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日本大学/2009年度/2月8日

日本大学 2009年 数学 第3問解答・解説

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1問題

日本大学2009年度第3問

関数 y=1x\displaystyle y=\frac{1}{x}(ただし x>0x>0)のグラフを CC とする。n=1,2,3,…n=1,2,3,\ldots に対して、CC 上に点 An(n,1n)\displaystyle A_n\left(n,\frac{1}{n}\right) をとる。点 AnA_n における CC の接線を lnl_n で表す。以下の問に答えなさい。

(1) 2つの接線 lnl_n と ln+1l_{n+1} の交点を PnP_n で表すとき、PnP_n の座標を求めなさい。

(2) 三角形 AnPnAn+1A_nP_nA_{n+1} の面積を SnS_n、線分 AnAn+1A_nA_{n+1} の中点の xx 座標を cnc_n で表すとき、無限級数 ∑n=1∞cnSn\displaystyle \sum\limits _{n=1}^{\infty}c_nS_n の値を求めなさい。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

商の微分と接線の方程式で交点を求め、座標による面積公式で各三角形の面積を計算した。得られた項を部分分数分解し、部分和の極限で級数を評価した。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)Pn=(2n(n+1)2n+1,22n+1),\displaystyle (1)\quad P_n=\left(\frac{2n(n+1)}{2n+1},\frac{2}{2n+1}\right),
    (2)∑n=1∞cnSn=14.\displaystyle (2)\quad \displaystyle\sum\limits _{n=1}^{\infty}c_nS_n=\frac14.

4解答

解答を見る途中式つきの解答

x>0x>0 で ddx(1x)=0⋅x−1⋅1x2=−1x2\displaystyle \frac{d}{dx}\left(\frac1x\right)=\frac{0\cdot x-1\cdot1}{x^2}=-\frac1{x^2} である。したがって、An(n,1n)\displaystyle A_n\left(n,\frac1n\right) における接線は ln:y−1n=−1n2(x−n),y=−xn2+2n\displaystyle l_n:\quad y-\frac1n=-\frac1{n^2}(x-n),\qquad y=-\frac{x}{n^2}+\frac2n となる。同様に ln+1:y=−x(n+1)2+2n+1\displaystyle l_{n+1}:\quad y=-\frac{x}{(n+1)^2}+\frac2{n+1} である。これらを連立すると 2n−2n+1=x(1n2−1(n+1)2),\displaystyle \frac2n-\frac2{n+1}=x\left(\frac1{n^2}-\frac1{(n+1)^2}\right), よって x=2n(n+1)2n+1,y=−xn2+2n=22n+1.\displaystyle x=\frac{2n(n+1)}{2n+1},\qquad y=-\frac{x}{n^2}+\frac2n=\frac2{2n+1}. したがって Pn(2n(n+1)2n+1,22n+1)\displaystyle P_n\left(\frac{2n(n+1)}{2n+1},\frac2{2n+1}\right) である。

次に、AnAn+1A_nA_{n+1} と AnPnA_nP_n の座標差は AnAn+1→=(1,−1n(n+1)),AnPn→=(n2n+1,−1n(2n+1)).\displaystyle \overrightarrow{A_nA_{n+1}}=\left(1,-\frac1{n(n+1)}\right),\qquad \overrightarrow{A_nP_n}=\left(\frac{n}{2n+1},-\frac1{n(2n+1)}\right). 座標による三角形の面積公式より Sn=12∣1⋅(−1n(2n+1))−(−1n(n+1))n2n+1∣=12n(n+1)(2n+1).\displaystyle S_n=\frac12\left|1\cdot\left(-\frac1{n(2n+1)}\right) -\left(-\frac1{n(n+1)}\right)\frac{n}{2n+1}\right| =\frac1{2n(n+1)(2n+1)}. また、中点の xx 座標は cn=n+(n+1)2=2n+12\displaystyle c_n=\frac{n+(n+1)}2=\frac{2n+1}{2} だから cnSn=14n(n+1)=14(1n−1n+1).\displaystyle c_nS_n=\frac1{4n(n+1)}=\frac14\left(\frac1n-\frac1{n+1}\right). 第 NN 部分和は ∑n=1NcnSn=14(1−1N+1)\displaystyle \sum\limits _{n=1}^{N}c_nS_n=\frac14\left(1-\frac1{N+1}\right) となり、N→∞N\to\infty で 14\displaystyle \frac14 に収束する。よって求める無限級数の値は 14\displaystyle \frac14 である。

検算として、n=1n=1 では l1:y=−x+2l_1:y=-x+2、l2:y=−x/4+1l_2:y=-x/4+1 となり、交点は (4/3,2/3)(4/3,2/3) で一般式と一致する。このとき S1=1/12S_1=1/12、c1S1=1/8c_1S_1=1/8 であり、部分和の式とも一致する。

この問題で使う考え方

  • 商の微分
  • 曲線の接線
  • 直線の方程式
  • 三角比による面積
  • 総和記号と数列の和
  • 階差・和の利用
  • 数列の極限

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