長崎大学/2022年度/前期
長崎大学 2022年 数学 第8問解答・解説
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1問題
自然数 に対して、 とする。ただし、 は自然対数の底であり、無理数である。以下の問いに答えよ。
(1) の値を、それぞれ求めよ。また、 を を用いて表せ。
(2) および を有理数とする。 ならば かつ であることを、背理法を用いて証明せよ。
(3) すべての に対して、( は有理数)と表すことができる。このことを数学的帰納法を用いて証明せよ。
(4) (3)における に対して、 とする。このとき、 および を、それぞれ を用いて表せ。
(5) (3)における は、 であることを数学的帰納法を用いて証明し、 の値を求めよ。ただし、( は の自然数)であり、 とする。
まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。
2考え方
考え方を見る解き方の方針だけを確かめる
積分の部分積分から得る一次漸化式を用い、係数の有理数表示・明示式・順列和を順に帰納法で示す。
3答え
答えを見る自分の答えと照らし合わせる
数式が横に長い場合は、左右にスクロールして確認できます。
4解答
解答を見る途中式つきの解答
(1) 部分積分により また、任意の自然数 に対して ここで端点では を用いた。したがって である。
(2) 背理法で示す。 が同時に0ではないと仮定する。もし ならば より となり、仮定に反するので、 である。よって となるが、これは が無理数であることに反する。したがって かつ である。
(3) 数学的帰納法で示す。 では であり、係数は有理数である。ある自然数 で ()と表せると仮定すると、(1)の漸化式から 右辺の二つの係数は有理数である。よって帰納法により、すべての自然数 で所定の形に表せる。
(4) (2)より、有理数係数による の表し方は一意である。したがって (1) の漸化式から 、 を得る。これより帰納的に である。ゆえに
(5) (3)の係数について 、 である。まず では となる。ある自然数 で と仮定する。このとき、 および より よって帰納法により、すべての自然数 で示された。特に また だから、 である。これは漸化式に を代入しても と一致する。
この問題で使う考え方
- 対偶・背理法による証明
- 定積分
- 対数とその性質
- 指数・対数関数の微分
- 部分積分法
- 数学的帰納法
- 漸化式
- 順列
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