本文へ進む
メニュー
医学部数学 過去問DB問題を探す

大阪大学/2019年度/前期

大阪大学 2019年 数学 第3問解答・解説

このページには広告が含まれます。

1問題

大阪大学2019年度第3問

実数 s,ts,t が s2+t2≦6s^2+t^2\leq 6 を満たしながら変わるとき、xyxy 平面上で点 (s+t,st)(s+t,st) が動く領域を AA とする。このとき以下の問いに答えよ。

(1) (2,2)(2,\sqrt{2}) が領域 AA の点かどうか判定せよ。

(2) AA を図示せよ。

(3) AA を xx 軸のまわりに1回転してできる回転体の体積を求めよ。

(配点率20%)

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)(2,2)∉A.(1)\quad (2,\sqrt2)\notin A.
    (2)A={(x,y):x2−62≦y≦x24, −23≦x≦23}.\displaystyle (2)\quad A=\left\{(x,y):\frac{x^2-6}{2}\le y\le\frac{x^2}{4},\space{}-2\sqrt3\le x\le2\sqrt3\right\}.
    (3)V=2π5(56−243+246).\displaystyle (3)\quad V=\frac{2\pi}{5}(56-24\sqrt3+24\sqrt6).

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) x=s+tx=s+t、y=sty=st とすると、s,ts,t は方程式 u2−xu+y=0u^2-xu+y=0 の2つの実数解である。したがって判別式は x2−4y≧0x^2-4y\geq0 でなければならない。(2,2\sqrt2) については x2−4y=4−42<0x^2-4y=4-4\sqrt2<0 となるため、実数 s,ts,t は存在しない。よって (2,2)(2,\sqrt2) は AA の点ではない。

(2) AA の点 (x,y)=(s+t,st)(x,y)=(s+t,st) について x2−4y=(s+t)2−4st=(s−t)2≧0,x2−2y=(s+t)2−2st=s2+t2≦6.x^2-4y=(s+t)^2-4st=(s-t)^2\geq0, \qquad x^2-2y=(s+t)^2-2st=s^2+t^2\leq6. 逆に、x2−4y≧0x^2-4y\geq0 なら u2−xu+y=0u^2-xu+y=0 は実数解 s,ts,t をもち、その解は s+t=x, st=ys+t=x,\ st=y を満たす。さらに x2−2y≦6x^2-2y\leq6 なら s2+t2≦6s^2+t^2\leq6 だから、この (x,y)(x,y) は AA に属する。よって A={(x,y):x2−4y≧0, x2−2y≦6}={(x,y):x2−62≦y≦x24}.\displaystyle \begin{aligned} A&=\{(x,y):x^2-4y\geq0,\ x^2-2y\leq6\}\\ &=\left\{(x,y):\frac{x^2-6}{2}\leq y\leq\frac{x^2}{4}\right\}. \end{aligned} 上下の境界が交わるのは x2−62=x24であるための必要十分条件はx2=12,\displaystyle \frac{x^2-6}{2}=\frac{x^2}{4}\quad\text{であるための必要十分条件は}\quad x^2=12, すなわち x=±23x=\pm2\sqrt3、y=3y=3 の点である。したがって図は、y=x22−3\displaystyle y=\frac{x^2}{2}-3 を下側、y=x24\displaystyle y=\frac{x^2}{4} を上側とし、−23≦x≦23-2\sqrt3\leq x\leq2\sqrt3 の範囲でその間を塗った領域である。下側の頂点は (0,−3)(0,-3)、上側の頂点は (0,0)(0,0) である。

(3) 下側と上側の境界を L(x)=x22−3,U(x)=x24\displaystyle L(x)=\frac{x^2}{2}-3,\qquad U(x)=\frac{x^2}{4} とおく。AA は xx 軸について左右対称なので、x≧0x\geq0 の断面積を積分して2倍する。0≦x≦60\leq x\leq\sqrt6 では縦の区間 [L(x),U(x)][L(x),U(x)] が xx 軸をまたぎ、回転後の断面は半径 max⁡{−L(x),U(x)}\displaystyle \max\{-L(x),U(x)\} の円板となる。両半径が等しいのは 3−x22=x24であるための必要十分条件はx=2(x≧0)\displaystyle 3-\frac{x^2}{2}=\frac{x^2}{4}\quad\text{であるための必要十分条件は}\quad x=2 \qquad (x\geq0) である。6≦x≦23\sqrt6\leq x\leq2\sqrt3 では 0≦L(x)≦U(x)0\leq L(x)\leq U(x) なので、断面は外半径 U(x)U(x)、内半径 L(x)L(x) の円環となる。以上より V=2π[∫02(3−x22)2dx+∫223(x24)2dx−∫623(x22−3)2dx].\displaystyle \begin{aligned} V=2\pi\Bigg[&\int_0^2\left(3-\frac{x^2}{2}\right)^2dx +\int_2^{2\sqrt3}\left(\frac{x^2}{4}\right)^2dx -\int_{\sqrt6}^{2\sqrt3}\left(\frac{x^2}{2}-3\right)^2dx\Bigg]. \end{aligned} 各積分は ∫02(3−x22)2dx=[9x−x3+x520]02=585,∫223(x24)2dx=[x580]223=183−25,∫623(x22−3)2dx=[x520−x3+9x]623=423−2465.\displaystyle \begin{aligned} \int_0^2\left(3-\frac{x^2}{2}\right)^2dx &=\left[9x-x^3+\frac{x^5}{20}\right]_0^2=\frac{58}{5},\\ \int_2^{2\sqrt3}\left(\frac{x^2}{4}\right)^2dx &=\left[\frac{x^5}{80}\right]_2^{2\sqrt3}=\frac{18\sqrt3-2}{5},\\ \int_{\sqrt6}^{2\sqrt3}\left(\frac{x^2}{2}-3\right)^2dx &=\left[\frac{x^5}{20}-x^3+9x\right]_{\sqrt6}^{2\sqrt3} =\frac{42\sqrt3-24\sqrt6}{5}. \end{aligned} したがって回転体の体積は V=2π5(56−243+246).\displaystyle \boxed{V=\frac{2\pi}{5}\left(56-24\sqrt3+24\sqrt6\right)}. 各断面の円板・円環の半径は領域の上下境界との距離に一致し、積分の区間は x=2x=2(外半径の切替え)、x=6x=\sqrt6(下側境界が軸を越える点)、x=23x=2\sqrt3(領域の端)で分けている。

この問題で使う考え方

  • 二次関数のグラフと頂点
  • 二次方程式の判別式
  • 解と係数の関係
  • 不等式の表す領域
  • 定積分
  • 不定積分・定積分の性質
  • 定積分による体積

PR

数学を1対1で教わるオンライン塾「数強塾」

数強塾は、中学生・高校生のための数学専門のオンライン個別指導塾です。プロ講師がマンツーマンで教え、大学受験の数学にも対応しています。入塾の前に、今の学習状況と目標を確かめる診断授業(体験・3,000円、税込)を受けられます。

「数強塾」オンライン数学克服塾〈プロ講師〉

東大生と1対1で学べるオンライン個別指導「トウコベ」

トウコベは、東大生を中心に難関大学の学生が講師を務める、完全マンツーマンのオンライン個別指導です。はじめに、オンラインの説明会・勉強相談(無料)をWebで予約でき、その後にお試し授業を受けられます。

トウコベ公式サイト

似た問題を、ほかの大学で

答えや解説の誤りに気づいたら、お問い合わせから教えてください。