I(問1〜問3)
問1
三角形 ABD に余弦定理を用いると, BD2=(1+3)2+22−2(1+3)⋅2cos60∘=6 であるから,BD=6。 cos∠ABD=2AB⋅BDAB2+BD2−AD2=2(1+3)6(1+3)2+6−4=21 より,∠ABD=45∘。
ABCD は円に内接するので,∠BCD=180∘−∠DAB=120∘。また BC=CD より,三角形 BCD の底角はともに 30∘ である。正弦定理から BC=CD=BDsin120∘sin30∘=2. 座標を A=(0,0), B=(1+3,0), D=(1,3) とおく。BD=6 の中点を M とすると M=(22+3,23). BC=2 なので,直角三角形 BMC から CM=2−(6/2)2=1/2。C は BD に関して A と反対側にあり,BD に垂直なその向きの単位ベクトルは (1,1)/2 である。したがって C=M+212(1,1)=(23+3,21+3). 直線 BD は x+y=1+3,直線 AC は原点と C を通る。これらの交点 P は P=2+31+3C=(3,1) である。よって BP=(1+3−3)2+12=2. 三角形 BCD は二等辺三角形なので,CQ は BD の垂直二等分線である。C−M=(1/2,1/2) より CQ は y=x−1,したがって Q=(1,0)。また R は直線 BD と CQ の交点だから R=(1+23,23). B から BD 上での距離は BP=2, BR=3/2 であり,R は B,P の間にある。よって PR=2−23. さらに BQ=3,∠QBP=45∘ であるから,余弦定理により PQ=3+2−232cos45∘=5−23. 同じく ∠QBR=45∘ より QR=3+23−2323cos45∘=23. 三角形 PQR の面積を S とすると,高さは BQsin45∘=3/2 なので 2S=PR23=3−23=223−3. 周の長さは PQ+QR+PR=5−23+2。したがって内接円の半径 r は r=PQ+QR+PR2S=2(2+5−23)23−3=22−5−23. 最後の等式では分母に 2−5−23 を掛けた。実際,差の平方は 2−(5−23)=23−3 である。
問2
n を 3 で割った余りによって,an+bn は n≡1,2,0(mod3)よりan+bn=2,3,0 と周期 3 で繰り返す。したがって n=1∑2016(an+bn)=32016(2+3+0)=3360. また cn=an+2+bn+1+2an とおくと,n≡1,2,0(mod3) の順に cn=3,5,3 となり,周期 3 の和は 11。m=3q+r(r=0,1,2)とすると和はそれぞれ 11q,11q+3,11q+8 である。これらが 2016 となる場合を調べると,r=1 のとき 2016=11⋅183+3 となる。よって m=3⋅183+1=550.
問3
C を y について解くと y=±3+3x2/4 である。接線の傾きは,陰関数の微分により dxdy=4y3x. 直線 ℓk の傾きは 3/4 なので,接点では x=y。これを C に代入して 4x2−3x2=−1,x2=12. 接点は (23,23) または (−23,−23) であり,3x−4y+k=0 に代入すると k=x。ゆえに k=±23.
点 (x,y) と ℓ0 の距離は ∣3x−4y∣/5。上側の枝では y=3+3x2/4 であり,4y>∣3x∣(両辺を二乗した差は 48+3x2>0)だから ∣3x−4y∣=4y−3x。この関数の導関数は 3x/y−3 である。y>0 のもとで,これは x<23 なら負,x>23 なら正となる(x=y となるのは x=23)。従って最小値は (x,y)=(23,23) で 23。下側の枝は原点対称なので同じ最小値となる。ゆえに求める距離は 523.