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東海大学/2021年度/1日目

東海大学 2021年 1日目 数学 第1問解答・解説

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1問題

東海大学2021年度第1問

次の空欄を埋めなさい。解答は分数の場合には既約分数の形で書きなさい。

(1) 自然数a,ba,bについて等式(a+b3)3=530+3063(a+b\sqrt{3})^3=530+306\sqrt{3} が成り立つとき、a=ア,b=イa=\boxed{\text{ア}},\quad b=\boxed{\text{イ}}である。

(2) 611893\displaystyle \frac{611}{893}を既約分数で表すとウ\boxed{\text{ウ}}である。

(3) △OAB\triangle OABにおいて、辺OBOBを7:37:3に外分する点をCCとする。ssを正の実数とし、線分ACACを2:s2:sに内分する点をPPとするとき、線分OPOPと辺ABABの交点QQはOPOPをs:1s:1に内分している。このときのssの値はs=エs=\boxed{\text{エ}}である。

(4) rrは正の定数とする。実数x,yx,yに関する条件p,qp,qを次で定める。p: −5≦x+y≦5かつ−5≦x−y≦5,p:\ -5\leq x+y\leq5\quad\text{かつ}\quad -5\leq x-y\leq5,q: x2+y2−2x−4y+5≦r2.q:\ x^2+y^2-2x-4y+5\leq r^2. (i) 「ppはqqであるための必要条件である」ような正の定数rrの範囲はオ\boxed{\text{オ}}である。

(ii) 「ppはqqであるための十分条件である」ような正の定数rrの範囲はカ\boxed{\text{カ}}である。

(5) 数列{an}\{a_n\}と{bn}\{b_n\}に対して数列{cn}\{c_n\}を次のように定義する。cn=∑k=1n−1akbn−k(n=2,3,…).\displaystyle c_n=\sum\limits _{k=1}^{n-1}a_kb_{n-k}\quad(n=2,3,\ldots). an=12n−1,bn=13n−1(n=1,2,3,…)\displaystyle a_n=\frac{1}{2^{n-1}},\quad b_n=\frac{1}{3^{n-1}}\quad(n=1,2,3,\ldots) であるとき、∑n=2∞cn=キ\displaystyle \sum\limits _{n=2}^{\infty}c_n=\boxed{\text{キ}} である。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

各空欄を代数・約分・内分外分・領域包含・等比和に分けて計算する。必要条件は円がp領域に含まれる条件,十分条件はp領域が円に含まれる条件として扱う。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) a=5, b=3.a=5,\space{}b=3.\quad(2) 611893=1319.\displaystyle \frac{611}{893}=\frac{13}{19}.\quad(3) s=4.s=4.\quad(4)(i) 0<r≦2.0<r\leq\sqrt2.\quad(ii) r≧52.r\geq5\sqrt2.\quad(5) ∑n=2∞cn=3.\displaystyle \sum\limits _{n=2}^{\infty}c_n=3.

4解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) 展開して有理数部分と 3\sqrt3 の係数を比べると a3+9ab2=530,3b(a2+b2)=306.a^3+9ab^2=530,\qquad 3b(a^2+b^2)=306. 従って b(a2+b2)=102b(a^2+b^2)=102。正の整数 bb は102の約数であり,b=1,2,3,6,17,34,51,102b=1,2,3,6,17,34,51,102。b=1,2b=1,2 では a2=101,47a^2=101,47,b=3b=3 では a2=25a^2=25,また b≧6b\geq6 では 102/b−b2<0102/b-b^2<0 となる。よって a=5,b=3a=5,b=3。実際,(5+33)3=530+3063(5+3\sqrt3)^3=530+306\sqrt3 である。

(2) 611=13⋅47611=13\cdot47,893=19⋅47893=19\cdot47 であり,13と19は互いに素だから 611893=1319.\displaystyle \frac{611}{893}=\frac{13}{19}.

(3) O⃗=0⃗\vec O=\vec0 とし,A⃗,B⃗\vec A,\vec B を点A,Bの位置ベクトルとする。CはOBを7:3に外分するから C⃗=74B⃗\displaystyle \vec C=\frac74\vec B。またAP:PC=2:sなので P⃗=sA⃗+2C⃗s+2=ss+2A⃗+72(s+2)B⃗.\displaystyle \vec P=\frac{s\vec A+2\vec C}{s+2} =\frac{s}{s+2}\vec A+\frac{7}{2(s+2)}\vec B. OQ:QP=s:1より Q⃗=ss+1P⃗\displaystyle \vec Q=\frac{s}{s+1}\vec P。QがAB上にあるため,A⃗,B⃗\vec A,\vec B の係数の和は1である。従って s2(s+1)(s+2)+7s2(s+1)(s+2)=1,\displaystyle \frac{s^2}{(s+1)(s+2)}+\frac{7s}{2(s+1)(s+2)}=1, すなわち 2s2+7s=2(s+1)(s+2)2s^2+7s=2(s+1)(s+2)。これより s=4s=4。

(4) qq の不等式は (x−1)2+(y−2)2≦r2(x-1)^2+(y-2)^2\leq r^2 と同値で,中心 (1,2)(1,2),半径 rr の円の内部を表す。

(i)「pはqであるための必要条件」は qならばpq\quad\text{ならば}\quad p である。qの円内では,x+yx+y の値は 3−2r3-\sqrt2r から 3+2r3+\sqrt2r,x−yx-y の値は −1−2r-1-\sqrt2r から −1+2r-1+\sqrt2r の範囲をとる。これらがともに −5-5 以上 55 以下の範囲に入る条件のうち最も厳しいものは 3+2r≦53+\sqrt2r\leq5,すなわち r≦2r\leq\sqrt2 である。rは正だから 0<r≦20<r\leq\sqrt2。

(ii)「pはqであるための十分条件」は pならばqp\quad\text{ならば}\quad q である。pの表す領域は,(x+y,x−y)(x+y,x-y) を座標とすれば一辺10の正方形であり,(x,y)(x,y) 平面では頂点 (5,0),(−5,0),(0,5),(0,−5)(5,0),(-5,0),(0,5),(0,-5) のひし形となる。中心 (1,2)(1,2) から各頂点までの距離はそれぞれ 20,40,10,50\sqrt{20},\sqrt{40},\sqrt{10},\sqrt{50}。ひし形内の点は頂点の凸結合なので,中心からの距離の最大値は頂点での最大値 50=52\sqrt{50}=5\sqrt2 である。よって pならばqp\quad\text{ならば}\quad q となるのは r≧52r\geq5\sqrt2。

(5) j=k−1j=k-1 とおけば cn=∑j=0n−2(12)j(13)n−2−j=(12)n−1−(13)n−112−13=6(12n−1−13n−1).\displaystyle c_n=\sum\limits _{j=0}^{n-2}\left(\frac12\right)^j\left(\frac13\right)^{n-2-j} =\frac{(\frac12)^{n-1}-(\frac13)^{n-1}}{\frac12-\frac13} =6\left(\frac1{2^{n-1}}-\frac1{3^{n-1}}\right). 従って ∑n=2∞cn=6(∑m=1∞12m−∑m=1∞13m)=6(1−12)=3.\displaystyle \sum\limits _{n=2}^{\infty}c_n=6\left(\sum\limits _{m=1}^{\infty}\frac1{2^m}-\sum\limits _{m=1}^{\infty}\frac1{3^m}\right) =6\left(1-\frac12\right)=3.

この問題で使う考え方

  • 実数と無理数
  • 約数・倍数
  • 内分・外分点
  • 命題と必要十分条件
  • 円の方程式
  • 不等式の表す領域
  • 等比数列の一般項と和
  • 総和記号と数列の和

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