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日本大学/2009年度/2月8日

日本大学 2009年 数学 第4問解答・解説

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1問題

日本大学2009年度第4問

連立不等式{y≧1−1−x2,y≦13x.\displaystyle \begin{cases} y\ge 1-\sqrt{1-x^{2}},\\ y\le \frac{1}{\sqrt{3}}x.\end{cases}で定義された xyxy 平面上の領域を DD とする。以下の問に答えなさい。

(1) 領域 DD の面積を求めなさい。

(2) 点 (x,y)(x,y) が領域 DD を動くとき、y−xy-x の最小値を求めなさい。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

不等式から領域の射影と二つの交点を特定し、円の扇形から三角形を引いて面積を求めた。最小値は下側境界に絞り、平方の非負性で評価して等号成立を確認した。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)Area⁡(D)=π6−34,\displaystyle (1)\quad \operatorname{Area}(D)=\frac{\pi}{6}-\frac{\sqrt{3}}{4},
    (2)min⁡D(y−x)=1−2.\displaystyle (2)\quad \min\limits _D(y-x)=1-\sqrt{2}.

4解答

解答を見る途中式つきの解答

平方根の定義域から −1≦x≦1-1\le x\le1 である。また 1−1−x2≧01-\sqrt{1-x^2}\ge0 だから、領域 DD に点があるためには x/3≧0x/\sqrt3\ge0、すなわち x≧0x\ge0 が必要である。従って 0≦x≦10\le x\le1 であり、この範囲では 1−x/3>01-x/\sqrt3>0 なので、二つの境界の大小は 1−1−x2≦x3すなわち1−x2≧1−x3\displaystyle 1-\sqrt{1-x^2}\le\frac{x}{\sqrt3} \quad\text{すなわち}\quad \sqrt{1-x^2}\ge1-\frac{x}{\sqrt3} を両辺平方して判定できる。整理すると 1−x2≧1−2x3+x23すなわちx(4x3−23)≦0,\displaystyle 1-x^2\ge1-\frac{2x}{\sqrt3}+\frac{x^2}{3} \quad\text{すなわち}\quad x\left(\frac{4x}{3}-\frac{2}{\sqrt3}\right)\le0, よって 0≦x≦3/20\le x\le\sqrt3/2 である。

円弧の式は x2+(y−1)2=1,y≦1x^2+(y-1)^2=1,\qquad y\le1 であり、中心 Q=(0,1)Q=(0,1)、半径1の円の下半分である。直線との交点は O=(0,0),P=(32,12).\displaystyle O=(0,0),\qquad P=\left(\frac{\sqrt3}{2},\frac12\right). 半径 QO=QP=1QO=QP=1 で、QO→⋅QP→=1/2\overrightarrow{QO}\cdot\overrightarrow{QP}=1/2 だから、中心角 ∠OQP=π/3\angle OQP=\pi/3 である。したがって、領域 DD はこの扇形から三角形 QOPQOP を除いた円弧部分である。扇形の面積は π/6\pi/6、三角形 QOPQOP は一辺1の正三角形なので面積は 3/4\sqrt3/4。ゆえに Area⁡(D)=π6−34.\displaystyle \operatorname{Area}(D)=\frac{\pi}{6}-\frac{\sqrt3}{4}.

次に、0≦x≦3/20\le x\le\sqrt3/2 を満たす各 xx について yy の最小値は下側の境界 1−1−x21-\sqrt{1-x^2} であるから y−x≧1−1−x2−x.y-x\ge1-\sqrt{1-x^2}-x. ここで u=xu=x、v=1−x2v=\sqrt{1-x^2} とおくと u,v≧0u,v\ge0、u2+v2=1u^2+v^2=1 であり、(u−v)2≧0(u-v)^2\ge0 より 2uv≦12uv\le1 である。従って (u+v)2=1+2uv≦2,(u+v)^2=1+2uv\le2, すなわち 1−x2+x≦2\sqrt{1-x^2}+x\le\sqrt2。よって y−x≧1−2y-x\ge1-\sqrt2 である。等号は u=v=1/2u=v=1/\sqrt2、すなわち x=1/2x=1/\sqrt2 のとき成立し、この値は 0≦x≦3/20\le x\le\sqrt3/2 を満たす。下側境界上の点 (1/2,1−1/2)\left(1/\sqrt2,1-1/\sqrt2\right) は DD に属するので、最小値は実際に達成される。

検算として、面積は扇形の面積 π/6\pi/6 より小さく正であり、最小値を与える点では y−x=1−2y-x=1-\sqrt2 となる。

この問題で使う考え方

  • 三角比による面積
  • 等式・不等式の証明
  • 円の方程式
  • 不等式の表す領域
  • 円の性質
  • ベクトルの内積

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