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筑波大学/2018年度

筑波大学 2018年 数学 第6問解答・解説

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1問題

筑波大学2018年度第6問

複素数 α\alpha に対して,複素数平面上の3点 O(0),A( α\alpha ),B( α2\alpha^{2} ) を考える。 次の条件(I),(II),(III)をすべて満たす複素数 α\alpha 全体の集合を S とする。

(I) α は実数でも純虚数でもない。 (Ⅱ) ∣α∣>1\left|\alpha\right|>1 である。 (Ⅲ) 三角形 OAB は直角三角形である。

このとき,以下の問いに答えよ。

(1) α が S に属するとき, ∠OAB=π2\displaystyle \angle OAB = \frac{\pi}{2} であることを示せ。

(2) 集合 S を複素数平面に図示せよ。

(3) x, y を α2=x+yi\alpha^{2}=x+yi を満たす実数とする。 α\alpha が S を動くとき, xy 平面上の点 (x,y)(x, y) の軌跡を求め, 図示せよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)
    ∠OAB=π/2∠OAB=π/2
  • (2)
    S=1+ti:t∈R,t≠0S={1+ti:t∈R,t≠0}(Reα=1Re α=1からα=1α=1を除く)
  • (3)
    y2=4(1−x),y≠0y^2=4(1-x), y≠0(頂点(1,0)を除く)

3解答

解答を見る途中式つきの解答

α=u+vi, r=∣α∣>1\alpha=u+vi,\ r=|\alpha|>1 とする。条件(I)より u≠0, v≠0u\ne0,\ v\ne0。複素数表示のベクトル内積は Re⁡(z‾1z2)\operatorname{Re}(\overline z_1z_2) である。

(1) 頂点 OO が直角なら Re⁡(αˉα2)=r2u=0\operatorname{Re}(\bar\alpha\alpha^2)=r^2u=0 となり u=0u=0、条件(I)に反する。頂点 BB が直角なら Re⁡(−α2‾(α−α2))=r2(r2−u)=0,\operatorname{Re}\bigl(\overline{-\alpha^2}(\alpha-\alpha^2)\bigr) =r^2(r^2-u)=0, すなわち u=r2u=r^2 だが、u≦r<r2u\le r<r^2 なので不可能。従って直角は頂点 AA にあり、 Re⁡(−α‾(α2−α))=r2(1−u)=0.\operatorname{Re}\bigl(\overline{-\alpha}(\alpha^2-\alpha)\bigr) =r^2(1-u)=0. よって ∠OAB=π/2\angle OAB=\pi/2。

(2) u=1u=1 だから α=1+ti\alpha=1+ti。条件(I),(II)を合わせると t≠0t\ne0。従って S={1+ti:t は実数, t≠0},S=\{1+ti:t\text{ は実数},\ t\ne0\}, 複素平面では直線 Re⁡α=1\operatorname{Re}\alpha=1 から α=1\alpha=1 を除いた集合である。

右向きの横軸Re α、上向きの縦軸Im α、原点Oの複素数平面に、実部が1の点全体を表す太い縦の直線が上下に描かれ、上端の右にRe α=1と記されている。直線と実軸の交点は白丸で示され、その右下に「α=1(除く)」と書かれている。

(3) α=1+ti\alpha=1+ti より α2=(1−t2)+2ti\alpha^2=(1-t^2)+2ti。したがって x=1−t2, y=2tx=1-t^2,\ y=2t、すなわち y2=4(1−x),y≠0.y^2=4(1-x),\qquad y\ne0. 逆にこの条件なら t=y/2≠0t=y/2\ne0 を取れるので、軌跡は左向きの放物線から頂点 (1,0)(1,0) を除いたもの。

右向きx軸・上向きy軸を持つ座標図で、左に開く黒い放物線をy²=4(1−x)と記す。頂点を白丸で示し(1,0)(除く)と表示する。

この問題で使う考え方

  • 座標内積
  • 三頂点の直角条件比較
  • 媒介変数表示と消去

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