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香川大学/2024年度/前期

香川大学 2024年 数学 第3問解答・解説

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1問題

香川大学2024年度第3問

各項が自然数である2つの数列 {an}, {bn}\{a_n\},\ \{b_n\} を等式 an+bn5=(2+5)n(n=1,2,3,…)a_n+b_n\sqrt{5}=(2+\sqrt{5})^{n}\quad(n=1,2,3,\ldots) により定める。このとき、次の問に答えよ。

(1) すべての自然数 nn について、an−bn5=(2−5)na_n-b_n\sqrt{5}=(2-\sqrt{5})^{n} が成り立つことを示せ。

(2) lim⁡n→∞anbn\displaystyle \lim\limits _{n\to\infty}\frac{a_n}{b_n} を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)an−bn5=(2−5)n(n=1,2,3,…)\quad a_n-b_n\sqrt{5}=(2-\sqrt{5})^n\quad(n=1,2,3,\ldots)\qquad (2)lim⁡n→∞anbn=5\displaystyle \quad \lim\limits _{n\to\infty}\frac{a_n}{b_n}=\sqrt{5}

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1)n=1 のとき a1+b15=2+5 である。5 は無理数なので係数を比較して a1=2, b1=1 となり、 a1−b15=2−5 を得る。また、定義式から、すべての n≧1 についてan+1+bn+15=(2+5)(an+bn5)=(2an+5bn)+(an+2bn)5.係数を比較するとan+1=2an+5bn,bn+1=an+2bn.ここで an−bn5=(2−5)n と仮定すれば、an+1−bn+15=(2an+5bn)−(an+2bn)5=(2−5)(an−bn5)=(2−5)n+1.以上より数学的帰納法によって、すべての自然数 n について成り立つ。(2) 定義式と (1) の等式を加え、また引くと2an=(2+5)n+(2−5)n,2bn5=(2+5)n−(2−5)n.したがって、 r=2−52+5 とおけばanbn=5 1+rn1−rn. 2<5<3 より ∣2−5∣<1 かつ 2+5>1 なので ∣r∣<1 である。よって rn→0 となり、lim⁡n→∞anbn=5 1+01−0=5.\displaystyle \text{(1)}\quad n=1\text{ のとき }a_1+b_1\sqrt{5}=2+\sqrt{5}\text{ である。}\sqrt{5}\text{ は無理数なので係数を比較して }a_1=2,\ b_1=1\text{ となり、}\ a_1-b_1\sqrt{5}=2-\sqrt{5}\text{ を得る。} \text{また、定義式から、すべての }n\geq 1\text{ について} \begin{aligned} a_{n+1}+b_{n+1}\sqrt{5} &=(2+\sqrt{5})(a_n+b_n\sqrt{5})\\ &=(2a_n+5b_n)+(a_n+2b_n)\sqrt{5}. \end{aligned} \text{係数を比較すると} \qquad a_{n+1}=2a_n+5b_n,\quad b_{n+1}=a_n+2b_n. \text{ここで }a_n-b_n\sqrt{5}=(2-\sqrt{5})^n\text{ と仮定すれば、} \begin{aligned} a_{n+1}-b_{n+1}\sqrt{5} &=(2a_n+5b_n)-(a_n+2b_n)\sqrt{5}\\ &=(2-\sqrt{5})(a_n-b_n\sqrt{5})\\ &=(2-\sqrt{5})^{n+1}. \end{aligned} \text{以上より数学的帰納法によって、すべての自然数 }n\text{ について成り立つ。} \text{(2) 定義式と (1) の等式を加え、また引くと} \qquad 2a_n=(2+\sqrt{5})^n+(2-\sqrt{5})^n,\quad 2b_n\sqrt{5}=(2+\sqrt{5})^n-(2-\sqrt{5})^n. \text{したがって、 }r=\frac{2-\sqrt{5}}{2+\sqrt{5}}\text{ とおけば} \qquad \frac{a_n}{b_n}=\sqrt{5}\,\frac{1+r^n}{1-r^n}. \text{ }2<\sqrt{5}<3\text{ より }|2-\sqrt{5}|<1\text{ かつ }2+\sqrt{5}>1\text{ なので }|r|<1\text{ である。よって }r^n\to 0\text{ となり、} \qquad \lim\limits _{n\to\infty}\frac{a_n}{b_n}=\sqrt{5}\,\frac{1+0}{1-0}=\sqrt{5}.

この問題で使う考え方

  • 実数と無理数
  • 漸化式
  • 数学的帰納法
  • 数列の極限

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