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筑波大学/2009年度

筑波大学 2009年 数学 第3問解答・解説

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1問題

筑波大学2009年度第3問

f(x)f(x) を整式で表される関数とし, g(x)=∫0xetf(t)dt\displaystyle g(x)=\int_{0}^{x}e^{t}f(t)dt とおく。任意の実数 x について

x(f(x)−1)=2∫0xe−tg(t)dt\displaystyle x (f (x) - 1) = 2 \int_ {0} ^ {x} e ^ {- t} g (t) d t

が成り立つとする。

(1) xf′′(x)+(x+2)f′(x)−f(x)=1xf''(x)+(x+2)f'(x)-f(x)=1 が成り立つことを示せ。

(2) f(x)f(x) は定数または1次式であることを示せ。

(3) f(x)f(x) および g(x)g(x) を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)  xf′′(x)+(x+2)f′(x)−f(x)=1.(2)  deg⁡f≦1.(3)  f(x)=x+1,g(x)=xex.\begin{aligned} (1)\;&xf''(x)+(x+2)f'(x)-f(x)=1.\\ (2)\;&\deg f\le 1.\\ (3)\;&f(x)=x+1,\qquad g(x)=xe^x. \end{aligned}

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) 元の等式を微分すると f(x)−1+xf′(x)=2e−xg(x)(*)f(x)-1+xf'(x)=2e^{-x}g(x) \tag{*} を得る。また定義から g′(x)=exf(x)g'(x)=e^xf(x) である。(*)をもう一度微分すると 2f′(x)+xf′′(x)=2(f(x)−e−xg(x))=2f(x)−(f(x)−1+xf′(x)).2f'(x)+xf''(x)=2\bigl(f(x)-e^{-x}g(x)\bigr) =2f(x)-\bigl(f(x)-1+xf'(x)\bigr). 整理して xf′′(x)+(x+2)f′(x)−f(x)=1xf''(x)+(x+2)f'(x)-f(x)=1 を得る。

(2) ff が次数 n≧2n\ge2 の多項式で、最高次係数が a≠0a\ne0 とする。左辺の xnx^n の係数は、xf′′xf'' からは寄与せず、(x+2)f′(x+2)f' と −f-f からそれぞれ nana と −a-a が寄与する。したがってその係数は (n−1)a≠0(n-1)a\ne0 であり、左辺が定数 11 に等しいことに反する。よって ff の次数は高々1である。

(3) (*) に x=0x=0 を代入し、g(0)=0g(0)=0 を用いると f(0)=1f(0)=1。したがって (2) より f(x)=ax+1f(x)=ax+1 とおける。これを (1) に代入すると 2a−1=12a-1=1 なので a=1a=1。ゆえに f(x)=x+1f(x)=x+1。さらに g(x)=∫0xet(t+1) dt=xex,\displaystyle g(x)=\int_0^x e^t(t+1)\,dt=xe^x, ((xex)′=(x+1)ex(xe^x)'=(x+1)e^x)である。実際、右辺は 2∫0xt dt=x2\displaystyle 2\int_0^x t\,dt=x^2、左辺も x((x+1)−1)=x2x((x+1)-1)=x^2 となる。

この問題で使う考え方

  • 多項式の導関数
  • 積の微分
  • 第二次導関数
  • 指数・対数関数の微分
  • 不定積分・定積分の性質
  • 三角・指数・対数関数等の積分

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