防衛医科大学校 2023 数学・VI
問題の確認
原本画像(PDF p.4、印字ページ3)で曲線、範囲、面積の定義を確認した。0≦x≦2πでy=sinxとy=asin(x/2)を考える。0<x<2πの唯一の交点のx座標をx0とし、0≦x≦x0 の範囲の囲まれた面積をS1、x0≦x≦2π の範囲の面積をS2とする。S1=4S2から、まずaをx0で表し、その値を求める。
aをx0で表す
交点では
sinx0=asin2x0.
0<x0<2πよりsin(x0/2)>0。恒等式sinx0=2sin(x0/2)cos(x0/2)を用いて両辺をsin(x0/2)で割ると
a=2cos2x0.
したがって解答欄17は2、18は2である。
面積条件からaを求める
t=2x0,c=cost
とおくと0<t<π、−1<c<1、a=2cである。2曲線の差は
sinx−asin2x=2sin2x(cos2x−c).
0<x<x0ではcos(x/2)>cなのでこの差は正、x0<x<2πではcos(x/2)<cなので負である。よって面積は
S1=∫0x0(sinx−asin2x)dx=1−cosx0−2a(1−c)=2(1−c2)−4c(1−c)=2(1−c)2,
また
S2=∫x02π(asin2x−sinx)dx=2a(1+c)+1−cosx0=4c(1+c)+2(1−c2)=2(1+c)2.
条件S1=4S2から
2(1−c)2=8(1+c)2.
−1<c<1より1−c>0、1+c>0なので、平方根をとると1−c=2(1+c)。ゆえに
c=−31,a=2c=−32.
従って解答欄19は2、20は3である。−2<a<2なので交点条件2cos(x0/2)=aも0<x0<2πにただ1つの解を持ち、前提と整合する。
最終答案
a=2cos2x0,a=−32.
使用した解法
交点条件を倍角公式で整理し、面積は曲線の上下関係を因数分解で確認して定積分した。面積比を平方根をとって解き、交点の唯一性も余弦の単調性で確認した。