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筑波大学/2009年度

筑波大学 2009年 数学 第4問解答・解説

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1問題

筑波大学2009年度第4問

自然数の数列 {an}\{a_{n}\} , {bn}\{b_{n}\} は

(5+2)n=an+bn2(n=1,2,3,… )(5 + \sqrt {2}) ^ {n} = a _ {n} + b _ {n} \sqrt {2} \quad (n = 1, 2, 3, \dots)

を満たすものとする。

(1) 2\sqrt{2} は無理数であることを示せ。

(2) an+1a_{n+1} , bn+1b_{n+1} を an,bna_{n}, b_{n} を用いて表せ。

(3) すべての自然数 n に対して an+1+pbn+1=q(an+pbn)a_{n+1} + pb_{n+1} = q(a_n + pb_n) が成り立つような定数 p, q を 2 組求めよ。

(4) an,bna_{n}, b_{n} を n を用いて表せ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

√2 の無理性を既約分数法で示し、二項の積から ana_n,bnb_n の漸化式を得る。恒等条件は n=1,2 の値で係数比較し、ana_n±√2b_n の等比数列から一般項を導く。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)2∉Q,(2)an+1=5an+2bn,bn+1=an+5bn,(3)(p,q)=(2,5+2),(−2,5−2),(4)an=(5+2)n+(5−2)n2,bn=(5+2)n−(5−2)n22.\displaystyle \begin{aligned} (1)&\quad \sqrt2\notin\mathbb{Q},\\ (2)&\quad a_{n+1}=5a_n+2b_n,\qquad b_{n+1}=a_n+5b_n,\\ (3)&\quad (p,q)=(\sqrt2,5+\sqrt2),\quad(-\sqrt2,5-\sqrt2),\\ (4)&\quad a_n=\frac{(5+\sqrt2)^n+(5-\sqrt2)^n}{2},\\ &\quad b_n=\frac{(5+\sqrt2)^n-(5-\sqrt2)^n}{2\sqrt2}. \end{aligned}

4解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) 2\sqrt2 が有理数であると仮定し、互いに素な正の整数 m,nm,n を用いて 2=m/n\sqrt2=m/n と表す。このとき m2=2n2m^2=2n^2 なので m2m^2 は偶数であり、mm は偶数である。m=2km=2k とおくと n2=2k2n^2=2k^2 となり、同様に nn も偶数である。これは m,nm,n が互いに素であることに矛盾する。したがって 2\sqrt2 は無理数である。

(2) 与式に 5+25+\sqrt2 を掛けると (5+2)n+1=(5+2)(an+bn2)=(5an+2bn)+(an+5bn)2.(5+\sqrt2)^{n+1} =(5+\sqrt2)(a_n+b_n\sqrt2) =(5a_n+2b_n)+(a_n+5b_n)\sqrt2. よって an+1=5an+2bn,bn+1=an+5bn.a_{n+1}=5a_n+2b_n,\qquad b_{n+1}=a_n+5b_n. また n=1n=1 のとき a1=5, b1=1a_1=5,\ b_1=1 である。

(3) (2) の漸化式より an+1+pbn+1=(5+p)an+(2+5p)bn.a_{n+1}+pb_{n+1}=(5+p)a_n+(2+5p)b_n. したがって条件は (5+p−q)an+(2+5p−pq)bn=0(n≧1)(5+p-q)a_n+(2+5p-pq)b_n=0\qquad(n\ge1) である。a1=5, b1=1a_1=5,\ b_1=1 および a2=27, b2=10a_2=27,\ b_2=10 を用いると、係数 X=5+p−q, Y=2+5p−pqX=5+p-q,\ Y=2+5p-pq は 5X+Y=0,27X+10Y=05X+Y=0,\qquad 27X+10Y=0 を満たす。第1式を10倍した式から第2式を引くと 23X=023X=0 となるので X=0X=0、さらに第1式から Y=0Y=0。ゆえに q=5+p,pq=2+5p.q=5+p,\qquad pq=2+5p. これらから p2=2p^2=2 となるので、求める2組は (p,q)=(2,5+2),(−2,5−2)(p,q)=(\sqrt2,5+\sqrt2),\qquad(-\sqrt2,5-\sqrt2) である。

(4) un=an+2 bn, vn=an−2 bnu_n=a_n+\sqrt2\,b_n,\ v_n=a_n-\sqrt2\,b_n とおく。(2) の漸化式と初項から un+1=(5+2)un,u1=5+2,vn+1=(5−2)vn,v1=5−2.u_{n+1}=(5+\sqrt2)u_n,\quad u_1=5+\sqrt2, \qquad v_{n+1}=(5-\sqrt2)v_n,\quad v_1=5-\sqrt2. したがって un=(5+2)n,vn=(5−2)n.u_n=(5+\sqrt2)^n,\qquad v_n=(5-\sqrt2)^n. an=(un+vn)/2, bn=(un−vn)/(22)a_n=(u_n+v_n)/2,\ b_n=(u_n-v_n)/(2\sqrt2) より an=(5+2)n+(5−2)n2,bn=(5+2)n−(5−2)n22.\displaystyle a_n=\frac{(5+\sqrt2)^n+(5-\sqrt2)^n}{2},\qquad b_n=\frac{(5+\sqrt2)^n-(5-\sqrt2)^n}{2\sqrt2}.

この問題で使う考え方

  • 実数と無理数
  • 漸化式
  • 等比数列の一般項と和

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