\}

(1) 集合 AA に属する実数 aa の範囲を求めよ。

(2) 集合 BB に属する実数 bb の範囲を、tt を用いて表せ。

(3) A∩BA\cap B が空集合でないような tt の範囲を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) 3−22<a<3+223-2\sqrt{2} < a < 3+2\sqrt{2} / (2) b<2−12t\displaystyle b < \frac{\sqrt{2}-1}{2}t / (3) t>2(2−1)t > 2(\sqrt{2}-1)

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) f(x)=x2+(a+1)x+2af(x)=x^2+(a+1)x+2a を平方完成すると f(x)=(x+a+12)2+−a2+6a−14\displaystyle f(x)=\left(x+\frac{a+1}{2}\right)^2+\frac{-a^2+6a-1}{4} となる。二乗項は x=−a+12\displaystyle x=-\frac{a+1}{2} のとき 00 となるので、f(x)>0f(x)>0 がすべての実数 xx で成り立つための必要十分条件は −a2+6a−1>0-a^2+6a-1>0 である。よって a2−6a+1<0すなわち(a−(3−22))(a−(3+22))<0a^2-6a+1<0 \text{すなわち} (a-(3-2\sqrt{2}))(a-(3+2\sqrt{2}))<0 から、AA に属する aa の範囲は 3−22<a<3+223-2\sqrt{2}<a<3+2\sqrt{2} となる。

(2) b<0b<0 のとき、 bx2+tx+(b+t)=b(x+t2b)2+b+t−t24b.\displaystyle bx^2+tx+(b+t)=b\left(x+\frac{t}{2b}\right)^2+b+t-\frac{t^2}{4b}. 平方項は xx を動かすといくらでも大きくでき、係数 bb は負なので、この式が負となる xx が存在する。b=0b=0 のときは t(x+1)<0t(x+1)<0 となる x<−1x<-1 が存在する(t>0t>0)。b>0b>0 のときは上に開く二次関数であり、最小値は x=−t2b\displaystyle x=-\frac{t}{2b} のときの b+t−t24b\displaystyle b+t-\frac{t^2}{4b} である。したがって、この場合に負となる xx が存在するための必要十分条件は b+t−t24b<0すなわち4b2+4tb−t2<0\displaystyle b+t-\frac{t^2}{4b}<0 \text{すなわち} 4b^2+4tb-t^2<0 である。右辺の二次式の bb に関する解は −1−22t, −1+22t\displaystyle \frac{-1-\sqrt{2}}{2}t,\ \frac{-1+\sqrt{2}}{2}t である。t>0t>0 と b>0b>0 より 0<b<2−12t\displaystyle 0<b<\frac{\sqrt{2}-1}{2}t となる。以上を b≦0b\leq0 の場合と合わせて b<2−12t\displaystyle b<\frac{\sqrt{2}-1}{2}t を満たす実数全体が BB である。

(3) A∩BA\cap B が空でないための必要十分条件は、BB の上端が AA の下端より大きいことである。よって 2−12t>3−22すなわちt>2(3−22)2−1=2(2−1).\displaystyle \frac{\sqrt{2}-1}{2}t>3-2\sqrt{2} \text{すなわち} t>\frac{2(3-2\sqrt{2})}{\sqrt{2}-1} =2(\sqrt{2}-1). 求める範囲は t>2(2−1)t>2(\sqrt{2}-1) である。

この問題で使う考え方

  • 集合と包含
  • 二次関数の最大・最小
  • 二次不等式とグラフ

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