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藤田医科大学/2019年度/前期

藤田医科大学 2019年 数学 第2問解答・解説

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1問題

藤田医科大学2019年度第2問

実数 tt が 0≦t≦10\leq t\leq1 の範囲で動くとき,xyxy 平面において x(x−2t)+y{y−2(1−t)}=0x(x-2t)+y\{y-2(1-t)\}=0 で与えられる曲線が通過しうる部分を DD とする。次の問いに答えよ。   (1) DD を図示せよ。   (2) DD の面積 SS を求めよ。   (3) DD のうち y≧0y\geq0 の部分を xx 軸の周りに1回転させてできる立体の体積 VV を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2解答

解答を見る答えはこの解答の中にあります

(1) 式を平方完成すると (x−t)2+(y−(1−t))2=t2+(1−t)2(x-t)^2+(y-(1-t))^2=t^2+(1-t)^2 となる。これは中心 (t,1−t)(t,1-t),半径 t2+(1−t)2\sqrt{t^2+(1-t)^2} の円である。両端 t=0,1t=0,1 の円をそれぞれ C0,C1C_0,C_1 とすると,その方程式の左辺は F0=x2+y2−2y,F1=x2+y2−2xF_0=x^2+y^2-2y,\qquad F_1=x^2+y^2-2x であり,途中の円の左辺は (1−t)F0+tF1(1-t)F_0+tF_1 である。したがって,ある 0≦t≦10\le t\le1 で円上にある条件は,線形な式 (1−t)F0+tF1(1-t)F_0+tF_1 が区間内で0になること,すなわち F0F1≦0F_0F_1\le0 である。よって D は (x2+y2−2y)(x2+y2−2x)≦0 を満たす点全体である。D\text{ は }(x^2+y^2-2y)(x^2+y^2-2x)\le0\text{ を満たす点全体である。} C0C_0 は中心 (0,1)(0,1),半径1,C1C_1 は中心 (1,0)(1,0),半径1の円である。図示するときは両円周を含め,円の内部の一方だけに入る2つの三日月形領域を塗る。

x軸・y軸(縦横同じ縮尺、目盛 −1、2)に、中心 (0, 1)・半径1の青い円 C₀ と、中心 (1, 0)・半径1の赤い円 C₁ が描かれ、交点 (0, 0) と (1, 1) が黒点で示されている。一方の円の内部だけに属する2つの部分が橙色に塗られ、左上には F₀<0<F₁、右下には F₁<0<F₀ と記され、2円の重なる部分は「塗らない」とある。図の下に「橙色の部分と両円周が D(2円の内部の共通部分は含まない)」と書かれている。

(2) 2円の中心間距離は 2\sqrt2 である。共通弦の両端を X,YX,Y とする。各中心と X,YX,Y を結ぶと,辺の長さが 1,1,21,1,\sqrt2 の直角二等辺三角形ができるため,対応する中心角は90度である。よって2円の共通部分の面積は,90度の扇形2個から直角二等辺三角形2個を引いて 2(π4−12)=π2−1.\displaystyle 2\left(\frac{\pi}{4}-\frac12\right)=\frac{\pi}{2}-1. 各円の面積は π\pi なので,円の内部の一方だけに属する部分の面積は S=2π−2(π2−1)=π+2.\displaystyle S=2\pi-2\left(\frac{\pi}{2}-1\right)=\pi+2. 円周は面積に寄与しない。  (3) y≧0y\ge0 に限って縦の切り口を考える。−1<x<0-1<x<0 では C0C_0 側の区間だけがあり,その下端・上端は a=1−1−x2,b=1+1−x2.a=1-\sqrt{1-x^2},\qquad b=1+\sqrt{1-x^2}. 0<x<10<x<1 では2円の上半分の区間が重なる。さらに d=2x−x2d=\sqrt{2x-x^2} とおくと,C1C_1 内の yy の区間は 0≦y≦d0\le y\le d,C0C_0 内の区間は a≦y≦ba\le y\le b である。このとき a≦x≦d≦ba\le x\le d\le b が成り立つ。実際,1−x2≧1−x\sqrt{1-x^2}\ge1-x より a≦xa\le x,また d2−x2=2x(1−x)≧0d^2-x^2=2x(1-x)\ge0 より x≦dx\le d,最後に d≦1≦bd\le1\le b である。したがって DD の縦切り口は 0≦y≦a0\le y\le a または d≦y≦bd\le y\le b であり,回転断面積は πa2+π(b2−d2)\pi a^2+\pi(b^2-d^2) となる。1<x<21<x<2 では C1C_1 側だけが残り,区間は 0≦y≦d0\le y\le d である。端の有限個の xx の切り口は体積に影響しない。  よって回転体積は V=4π∫−101−x2 dx+π∫01(4−2x−x2) dx+π∫12(2x−x2) dx=4π⋅π4+π⋅83+π⋅23=π2+10π3.\displaystyle \begin{aligned} V&=4\pi\int_{-1}^{0}\sqrt{1-x^2}\,dx +\pi\int_0^1(4-2x-x^2)\,dx +\pi\int_1^2(2x-x^2)\,dx\\ &=4\pi\cdot\frac{\pi}{4}+\pi\cdot\frac83+\pi\cdot\frac23 =\pi^2+\frac{10\pi}{3}. \end{aligned} ここで第1積分は半径1の円の4分の1の面積,第2・第3積分は多項式の原始関数で評価した。

この問題で使う考え方

  • 円の性質
  • 円の方程式
  • 不等式の表す領域
  • 定積分
  • 不定積分・定積分の性質
  • 定積分による体積

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