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長崎大学/2022年度/前期

長崎大学 2022年 数学 第4問解答・解説

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1問題

長崎大学2022年度第4問

空間内の4点 O(0,0,0),A(1,2,3),B(1,1,−1),C(7,3,5)O(0,0,0), A(1,2,3), B(1,1,-1), C(7,3,5) がある。直線 OAOA 上の動点 PP に対して、線分 BP,CPBP,CP の長さの平方の和 BP2+CP2BP^{2}+CP^{2} の最小値と、線分の長さの和 BP+CPBP+CP の最小値を求めたい。以下の問いに答えよ。

(1) OP→=tOA→\overrightarrow{OP}=t\overrightarrow{OA}(tt は実数)とするとき、BP2+CP2BP^{2}+CP^{2} を tt の式で表せ。

(2) BP2+CP2BP^{2}+CP^{2} の最小値と、そのときの PP の座標を求めよ。

(3) 2点 B,CB,C から直線 OAOA に垂線を下ろし、交点をそれぞれ H,KH,K とするとき、H,KH,K の座標を求めよ。また、2つのベクトル HB→,KC→\overrightarrow{HB},\overrightarrow{KC} のなす角を θ\theta(0≦θ≦π0\leq\theta\leq\pi)とするとき、cos⁡θ\cos\theta の値を求めよ。

(4) BP+CPBP+CP の値が最小となるのは、PP が線分 HKHK をどのような比に分けるときかを説明せよ。また、そのときの PP の座標、および BP+CPBP+CP の値を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

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  • (1) 28t²−56t+86。(2) 最小値58、P=(1,2,3)P=(1,2,3)。(3)H=(0,0,0),K=(2,4,6),cosθ=5/9(3) H=(0,0,0), K=(2,4,6), cosθ=5/9。(4)HP:PK=1:3(4) HP:PK=1:3、P=(1/2,1,3/2)P=(1/2,1,3/2)、BP+CP=2√26。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

OP→=tOA→\overrightarrow{OP}=t\overrightarrow{OA} より P=(t,2t,3t)P=(t,2t,3t)。

(1)座標から BP2=(t−1)2+(2t−1)2+(3t+1)2=14t2+3,CP2=(t−7)2+(2t−3)2+(3t−5)2=14t2−56t+83.\begin{aligned} BP^2&=(t-1)^2+(2t-1)^2+(3t+1)^2=14t^2+3,\\ CP^2&=(t-7)^2+(2t-3)^2+(3t-5)^2=14t^2-56t+83. \end{aligned} したがって BP2+CP2=28t2−56t+86.BP^2+CP^2=28t^2-56t+86.

(2)平方完成すると 28t2−56t+86=28(t−1)2+58.28t^2-56t+86=28(t-1)^2+58. よって最小値は 5858。そのとき t=1t=1、P=(1,2,3)P=(1,2,3)。

(3)OA→=(1,2,3)\overrightarrow{OA}=(1,2,3) とする。OA→⋅OB→=1+2−3=0\overrightarrow{OA}\cdot\overrightarrow{OB}=1+2-3=0 より H=O=(0,0,0)H=O=(0,0,0)。また OA→⋅OC→∣OA→∣2=7+6+1514=2\displaystyle \frac{\overrightarrow{OA}\cdot\overrightarrow{OC}}{|\overrightarrow{OA}|^2} =\frac{7+6+15}{14}=2 なので KK は OK→=2OA→\overrightarrow{OK}=2\overrightarrow{OA}、すなわち K=(2,4,6)K=(2,4,6)。さらに HB→=(1,1,−1),KC→=(5,−1,−1).\overrightarrow{HB}=(1,1,-1),\qquad \overrightarrow{KC}=(5,-1,-1). 内積は5、長さはそれぞれ 3\sqrt3、333\sqrt3 だから cos⁡θ=53⋅33=59.\displaystyle \cos\theta=\frac{5}{\sqrt3\cdot3\sqrt3}=\frac59.

(4)直線 OAOA に沿って、HH を座標0、KK を座標 HKHK と見る。PP が線分 HKHK の外にあるときは、PをHまたはKの側へ動かして線分に近づけると、直角三角形の二つの距離 BP,CPBP,CP がともに小さくなる。したがって最小点は線分 HKHK 上にある。

x=HPx=HP、y=PKy=PK とおくと x,y≧0x,y\ge0、x+y=HK=214x+y=HK=2\sqrt{14}。また BH=3BH=\sqrt3、CK=33CK=3\sqrt3 なので BP+CP=x2+3+y2+27.BP+CP=\sqrt{x^2+3}+\sqrt{y^2+27}. a=3a=\sqrt3、b=33b=3\sqrt3 とおくと (x2+a2+y2+b2)2−((x+y)2+(a+b)2)=2((x2+a2)(y2+b2)−(xy+ab))≧0,\begin{aligned} &\bigl(\sqrt{x^2+a^2}+\sqrt{y^2+b^2}\bigr)^2 -\bigl((x+y)^2+(a+b)^2\bigr)\\ &\qquad=2\left(\sqrt{(x^2+a^2)(y^2+b^2)}-(xy+ab)\right)\ge0, \end{aligned} ここで (x2+a2)(y2+b2)−(xy+ab)2=(xb−ya)2≧0.(x^2+a^2)(y^2+b^2)-(xy+ab)^2=(xb-ya)^2\ge0. 等号条件は xb=yaxb=ya、すなわち x:y=a:b=1:3x:y=a:b=1:3。従って HP:PK=1:3HP:PK=1:3。このとき P=H+14(K−H)=(12,1,32),\displaystyle P=H+\frac14(K-H)=\left(\frac12,1,\frac32\right), BP=262,CP=3262,\displaystyle BP=\frac{\sqrt{26}}2,\qquad CP=\frac{3\sqrt{26}}2, よって BP+CP=226BP+CP=2\sqrt{26}。

OA方向をt倍した座標で二乗距離の和を平方完成する。射影でH,Kと垂直成分を求める。距離の和は線分HK上で最小となり、平方根の不等式から最適比を1:3とする。

この問題で使う考え方

  • 座標による距離計算
  • 平方完成
  • 内積による射影
  • 平方根の不等式と等号条件

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