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香川大学/2024年度/前期

香川大学 2024年 数学 第2問解答・解説

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1問題

香川大学2024年度第2問

実数 mm に対し、2直線 ℓ1: mx+y=m+1,ℓ2: x−my=2m−3\ell_1:\ mx+y=m+1,\qquad \ell_2:\ x-my=2m-3 を考える。このとき、次の問に答えよ。

(1) ℓ1\ell_1 と ℓ2\ell_2 は垂直であることを示せ。

(2) 直線 ℓ1\ell_1 は mm の値によらないある1点を必ず通る。その点の座標を求めよ。

(3) mm が正の実数全体を動くときの ℓ1\ell_1 と ℓ2\ell_2 の交点の軌跡を求め、図示せよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) ℓ1⊥ℓ2.(1)\space{}\ell_1\perp\ell_2.
    (2) (1,1).
    (3) (x+1)2+(y+12)2=254,3x+4y+5>0;(−3,1),(1,−2)\displaystyle (3)\space{}\left(x+1\right)^2+\left(y+\frac12\right)^2=\frac{25}{4},\quad 3x+4y+5>0;\quad (-3,1),(1,-2) は除く.

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) m≠0m\ne0 のとき、ℓ1\ell_1 の傾きは −m-m、ℓ2\ell_2 を y=1mx+3−2mm\displaystyle y=\frac1m x+\frac{3-2m}{m} と変形すると傾きは 1/m1/m であるから、傾きの積は −1-1 である。m=0m=0 のときは ℓ1:y=1\ell_1:y=1、ℓ2:x=−3\ell_2:x=-3 であり、一方は水平、他方は垂直なので、どの実数 mm に対しても二直線は垂直である。

(2) ℓ1\ell_1 の方程式は mx+y=m+1すなわちm(x−1)+(y−1)=0mx+y=m+1\quad\text{すなわち}\quad m(x-1)+(y-1)=0 と書ける。従って (1,1)(1,1) はすべての mm について ℓ1\ell_1 上にある。例えば m=0m=0 のときの直線は y=1y=1、m=1m=1 のときは x+y=2x+y=2 であり、この二直線の交点は (1,1)(1,1) だから、共通点はこれである。

(3) 交点を (x,y)(x,y) とすると、第一式から y=m+1−mxy=m+1-mx。これを第二式に代入して x−m(m+1−mx)=2m−3,x-m(m+1-mx)=2m-3, よって x=m2+3m−3m2+1,y=−2m2+4m+1m2+1.\displaystyle x=\frac{m^2+3m-3}{m^2+1},\qquad y=\frac{-2m^2+4m+1}{m^2+1}. 分母 m2+1m^2+1 は常に正なので、各 mm について交点は一つに定まる。

ここで u=m2−1m2+1,v=2mm2+1\displaystyle u=\frac{m^2-1}{m^2+1},\qquad v=\frac{2m}{m^2+1} とおくと、u2+v2=1u^2+v^2=1、また m>0m>0 より v>0v>0 である。交点の座標は x=−1+2u+32v,y=−12−32u+2v\displaystyle x=-1+2u+\frac32v,\qquad y=-\frac12-\frac32u+2v と表されるから、 (x+1)2+(y+12)2=(2u+32v)2+(−32u+2v)2=254(u2+v2)=254,3x+4y+5=252v>0.\displaystyle \begin{aligned} \left(x+1\right)^2+\left(y+\frac12\right)^2 &=\left(2u+\frac32v\right)^2+\left(-\frac32u+2v\right)^2\\ &=\frac{25}{4}(u^2+v^2)=\frac{25}{4},\\ 3x+4y+5&=\frac{25}{2}v>0. \end{aligned} 逆に、X=x+1, Y=y+12\displaystyle X=x+1,\ Y=y+\frac12 とすると、上の座標表示を解いて u=8X−6Y25,v=6X+8Y25\displaystyle u=\frac{8X-6Y}{25},\qquad v=\frac{6X+8Y}{25} を得る。この二式から u2+v2=425(X2+Y2)\displaystyle u^2+v^2=\frac4{25}(X^2+Y^2) であり、円の方程式は u2+v2=1u^2+v^2=1 に等しい。また 3x+4y+5=252v\displaystyle 3x+4y+5=\frac{25}{2}v なので、指定された側はちょうど v>0v>0 に当たる。このとき u2+v2=1u^2+v^2=1 より m=v/(1−u)>0m=v/(1-u)>0 とおけて、計算すると u=(m2−1)/(m2+1), v=2m/(m2+1)u=(m^2-1)/(m^2+1),\ v=2m/(m^2+1) となる。したがって円上で 3x+4y+5>03x+4y+5>0 を満たすすべての点が、正の実数 mm によって得られる。軌跡は (x+1)2+(y+12)2=254,3x+4y+5>0\displaystyle \left(x+1\right)^2+\left(y+\frac12\right)^2=\frac{25}{4},\qquad 3x+4y+5>0 で表される開半円弧である。直径の端点は (−3,1),(1,−2)(-3,1),(1,-2) で、いずれも m=0m=0 または m→+∞m\to+\infty に対応するため軌跡に含まれない。例えば m=1/2m=1/2 のとき (−1,2)(-1,2) を通るので、この半円弧を図示できる。

この問題で使う考え方

  • 直線の方程式
  • 軌跡
  • 円の方程式
  • 不等式の表す領域

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