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宮崎大学/2021年度/前期

宮崎大学 2021年 数学 第5問解答・解説

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1問題

宮崎大学2021年度第5問

次の各問に答えよ。

(1)(必答)次の空欄あ~しを適切な整数で埋めよ。   3x2+10xy+8y2+8x+10y−33x^2+10xy+8y^2+8x+10y-3 を因数分解すると,3x2+10xy+8y2+8x+10y−3=(x+ay+b)(3x+cy+d)3x^2+10xy+8y^2+8x+10y-3=(x+ay+b)(3x+cy+d)となる。このとき,定数 a,b,c,da,b,c,d の値はa=□あ,b=□い,c=□う,d=□えa=\square_{\text{あ}},\quad b=\square_{\text{い}},\quad c=\square_{\text{う}},\quad d=\square_{\text{え}}である。   これを用いて,等式3x2+10xy+8y2+8x+10y+9=03x^2+10xy+8y^2+8x+10y+9=0を満たす整数 x,yx,y の組 (x,y)(x,y) を求めると,そのような組 (x,y)(x,y) は4つあることがわかり,それらを xx の値が小さい方から順に並べると,(□お,□か),(□き,□く),(□け,□こ),(□さ,□し)(\square_{\text{お}},\square_{\text{か}}),\quad(\square_{\text{き}},\square_{\text{く}}),\quad(\square_{\text{け}},\square_{\text{こ}}),\quad(\square_{\text{さ}},\square_{\text{し}})となる。

(2) 15ページの[A],16ページの[B]のいずれか一方を選択し,解答せよ。   [A](選択) 次の空欄ア~エを適切な数で埋めよ。ただし,ii は虚数単位とする。複素数z1=2+23i,z2=5+53i,z3=5−43+(4+53)iz_1=2+2\sqrt{3}i,\quad z_2=5+5\sqrt{3}i,\quad z_3=5-4\sqrt{3}+(4+5\sqrt{3})iおよび α=1+2i\alpha=1+\sqrt{2}i に対し,αz1,αz2,αz3\alpha z_1,\alpha z_2,\alpha z_3 で表される複素数平面上の点をそれぞれ P1,P2,P3P_1,P_2,P_3 とする。このとき,z31+3i=x+yi  (x,y は実数)\displaystyle \frac{z_3}{1+\sqrt{3}i}=x+yi\;(x,y\text{ は実数}) となる x,yx,y の値は x=□ア, y=□イx=\square_{\text{ア}},\ y=\square_{\text{イ}} である。また,∣α∣=□ウ|\alpha|=\square_{\text{ウ}} である。さらに,△P1P2P3\triangle P_1P_2P_3 の面積は □エ\square_{\text{エ}} である。   [B](選択) 次の空欄カ~シを適切な数または数式で埋めよ。ただし,カは xx だけを用いて表された数式,キは yy だけを用いて表された数式,サとシは整数で埋めよ。また,log⁡x\log x は xx の自然対数を表す。曲線y=log⁡x+x2−42(x≧2)\displaystyle y=\log\frac{x+\sqrt{x^2-4}}{2}\quad(x\geq2)の概形は右図のようになる。

横軸x、縦軸y上に曲線y=log((x+√(x²−4))/2)が描かれている。曲線はx軸の目盛2から右上へ伸び、傾きは次第に緩やかになる。原点にOとあり、両軸の正方向に矢印がある。

このとき,(2ey−x)2=□カ,x=□キ\left(2e^y-x\right)^2=\square_{\text{カ} },\qquad x=\square_{\text{キ} }である。曲線 y=log⁡x+x2−42\displaystyle y=\log\frac{x+\sqrt{x^2-4}}{2} と xx 軸および直線 x=4x=4 とで囲まれた図形を xx 軸のまわりに1回転させてできる立体の体積を VV とする。体積 VV はV=∫24□ク dx\displaystyle V=\int_2^4\square_{\text{ク}}\,dxにより求めることができる。log⁡x+x2−42=t\displaystyle \log\frac{x+\sqrt{x^2-4}}{2}=t とおくと,VV は tt だけで表される数式 f(t)=□ケf(t)=\square_{\text{ケ}} と a=log⁡(2+3)a=\log(2+\sqrt{3}) を用いて,V=∫0af(t) dt\displaystyle V=\int_0^a f(t)\,dtと表される。ここで,0でない定数 kk に対し,関数 t2ektt^2e^{kt} の不定積分は∫t2ekt dt=ektk3(□コ)+C(Cは積分定数)\displaystyle \int t^2e^{kt}\,dt=\frac{e^{kt}}{k^3}\left(\square_{\text{コ}}\right)+C\quad(C\text{は積分定数})である。よって,V=4π(a2−□サ a+□シ)V=4\pi\left(a^2-\sqrt{\square_{\text{サ}}}\,a+\square_{\text{シ}}\right)である。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) a
    2
  • (1) b
    3
  • (1) c
    4
  • (1) d
    −1
  • (2)[A] ア
    5
  • (2)[A] イ
    4
  • (2)[A] ウ
    3\sqrt3
  • (2)[A] エ
    72
  • (2)[B] カ
    x2−4x^2-4
  • (2)[B] キ
    ey+e(−y)e^y+e^{(−y)}
  • (2)[B] ク
    π(log((x+√(x²−4))/2))²
  • (2)[B] ケ
    πt²(e^t−e(−t)e^{(−t)})
  • (2)[B] コ
    k²t²−2kt+2
  • (2)[B] サ
    3
  • (2)[B] シ
    1

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) 係数を比較すると ac=8ac=8、c+3a=10c+3a=10 なので (a,c)=(2,4)(a,c)=(2,4)。また d+3b=8d+3b=8、2d+4b=102d+4b=10 より (b,d)=(3,−1)(b,d)=(3,-1)。従って 3x2+10xy+8y2+8x+10y−3=(x+2y+3)(3x+4y−1).3x^2+10xy+8y^2+8x+10y-3=(x+2y+3)(3x+4y-1). 求める整数解は (x+2y+3)(3x+4y−1)=−12(x+2y+3)(3x+4y-1)=-12。A=x+2y+3A=x+2y+3、B=3x+4y−1B=3x+4y-1 とおけば AB=−12AB=-12、A≡B(mod2)A\equiv B\pmod 2、x=B−2A+7x=B-2A+7、y=(3A−B−10)/2y=(3A-B-10)/2。同じ偶奇となる因数対は (A,B)=(2,−6),(−2,6),(6,−2),(−6,2)(A,B)=(2,-6),(-2,6),(6,-2),(-6,2) であり、xx の昇順では (−7,5),(−3,1),(17,−11),(21,−15).(-7,5),\quad(-3,1),\quad(17,-11),\quad(21,-15).

(2)[A] 分母の共役を掛けると z31+3i=5+4i,∣α∣=∣1+2i∣=3.\displaystyle \frac{z_3}{1+\sqrt3 i}=5+4i,\qquad |\alpha|=|1+\sqrt2 i|=\sqrt3. z2−z1=3+33iz_2-z_1=3+3\sqrt3 i、z3−z1=(3−43)+(4+33)iz_3-z_1=(3-4\sqrt3)+(4+3\sqrt3)i なので、z1,z2,z3z_1,z_2,z_3 が作る三角形の面積は 12∣3(4+33)−33(3−43)∣=24.\displaystyle \frac12\left|3(4+3\sqrt3)-3\sqrt3(3-4\sqrt3)\right|=24. 複素数 α\alpha による拡大率は ∣α∣|\alpha|、面積倍率は ∣α∣2=3|\alpha|^2=3。従って △P1P2P3\triangle P_1P_2P_3 の面積は 7272。

(2)[B] ey=(x+x2−4)/2e^y=(x+\sqrt{x^2-4})/2 の逆数は e−y=(x−x2−4)/2e^{-y}=(x-\sqrt{x^2-4})/2。よって x=ey+e−yx=e^y+e^{-y} かつ (2ey−x)2=(ey−e−y)2=x2−4(2e^y-x)^2=(e^y-e^{-y})^2=x^2-4。回転体の体積は V=π∫24(log⁡x+x2−42)2dx.\displaystyle V=\pi\int_2^4\left(\log\frac{x+\sqrt{x^2-4}}2\right)^2dx. t=log⁡((x+x2−4)/2)t=\log((x+\sqrt{x^2-4})/2) とすれば x=et+e−tx=e^t+e^{-t}、dx=(et−e−t)dtdx=(e^t-e^{-t})dt、上端は a=log⁡(2+3)a=\log(2+\sqrt3)。したがって f(t)=πt2(et−e−t),V=∫0af(t) dt.\displaystyle f(t)=\pi t^2(e^t-e^{-t}),\qquad V=\int_0^a f(t)\,dt. 部分積分により ∫t2ektdt=ektk3(k2t2−2kt+2)+C.\displaystyle \int t^2e^{kt}dt=\frac{e^{kt}}{k^3}(k^2t^2-2kt+2)+C. 従って V=π[et(t2−2t+2)+e−t(t2+2t+2)]0a.V=\pi\left[e^t(t^2-2t+2)+e^{-t}(t^2+2t+2)\right]_0^a. ea=2+3e^a=2+\sqrt3、e−a=2−3e^{-a}=2-\sqrt3 を用いると V=4π(a2−3 a+1).V=4\pi(a^2-\sqrt3\,a+1).

(1) は係数比較で因数分解し、二因子の積が−12となる同偶奇の因数対を列挙する。(2)[A] は複素数の除法と、複素数倍による面積倍率を使う。(2)[B] は双曲線余弦の逆関数を置換して回転体積を積分し、端点で e^a=2+√3 を用いる。

この問題で使う考え方

  • 係数比較
  • 因数対の列挙
  • 複素数の共役
  • 面積倍率
  • 双曲線関数的置換
  • 部分積分

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