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杏林大学/2024年度/一般選抜

杏林大学 2024年 数学 第I問解答・解説

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1問題

杏林大学2024年度第I問

キ\boxed{\text{キ}}の解答は該当する解答群の中から最も適当なものを一つ選べ。原点をOOとする座標平面上に円C:x2+y2=10C:x^2+y^2=10と直線ℓ:y=ax−4a+2\ell:y=ax-4a+2がある。ただし、aaは実数の定数とする。

(a)  直線ℓ\ellは、その傾きaaの値によらず定点F(ア,イ)F(\boxed{\text{ア}},\boxed{\text{イ}})を通る。定数aaを変化させたとき、円CCと接するような直線ℓ\ellは2本存在する。これらの直線と円CCとの接点をP,QP,Qとすると、短い方の弧PQPQの長さはウエオπ\displaystyle \frac{\sqrt{\boxed{\text{ウエ}}}}{\boxed{\text{オ}}}\piである。

(b)  直線ℓ\ellが円CCと異なる2点で交わるとき、その交点をR,SR,Sとする。線分RSRSの中点をMMとすると、OM→⋅FM→=カ\overrightarrow{OM}\cdot\overrightarrow{FM}=\boxed{\text{カ}}が成り立つ。定数aaを変化させたとき、点MMが描く軌跡は、原点OOを通り、キ\boxed{\text{キ}}の一部である。また、定数aaを変化させた場合に△ORS\triangle ORSの面積が最大となるのは、原点と直線ℓ\ellの距離がク\sqrt{\boxed{\text{ク}}}であり、a=ケ±コサシス\displaystyle a=\frac{\boxed{\text{ケ}}\pm\boxed{\text{コ}}\sqrt{\boxed{\text{サ}}}}{\boxed{\text{シス}}}のときである。

キの解答群

① 点FFを焦点とする放物線  ② 点FFを中心とする円  ③ 線分FOFOを直径とする円  ④ 線分FOFOを一辺にもつ正三角形の外接円

⑤ 点FFを焦点の1つとする楕円  ⑥ 線分FOFOを長軸とする楕円

⑦ 点FFを焦点の1つとする双曲線  ⑧ 2点F,OF,Oを頂点とする双曲線。

(c)  点T(u,v)T(u,v)を直線ℓ\ellと楕円E:x210+y24=1\displaystyle E:\frac{x^2}{10}+\frac{y^2}{4}=1の共有点とする。α→=(u10,v2),β→=(a10,−2)\displaystyle \overrightarrow{\alpha}=\left(\frac{u}{\sqrt{10}},\frac{v}{2}\right),\quad\overrightarrow{\beta}=(a\sqrt{10},-2)とおくと、点TTが直線ℓ\ell上にあることからα→⋅β→=セa−ソ\overrightarrow{\alpha}\cdot\overrightarrow{\beta}=\boxed{\text{セ}}a-\boxed{\text{ソ}}が成立する。また、点TTが楕円EE上にあることから∣α→∣=タ|\overrightarrow{\alpha}|=\boxed{\text{タ}}がいえる。−∣α→∣∣β→∣≦α→⋅β→≦∣α→∣∣β→∣-|\overrightarrow{\alpha}||\overrightarrow{\beta}|\leq\overrightarrow{\alpha}\cdot\overrightarrow{\beta}\leq|\overrightarrow{\alpha}||\overrightarrow{\beta}|より、直線ℓ\ellと楕円EEが共有点をもつaaの範囲はチ≦a≦ツテ\displaystyle \boxed{\text{チ}}\leq a\leq\frac{\boxed{\text{ツ}}}{\boxed{\text{テ}}}とわかる。

a=チa=\boxed{\text{チ}}のとき、直線ℓ\ellは楕円EEと点(ト,ナ)(\boxed{\text{ト}},\boxed{\text{ナ}})で接し、直線ℓ\ellが円CCによって切り取られる線分RSRSの長さはニヌ\boxed{\text{ニ}}\sqrt{\boxed{\text{ヌ}}}である。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • ア=4, =4,\space{} イ=2, =2,\space{} ウエ=10, =10,\space{} オ=2, =2,\space{} カ=0, =0,\space{} キ=3 (=3\space{}(解答群の3番), ク=5, =5,\space{} ケ=8, =8,\space{} コ=5, =5,\space{} サ=3, =3,\space{} シス=11, =11,\space{} セ=4, =4,\space{} ソ=2, =2,\space{} タ=1, =1,\space{} チ=0, =0,\space{} ツ=8, =8,\space{} テ=3, =3,\space{} ト=0, =0,\space{} ナ=2, =2,\space{} ニ=2, =2,\space{} ヌ=6=6

3解答

解答を見る途中式つきの解答

直線 ℓ\ell を ax−y=4a−2ax-y=4a-2 と書くと、x=4x=4 のとき y=2y=2 となるので、定点は F(4,2)F(4,2) である。以下、D=a2+1D=a^2+1、h=4a−2h=4a-2 とおく。直線の法線ベクトルは (a,−1)(a,-1) だから、原点から ℓ\ell までの距離は d=∣h∣D\displaystyle d=\frac{|h|}{\sqrt D} であり、原点から ℓ\ell に下ろした垂線の足は M=(ahD,−hD)\displaystyle M=\left(\frac{ah}{D},-\frac{h}{D}\right) である。

(a) 円 CC の半径は 10\sqrt{10} である。接線となる条件は d=10d=\sqrt{10} なので (4a−2)2=10(a2+1),3a2−8a−3=0,(4a-2)^2=10(a^2+1),\qquad 3a^2-8a-3=0, より a=3,−13\displaystyle a=3,-\frac13 を得る。垂線の足はそれぞれ (3,−1),(1,3)(3,-1),(1,3) で、これらが接点 P,QP,Q である。OP→⋅OQ→=3−3=0\overrightarrow{OP}\cdot\overrightarrow{OQ}=3-3=0 だから中心角は π2\displaystyle \frac{\pi}{2}。したがって短い方の弧の長さは 10⋅π2=102π.\displaystyle \sqrt{10}\cdot\frac{\pi}{2}=\frac{\sqrt{10}}{2}\pi.

(b) 円と異なる2点で交わる条件は d<10d<\sqrt{10}、すなわち −13<a<3\displaystyle -\frac13<a<3 である。M=(x,y)M=(x,y) とすると x2+y2=h2D=4x+2y.\displaystyle x^2+y^2=\frac{h^2}{D}=4x+2y. ゆえに OM→⋅FM→=(x,y)⋅(x−4,y−2)=x2+y2−4x−2y=0.\overrightarrow{OM}\cdot\overrightarrow{FM} =(x,y)\cdot(x-4,y-2)=x^2+y^2-4x-2y=0. a≠12\displaystyle a\ne\frac12 のとき、OM→≠0→\overrightarrow{OM}\ne\overrightarrow{0} であり、上の内積が0であることから ∠OMF=90∘\angle OMF=90^\circ となる。従って MM は線分 FOFO を直径とする円上にある。ただし a=12\displaystyle a=\frac12 では h=0h=0、すなわち M=OM=O となり、∠OMF\angle OMF は定義されない。この場合も、上の座標恒等式 x2+y2=4x+2yx^2+y^2=4x+2y は成り立つため、MM は同じ円上にある。

さらに、−13<a<3\displaystyle -\frac13<a<3 では 5−(2x+y)=(3a+1)(3−a)a2+1>0\displaystyle 5-(2x+y)=\frac{(3a+1)(3-a)}{a^2+1}>0 である。端点 a=−13,3\displaystyle a=-\frac13,3 ではそれぞれ M=Q=(1,3)M=Q=(1,3)、M=P=(3,−1)M=P=(3,-1) となる。M(a)M(a) は −13≦a≦3\displaystyle -\frac13\le a\le3 で連続に動き、上の不等式はその内部が OO を通る半円の側にあることを示す。従って MM は OO を通る P,QP,Q 間の開半円弧(端点を除く)を描く。よってキは解答群の3番である。

弦 RSRS の中点は MM であるため、RS=210−d2RS=2\sqrt{10-d^2}。よって [△ORS]=12 RS⋅d=d10−d2,[△ORS]2=25−(d2−5)2≦25.\displaystyle [\triangle ORS]=\frac12\,RS\cdot d=d\sqrt{10-d^2},\qquad [\triangle ORS]^2=25-(d^2-5)^2\leq25. 等号は d2=5d^2=5、すなわち d=5d=\sqrt5 のときに成り立つ。このとき (4a−2)2=5(a2+1),11a2−16a−1=0,(4a-2)^2=5(a^2+1),\qquad 11a^2-16a-1=0, より a=8±5311.\displaystyle a=\frac{8\pm5\sqrt3}{11}.

(c) T(u,v)T(u,v) が ℓ\ell 上にあるので v=au−4a+2v=au-4a+2。従って α→⋅β→=au−v=4a−2.\overrightarrow{\alpha}\cdot\overrightarrow{\beta} =au-v=4a-2. また TT が楕円 EE 上にあることは ∣α→∣=1|\overrightarrow{\alpha}|=1 と同値であり、∣β→∣=10a2+4|\overrightarrow{\beta}|=\sqrt{10a^2+4} である。単位ベクトルと β→\overrightarrow{\beta} の内積が取りうる値は −∣β→∣-|\overrightarrow{\beta}| から ∣β→∣|\overrightarrow{\beta}| までなので、共有点がある条件は ∣4a−2∣≦10a2+4すなわち6a2−16a≦0すなわち0≦a≦83.\displaystyle |4a-2|\leq\sqrt{10a^2+4} \text{すなわち} 6a^2-16a\leq0 \text{すなわち} 0\leq a\leq\frac83. a=0a=0 のとき ℓ\ell は y=2y=2 であり、楕円との接点は (0,2)(0,2)。同じ直線と円 CC の交点は (±6,2)(\pm\sqrt6,2) だから、RS=26RS=2\sqrt6 である。

この問題で使う考え方

  • 座標による距離
  • 直線の方程式
  • 円の方程式
  • 軌跡
  • 位置ベクトル
  • ベクトルの成分表示
  • ベクトルの内積
  • 楕円

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