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日本医科大学/2016年度/前期

日本医科大学 2016年 数学 第II問解答・解説

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1問題

日本医科大学2016年度第II問

次の関数 f(x)f(x)(ただし x>0x>0)に関する以下の各問いに答えよ。 f(x)=∫1xt(x−t+1)e−(x−t+1)2 dt\displaystyle f(x)=\int_{1}^{x}t(x-t+1)e^{-(x-t+1)^2}\,dt

問1 f(x)f(x) の導関数 f′(x)f'(x) を求めよ。

問2 関数 g(x)g(x) を g(x)=12(e−1−e−x2)\displaystyle g(x)=\frac{1}{2}(e^{-1}-e^{-x^2}) とするとき,f(x)f(x) と g(x)g(x) の x>0x>0 における大小関係を調べよ。

問3 問2の g(x)g(x) に対して,傾きが f′(x)−g′(x)f'(x)-g'(x) の x=2x=\sqrt{2} における値に等しく,点 (1,0)(1,0) を通る直線を考えることにより,不等式 0.115<f(2)<0.1650.115<f(\sqrt{2})<0.165 が成り立つことを示せ。ただし,0.367<e−1<0.368,0.135<e−2<0.1360.367<e^{-1}<0.368,\quad 0.135<e^{-2}<0.136 であることは用いてよい。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • f′(x)=xe−x2+g(x);f(x)>g(x) (x>0, x≠1), f(1)=g(1)=0;0.115<f(2)<0.165f\prime(x)=xe^{-x^2}+g(x);\quad f(x)>g(x)\space{}(x>0,\space{}x\ne1),\space{}f(1)=g(1)=0;\quad 0.115<f(\sqrt2)<0.165

3解答

解答を見る途中式つきの解答

II(問1〜問3)

置換 u=x−t+1u=x-t+1 を用いると,積分区間は t=1t=1 で u=xu=x,t=xt=x で u=1u=1 となり, f(x)=∫1x(x+1−u)ue−u2 du.\displaystyle f(x)=\int_1^x (x+1-u)u e^{-u^2}\,du. よって積分の上端と被積分関数の xx 依存性を微分して f′(x)=xe−x2+∫1xue−u2 du=xe−x2+12(e−1−e−x2)=xe−x2+g(x).\displaystyle f'(x)=x e^{-x^2}+\int_1^x u e^{-u^2}\,du =x e^{-x^2}+\frac12(e^{-1}-e^{-x^2}) =x e^{-x^2}+g(x).

agraph{問2} h(x)=f(x)−g(x)h(x)=f(x)-g(x) とおくと,g′(x)=xe−x2g'(x)=xe^{-x^2} より h′(x)=f′(x)−g′(x)=g(x),h(1)=0.h'(x)=f'(x)-g'(x)=g(x),\qquad h(1)=0. 0<x<10<x<1 では e−x2>e−1e^{-x^2}>e^{-1} なので g(x)<0g(x)<0,x>1x>1 では g(x)>0g(x)>0。従って 0<x<1:h(x)=−∫x1g(t) dt>0,x>1:h(x)=∫1xg(t) dt>0.\displaystyle 0<x<1:\quad h(x)=-\int_x^1g(t)\,dt>0,\qquad x>1:\quad h(x)=\int_1^xg(t)\,dt>0. したがって f(x)>g(x) (x>0, x≠1),f(1)=g(1)=0.\boxed{f(x)>g(x)\ (x>0,\ x\ne1),\qquad f(1)=g(1)=0}.

agraph{問3} 問2と同じ h=f−gh=f-g を考える。設問で指定された傾きは f′(2)−g′(2)=h′(2)=g(2)f'(\sqrt2)-g'(\sqrt2)=h'(\sqrt2)=g(\sqrt2) であるから,指定の直線は y=g(2)(x−1)y=g(\sqrt2)(x-1)。また g′(x)=xe−x2>0g'(x)=xe^{-x^2}>0 なので,1≦x≦21\le x\le\sqrt2 で g(x)≦g(2)g(x)\le g(\sqrt2)。h(1)=0h(1)=0 と h′=gh'=g を用いて 0<h(2)=∫12g(x) dx<g(2)(2−1).\displaystyle 0<h(\sqrt2)=\int_1^{\sqrt2}g(x)\,dx <g(\sqrt2)(\sqrt2-1). ここで g(2)=e−1−e−22,\displaystyle g(\sqrt2)=\frac{e^{-1}-e^{-2}}2, したがって与えられた評価から 0.1155<g(2)<0.1165.0.1155<g(\sqrt2)<0.1165. f(2)=g(2)+h(2)f(\sqrt2)=g(\sqrt2)+h(\sqrt2) だから 0.115<0.1155<g(2)<f(2)<2 g(2)<1.415⋅0.1165=0.1648475<0.165.0.115<0.1155<g(\sqrt2)<f(\sqrt2) <\sqrt2\,g(\sqrt2)<1.415\cdot0.1165=0.1648475<0.165. よって 0.115<f(2)<0.165.\boxed{0.115<f(\sqrt2)<0.165}.

この問題で使う考え方

  • 置換積分法
  • 不定積分・定積分の性質
  • 三角・指数・対数関数等の積分
  • 指数・対数関数の微分
  • 合成関数の微分

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