防衛医科大学校 2023 数学・III
問題の確認
原本画像(PDF p.3、印字ページ2)で大問IIIの2つの設問を確認した。数列は
(101+53)n=an+3bn(n=1,2,3,…)
により定まり、an,bnは有理数である。(1)は次項の線形表示の係数和A+B+C+D、(2)はi=1∑naiの極限を求める。
(1) 係数の和
α=101+53
とおくと、αn=an+3bnより
an+1+3bn+1=α(an+3bn)=10(1+53)(an+3bn)=10an+15bn+3105an+bn.
1と3は有理数係数の一次関係を持たないため、係数を比較できる。よって
A=101,B=1015,C=105,D=101,
したがって
A+B+C+D=1022=511.
解答欄5の選択肢は3である。
(2) i=1∑nai の極限
共役な数を
β=101−53
とおく。定義式の3を−3に置き換えた式はβn=an−3bnである。したがって
an=2αn+βn.
75<81より53<9、従って0<α<1。また1<53<11より−1<β<0。したがって両方の等比級数は収束し、
n→∞limi=1∑nai=21(1−αα+1−ββ).
ここで
α+β=51,αβ=1001−75=−5037.
よって
1−αα+1−ββ=1−(α+β)+αβα+β−2αβ=1−51−503751+2537=3/5042/25=28.
したがって
n→∞limi=1∑nai=14,
解答欄6の選択肢は5である。
最終答案
解答欄5: 511(選択肢3),解答欄6: 14(選択肢5).
使用した解法
無理数3の係数を比較して一次漸化式の係数を決めた。極限は共役数を用いて各項を2つの等比数列の和に分け、収束条件と等比級数の和を確認して計算した。