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大阪大学/2019年度/前期

大阪大学 2019年 数学 第2問解答・解説

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1問題

大阪大学2019年度第2問

自然数 a,ba,b に対し、 w=cos⁡aπ3+b+isin⁡aπ3+b\displaystyle w=\cos\frac{a\pi}{3+b}+i\sin\frac{a\pi}{3+b} とおく。ただし、ii は虚数単位とする。複素数 znz_n(n=1,2,3,…n=1,2,3,\ldots)を以下のように定める。 z1=1,z2=1−w,zn=(1−w)zn−1+wzn−2(n=3,4,5,…)z_1=1,\quad z_2=1-w,\quad z_n=(1-w)z_{n-1}+wz_{n-2}\quad(n=3,4,5,\ldots) このとき以下の問いに答えよ。

(1) a=4,b=3a=4,b=3 のとき、複素数平面上の点 z1,z2,z3,z4,z5,z6,z7z_1,z_2,z_3,z_4,z_5,z_6,z_7 をこの順に線分で結んでできる図形を図示せよ。

(2) a=2,b=1a=2,b=1 のとき、z63z_{63} を求めよ。

(3) さいころを2回投げ、1回目に出た目を aa、2回目に出た目を bb とする。このとき z63=0z_{63}=0 である確率を求めよ。  (配点率20%)

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2解答

解答を見る答えはこの解答の中にあります

まず漸化式を差の形に直すと zn−zn−1=−w(zn−1−zn−2).z_n-z_{n-1}=-w(z_{n-1}-z_{n-2}). z2−z1=−wz_2-z_1=-w なので帰納的に zn−zn−1=(−w)n−1z_n-z_{n-1}=(-w)^{n-1}。和をとれば zn=∑k=0n−1(−w)k={1−(−w)n1+w(w≠−1),n(w=−1).\displaystyle z_n=\sum\limits _{k=0}^{n-1}(-w)^k =\begin{cases}\dfrac{1-(-w)^n}{1+w}&(w\ne-1),\\n&(w=-1).\end{cases} (1) a=4,b=3a=4,b=3 のとき w=−1/2+(3/2)iw=-1/2+(\sqrt3/2)i,−w=1/2−(3/2)i-w=1/2-(\sqrt3/2)i。 従って各点は順に z1=1,z2=32−32i,z3=1−3i,z4=−3i,z5=−12−32i,z6=0,z7=1.\displaystyle \begin{gathered} z_1=1,\quad z_2=\frac32-\frac{\sqrt3}{2}i,\quad z_3=1-\sqrt3i,\quad z_4=-\sqrt3i,\\ z_5=-\frac12-\frac{\sqrt3}{2}i,\quad z_6=0,\quad z_7=1. \end{gathered} 隣り合う点を結ぶと一辺1の正六角形ができる。図の矢印順に進み,最後は最初の点に戻る。

(2) a=2,b=1a=2,b=1 では w=iw=i。i63=−ii^{63}=-i より z63=1+i631+i=1−i1+i=−i.\displaystyle \boxed{z_{63}=\frac{1+i^{63}}{1+i}=\frac{1-i}{1+i}=-i}.

(3) w=−1w=-1 の場合は z63=63≠0z_{63}=63\ne0。これを除けば z63=0であるための必要十分条件はw63=−1、すなわち63ab+3 が奇数の整数.\displaystyle z_{63}=0\quad\text{であるための必要十分条件は}\quad w^{63}=-1 \quad\text{、すなわち}\quad\frac{63a}{b+3}\text{ が奇数の整数}. 1≦a,b≦61\le a,b\le6 の範囲で調べる。表の中では w=−1w=-1 となる組を除いている。 b123456b+3456789条件を満たす aなしなし21,3,5なし1,3,5\begin{array}{c|rrrrrr} b&1&2&3&4&5&6\\\hline b+3&4&5&6&7&8&9\\ \text{条件を満たす }a&\text{なし}&\text{なし}&2&1,3,5&\text{なし}&1,3,5 \end{array} 例えば分母4,5では奇数整数となるのはそれぞれ a=4,5a=4,5 だけだが,どちらも w=−1w=-1。分母6では a=2,6a=2,6 が該当し,a=6a=6 を除く。分母8では該当なし。分母7,9では奇数の aa が該当する。 よって全36通りのうち7通りであり,求める確率は 7/36\boxed{7/36}。

この問題で使う考え方

  • 階差数列
  • 等比数列の和
  • ド・モアブルの定理
  • 整数条件による数え上げ

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