第III問 解答
θ=2π/7 とおく。z=cosθ+isinθ は絶対値が 1 なので、z−1=z である。
(1) zr=1 となる条件は rθ が 2π の整数倍となること、すなわち 7∣r である。したがって最小の自然数は k=7 であり、すべての自然数 l について (zl)7=1 となる。また a=z+z−1=2cosθ=2cos72π. よって あ=7、い=2/7 である。z+z−1=a を平方・立方すると z2+z−2=a2−2,z3+z−3=a3−3a. z=1 かつ z7=1 より 1+z+⋯+z6=0 である。両辺に z−3 を掛け、互いに逆数の項を組にすると 0=1+(z+z−1)+(z2+z−2)+(z3+z−3)=a3+a2−2a−1. 従って う=a2−2、え=a3−3a、(お,か,き)=(1,−2,−1) である。
p(x)=x3+x2−2x−1 とする。j=1,2,3 に対し zj も 1 以外の 7 乗根であるから、同じ等比数列の計算により 2cos(2jπ/7) は p(x)=0 の解である。0<2π/7<4π/7<6π/7<π で余弦の値は角度が大きくなると必ず小さくなるため、これらは相異なる三つの解である。原文の 0<く<け<1 に従い b=2cos74π,c=2cos76π,く=74,け=76.
(2) π/4<2π/7<π/3 である。余弦関数は引数が0から π まで増えると値が必ず小さくなるので 1=2cos3π<a=2cos72π<2cos4π=2. 従って 1<a<2 より こ=1 である。
(3) x≧1 では p′(x)=3x2+2x−2>0 である。α=3/2、β=8/5 とおくと p(α)=21−α<0,p(β)=53−2β>0 である。後者は β2=8/5<9/4 より β<3/2 による。a>1、p(a)=0 と単調性から 1015=α<a<β=1016. 従って さ=15 である。
(4) π/2<4π/7<6π/7<π より b,c<0 であり、cos(π−t)=−cost を使うと ∣b∣=2cos73π,a=2cos72π,∣c∣=2cos7π. π/7<2π/7<3π/7 であるから し=∣b∣<す=a<せ=∣c∣.
(5) 解と係数の関係から a+b+c=−1 である。また p(−1/2)=1/8>0、p(0)=−1<0 なので、p は −1/2<x<0 の範囲に解をもつ。a>1、c=2cos(6π/7)<−1 であり、三つの解は a,b,c に尽きるから、その解は b である。従って −1/2<b<0 である。(4) の最大辺は ∣c∣ であり ∣c∣−(a+∣b∣)=−c−a+b=1+2b>0. 最大辺が他の二辺の和を超えるため、この三辺をもつ三角形は存在しない。
(6) q=z3 は直線 OA の単位方向を表す。単位複素数 q の方向の原点を通る直線に関する u の鏡映は、u を q 倍して実軸に回し、共役をとり、q 倍して戻すことから q2u である。従って u=iz の像は γ=z6iz=−iz5. ここで z2−z−2=2isin(4π/7) より γ+iz=iz(1−z4)=iz3(z−2−z2)=2sin74πz3. a=2cosθ>0、0<θ<π/2 なので 4−a2=2sinθ。倍角の公式から 2sin74π=2sin(2θ)=4sinθcosθ=a4−a2. 従って γ=a4−a2z3−iz,そ=a4−a2,た=−1. 両係数は実数である。
(7) w=(1+3i)/2=cos(π/3)+isin(π/3) であり、∣z∣=∣w∣=1 である。θ−π/3=−π/21 を用いると ∣zd+wd∣2=2+2Re(zdwd)=2+2cos21dπ≦4. 等号は dπ/21 が 2π の整数倍となるとき、すなわち 42∣d のとき、かつそのときに限る。d=42 は指定範囲内なので最大値は 2 である。また 42⋅48=2016≦2026<2058=42⋅49 より該当する d は 48 個である。従って ち=2,つ=48 である。
全解答 あ=7,い=72,う=a2−2,え=a3−3a,(お,か,き)=(1,−2,−1),(く,け)=(74,76),こ=1,さ=15,(し,す,せ)=(∣b∣,a,∣c∣),(5) 三角形は存在しない,そ=a4−a2,た=−1,ち=2,つ=48.